富士山でも遭難ってあるの?〈傾向と原因から考える〉登山準備まとめ
年間30万人もの人が訪れる富士山。人生で一度くらいチャレンジしたいと思っている人もいるのでは?普段登山をしない人でもチャレンジしやすいため、「危なくない」と思われていますが、富士山も山。そこには危険が潜んでいます。今回は、富士山での遭難の傾向と原因や、安全に登るための準備についてもまとめました。ぜひ、富士登山の準備の際に役立ててください。
2023/09/06 更新
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編集者
YAMA HACK編集部
YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。
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naot
両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。どうぞよろしくお願いします。
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「無理のある日帰り登山は危険です!」
山小屋に宿泊せずに登山することは、十分な登山経験や体力、技術がなければ大変危険です。
特に”弾丸登山”や”日帰りの軽装登山”は非常に危険です。
時間的・体力的に余裕をもった登山計画を立て、装備や体調を整えてから富士登山に臨みましょう。
2023年 富士登山されるすべての方へアイキャッチ画像出典:PIXTA
なめてはいけない!富士山でも遭難は起きる

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日本で一番高い山”富士山”。普段登山をしない人でも「人生で一度くらいは富士山に登ってみたい」と思っている方が多く、さまざまなレベルの登山者が訪れる山です。
富士山にも危険は潜んでいる

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富士山は普段登山をしない人でもチャレンジしているような山だから、誰でも気軽に登れるイメージがありませんか?確かに登山コースがハッキリしていたり、山小屋がたくさんあるなど、環境は整備されている山です。
しかし富士山にも他の山と同じように、さまざまな遭難の危険が潜んでいることは意外と知られていません。
富士山の遭難の傾向
静岡県警察が発表しているデータを元に、富士山での遭難傾向を見ていきましょう。
(山梨県警察発表のデータは母数が少ないため、今回は割愛しています。気になる方は、
こちらで確認可能です。)
①登山者が増える開山時期に集中

基本的に冬には登れないため、開山期の7月上旬~9月上旬に登山者数が増加。登山者の数に比例するように、遭難者数も増えています。

遭難の内容は、転倒・発病(高山病など)・疲労が毎年上位をしめています。富士山は普段登山をしない人も多く登るため、登山に慣れていないことや体力不足が、大きな要因になっているようです。
富士登山で気をつけるべきことは?
富士山で起きている遭難には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?主な6つの遭難理由を見ていきます。