”技術習得”だけじゃない!『また参加したい』と言わせる登山講習会の魅力って?

2019/04/26 更新

登山を楽しむためにもっと知識や技術を身に着けたいけど、どうすればいいかわからない・・・。そんな人には、登山講習会がおすすめです。登山講習会では、経験豊富なガイドから技術や知識を学べます。でも「自分のレベルで参加してもいいのかな?」なんて不安な気持ちもありますよね?今回はそんな方のために、好日山荘の登山学校に潜入して、実際の登山講習会の様子をレポートします。


アイキャッチ撮影:YAMAHACK編集部

もっと登山のスキルを上げたい!けど、どうやって・・・

出典:PIXTA
登山を続けていると「もっと楽しさを知りたい」「知識や技術を知っていろんな山に登りたい」「地図読みを勉強したい」など、いろんな想いが出てきます。

だけど、周りに登山をしている人がいないと、どうしていいかわからずモヤモヤすることも。そんな状態を解消するためにはどうすればよいのでしょうか?

講習会に参加してみるのも、ひとつの手!

出典:PIXTA
登山に詳しい人が周りにいない場合は、アウトドアショップや登山団体が行っている講習会への参加がおすすめ。講習会の種類は主に2つ。

①机上講習会(知識中心)
勉強の要素が強く、様々な知識をインプット可能。現地まで行かなくてもいいので、気軽に参加できるのがうれしい。

②フィールド講習会(実践中心)
実際に山で、道具の使い方や歩き方などの講師に教えてもらった知識を実践。実体験することで、しっかりと技術が身につきます。

どちらも深い情報を専門家から聞くことができ、疑問点なども直接聞くことができるのも魅力です

でも、自分のレベルで参加してもいいのかな?

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とは言え、講習会に参加するのは勇気がいりますよね。自分が参加していいレベルなのか、どんな様子なのかわからなくて躊躇しています。そこで今回、登山初級者向けの講習会に参加して、気になる講習会の雰囲気や参加者の感想を聞いてみました。

良い意味でのギャップが満載!参加したらメチャクチャ楽しかった!

登山講習会
今回は好日山荘さんが行っている登山講習会に潜入。
参加者は下記のような人でした。

・大半が1人での参加
・年齢層は20代〜50代と幅広い
・もちろんみんな登山好き

※年齢層や参加者は講習会の種類にもよって変わります。

もちろん「登山好きが参加している」ということは予想していましたが、ほとんど1人での参加や年齢層もバラバラというのは予想外でした。

はじめましてでも「登山好き」という共通点があるので、山の話題で大盛り上がり。普段、周りの人と山の話ができない人にとってはいい場所です。
それでは、もう少し詳しい講習会の様子をレポートします。

『また参加したい!』楽しすぎた講習会レポート

今回は、埼玉県の秩父・伊豆ヶ岳で行われた講習会に参加。
経験豊富な2名のガイドがついてくれました。
好日山荘
撮影:YAMA HACK編集部(左:田中ガイド、右:岩田ガイド)
この日は〈山に合わせた登山靴の選び方〉〈靴紐の結び方〉〈ストレッチのタイミング〉〈バランスの良い歩き方〉〈登山地図のコースタイムのペースでの歩行〉〈滑りにくい下り方〉などを、普段の山登りに役立つ情報やノウハウを登山中にレクチャーしていただきました。

ガイドの気遣いで、みんなの緊張がほぐれる!

撮影:YAMAHACK編集部(出会って数分とは思えない和やかな雰囲気)
最初に集合場所である、正丸駅前で講習会の流れの説明や担当ガイドの自己紹介を受けます。

と、ここで早速、参加者の靴の種類や中敷の必要性などを、田中ガイドが参加者を巻き込みながら説明してくれました。
ライター高橋
実際の靴を見ながら説明してくれるから、話がめちゃくちゃわかりやすい。参加者とコミュニケーションを積極的に取ってくれるから、序盤なのに雰囲気が和らいでいる。緊張しにくい空気を作ってくれると安心だな。

それぞれに山を楽しみながら出発

撮影:YAMAHACK編集部(時に話ながら、時に黙々と歩きます。)
まずは、登山口まで舗装路を一列になって進みます。黙々と歩きながらも、道端に咲いている花の写真を撮ったりしていました。
ライター高橋
講習会って聞いてたから固いイメージだけど、ガチガチのルールに縛られた感じもないし緊張せずにいられる。

プロ直伝!だから確実に技術を習得できる

撮影:YAMAHACK編集部(質問にも丁寧にガイドが答えてくれます。)
登山口に到着したら、登山時に靴紐をきちんと結んでおくことの大切さや、解けない結び方をみんなで学びました。岩田ガイドのお手本を見て、みんなで実践。その後、ちゃんと出来ているか、一人ずつチェックしてくれます。出来てない場合は、個人的に手ほどきをしてくれました。
ライター高橋
実際に手ほどきしてもらえるから、動画だけでできない結び方もやり方がわかった。今日はこの知識だけでも参加した意味があったなぁ。

フィールドで実施するからリアルな技術を学べる

撮影:YAMAHACK編集部(メモを取りながら話を聞く参加者も)
靴紐の結び方をマスターしたら、いよいよ登山開始。歩き方は基本中の基本ということで、講習をするのに適した広い斜面で登り方を教わります。「歩幅を小さくする」「背筋を良くする」など登山の歩き方のコツとして常識になっている内容の意味などを噛み砕いて説明したり、その時に出た質問にも答えたりしながら、歩きかたをレクチャー。参加者からは「なるほど」「そういうことだったのか」などの声が聞こえてきました。
ライター高橋
内容に適した場所で教えてもらえるのが良い。すぐに試せるし、アドバイスをもらえるからモヤモヤせずに納得感もある。

すっかり打ち解けて、ワイワイ賑やかな休憩タイム

撮影:YAMAHACK編集部(ガイドが時にカメラマンになり、楽しませてくれました。)
各自のペースで山頂へと向かいます。山頂で集合写真を撮影したらランチタイム。参加者同士で感想を言い合ったり、女子チームで撮影会をしたり、とにかくみんなの顔から笑顔が絶えません。
ライター高橋
潜入レポートってことを忘れて、はしゃいでしまった。(普段は大勢で登らないから)楽しさや不安を共有しながらみんなで登るのって楽しいな。

理由もしっかり教えてくれるから納得感がある



撮影:YAMAHACK編集部(わかるまで何度も何度も教えてくれます。)
帰りは登りと道を変えて下山。事前にトイレに行くタイミングなども教えてくれているので、トイレの心配もなし。本日最後の講習内容は登山者の中でも悩みが多い「滑りにくい下り方」に関して。「なぜ滑ってしまうのか?」などの理由と合わせて、滑りにくい方法を教えてくれました。
ライター高橋
知識や技術を教えてくれるのはもちろんだけど、理由も教えてくれるから納得感満載

みんなでゴールするから喜びも倍増!

撮影:YAMAHACK編集部(長時間の山行にも関わらず参加者の顔には笑顔が。)
16時ごろ予定通りにゴール地点の正丸駅に到着し、講習会は終了。舗装路を歩く時のコツなど、レアな情報も。皆さん和気あいあいとして、終始登山を楽しんでいました。
ライター高橋
ガッツリ知識を教え込まれるというよりは、楽しみながら実践して技術を身に着けていく。そんな講習会でした。

<参加者のリアルな感想>
【初参加】 普段はソロなので、不安でいけない山でも安心して登ることが出来て良かった。とても楽しかったので、また違うものにも参加しようと思います!
【初参加】 講習会じゃなかったら絶対に行けないコースにチャレンジできて、すごく達成感がありました。ガイドさんや他のみんながいるので、安心して山を楽しめました。
【リピーター】 今回の田中ガイド&岩田ガイドは本当に楽しくて優しくてとてもいい時間が過ごせました。ガイドさんによって、講習会の雰囲気や自分の楽しみ方も変わるのでガイドって重要だな、と思いました。
【リピーター】 年代もバックグラウンドも違い、普通に生活していたら出会うことのない人と、登山を通して話ができるのも魅力だと思います。それに、ひとりで山へ行くのは怖いので講習会はありがたいです。
ライター高橋
終わってみると、私も参加者の人と同じように「他の講習会に参加してみたい!」と心から思いました。

楽しさの秘密は「安全登山を楽しく学んでほしい」というガイドの想い

撮影:高橋 典子
時に真剣に、時に楽しく登山のノウハウを学べた今回の講習会。参加者からは「楽しかったのでまた参加したい」という前向きな感想。そんな言葉を引き出したガイドのお二人に、気をつけていることを聞いてみました。
田中ガイド
登山人口って多くないじゃないですか?だから登山を好きな人には、楽しんで欲しい。もちろん講習会の内容によってはもっと固めの内容になるものもあります。でも、今回みたいな初級者対象のものは、ノウハウだけじゃなくて、山の楽しみ方を知ってもらうために積極的にコミュニケーションを取っています。
岩田ガイド
講習会でも怪我をするのって、残り行程4分の1くらいの最後の部分。なので、気が緩みがちな最後は得に注意が必要ですよね。あまり厳しくするとそういった時にも気が緩みがちになるので、全体と通して集中力が切れないように注意しています。でも、一番は参加者の皆さんに楽しんでもらうことですよね。
講習会中も常に全体の様子を伺っていたお二人。しっかり気を配ってくれているからこそ、参加者は学ぶことや楽しむことに集中できるんですね。

気になったら、まずは講習会に参加してみよう!

出典:PIXTA
「講習会ってなんだか楽しそう」と思ったら、実際に参加してみるのがおすすめ。
とはいっても、不安なこともありますよね?今回の参加者に参加前の疑問や不安と参加後の感想について聞いてみました。

自分のレベルで参加してもいいのかなぁ?

今回は担当ガイドが2人だったので、ペースについていけなくなった時でも一緒に行動してくれたので安心でした。自分にあったコースで、無理なく安心して山頂へと向かえたのでよかった。


ひとりで参加するから、他の人に馴染めるのかなぁ?(この声多数)

そもそも、ひとりで参加している人が大半だったから気にする必要がなかったし、話しかけやすかった。全体の雰囲気がよくて、人と一緒に登れる楽しさも感じました。


講習会(=勉強会)だから厳しいのかな?

ガイドさんが楽しい雰囲気で登山に必要な知識を教えてくれたので、勉強という感じがなかった。実際に体を動かして学ぶので、本やネットでの情報よりも記憶にしっかりと残っています。

ライター高橋
好日山荘の他、ICI石井スポーツ、モンベルなど様々なお店や団体が講習会を開催しています。まずは、自分の学びたい内容に合いそうなものを探してみましょう。インターネットや店舗で申し込めるので気になるものは応募してみましょう。

不安がある場合は、スタッフに直接質問できる実店舗に足を運んで申し込むのもいいでしょう。


講習会は技術を学ぶだけじゃなく、登山者同士の交流も魅力!

撮影:高橋 典子
誰でも、はじめてのことに挑戦するときは不安でいっぱい。でも、まず一歩を踏み出せば、その先には楽しいことがたくさん待っています。その為に山のプロから学び、みんなと一緒にチャレンジして経験することができるのが講習会の魅力。登山に興味はあるけど始め方がわからない、もっと登山を上達させたい人など、ぜひ、参加してみしてみましょう。技術を学ぶだけでなく、人と一緒に登ることの楽しさも知ることができる講習会、超おすすめです!!

取材協力:好日山荘

好日山荘の登山学校が気になる人は、こちらのサイトで詳細情報をチェック!
好日山荘の登山学校

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高橋 典子
高橋 典子

ハイクとキャンプをこよなく愛するフリーライター、高橋です。次はどこに行こうか地図を眺めるのが日課。人生のモットーは自由であること!

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