春の気配と一緒に、今年も花粉がやってきた
春だからこそ登山に行きたいのに。

2020年のスギ花粉はどのくらい辛いのか

スギ花粉飛散のピークは、福岡で2月下旬〜3月上旬、大阪では2月下旬〜3月中旬、東京は2月下旬〜3月下旬、仙台は3月上旬〜3月下旬がが飛散のピークとなる見通し。
花粉飛散量は例年比で、九州から関東甲信までは少ない見通し。東北南部は、おおむね例年並み、東北北部と北海道ではやや多い見込みです。
でも…やっぱり山に行きたい…!

花粉症だから登山できない、って思ってない?
花粉の巣窟=山に向かっていくのは怖いですよね。毎年春の登山をあきらめているけれど、やっぱり山が好きだから我慢したくない…!何か良い方法はないものか、日本アレルギー学会常務理事・大久保公裕先生に、花粉症でも登山を楽しむためのアドバイスをいただきました。ずばり、花粉症でも我慢しないでもっと山に登ったほうがいい!

また、山では落ちた花粉は土と同化し、再飛散しにくいと考えらています。街ではアスファルトの上に落ちた花粉が再度舞い続けるため、症状がひどく出てしまう人もいるのです。花粉を恐れず、しっかり準備をしてどんどん山に行きましょう。
大久保先生
山の中腹では飛散している花粉に出会いますので、頂上までは少し辛抱ですよ。
岩が多い山&標高の高めの山は比較的花粉が少ない!

周囲より比較的標高の高い山や、岩の多い山は花粉が少ないとされています。 関東では岩殿山や鋸山などが比較的おすすめです。
大久保先生
標高の低い山は、他の山からの花粉飛散があり、花粉と出会いやすいです。 そのような山には風の弱い日や小雨の日に行くのが良いかもしれません。
登山の前日はよく寝る!登山中は風の流れも意識!

大久保先生
点眼薬、点鼻薬も準備しておくと安心です。 花粉除去スプレーを服の上にかけておくのも良いですね。
また、登山中にできることもたくさんあります。 山頂に向かう途中はゴーグルやマスクなどで目や鼻を花粉から防御しましょう。休憩や食事は風の通りそうな場所をなるべく避け、花粉の少ない場所で取るようにしましょう。
帰宅してからは、服にたくさんついた花粉を飛散させないよう優しく脱いで、シャワーを頭から浴びるのが良いですよ。
大久保先生
マスクはしっかり口を覆うものでなくても、風をよけられる程度でOKです。 風の通り道は花粉の通り道でもあることを意識しましょう。
花粉が付きにくい素材の服を選ぶのも効果的!

大久保先生
できればポケットもカバーやファスナーが付いているもののほうが花粉の入り込みを防げるでしょう。
花粉の時期は、こんな格好で登山するのが良さそう…!

アドバイスをもとに、おすすめのコーデを再現してみました。つるつるとしたナイロン製のソフトシェルを外側に羽織り、ファスナーはすべて閉じておきましょう。下半身も同様です。ファスナーの少ないものなら尚なお良さそうです。帽子もナイロン製のキャップにし、髪の長い方は耳にかけるかまとめて花粉の付着を最小限にしましょう。サングラスやマスクで目や花への花粉の侵入も防ぎます。
花粉症でも山を登りたい人へのアドバイスまとめ
・登山の時間帯は早朝以外を狙う・岩の多い山や、まわりより標高の高い山に行く、雪山も○・登山前日はよく眠り、可能であれば花粉症薬を飲んでおく・登山服や小物はつるつるとした素材のものを選ぶ
以上のポイントを押さえて、花粉を恐れずに山に出かけましょう!
辛い症状を少しでも楽に!快適に山に登るためのお助けグッズ
かゆいところに手が届く、ハイカーにおすすめの花粉症アイテムを紹介します。もちろん街でも重宝するものばかりですよ!街でも山でも必需品!ティッシュをスマートに持ち歩ける「nruc PT-10+」
下を向いただけで垂れてくる花粉症特有のつらい鼻水のために、ティッシュは絶対必要なアイテム…!nrucのティッシュケース「PT-10+」は、カラビナでザックに取り付けられるので、歩きながらササっとティッシュを取り出せます。ティッシュごみを収納できるポケットもついていますよ。雨が降っても安心な防水仕様!nruc ティッシュケースPT-10+の詳細を見る
目のかゆみが辛い人は、登山で使えるスポーツ用花粉対策ゴーグルを!
街ではなるべくメガネやゴーグルをして、花粉を目に入れないように…というのは聞いたことがあるかと思います。では山では…実はスポーツ用の花粉対策用ゴーグルがあるのです。登山中にずり落ちたりしない形状のものがおすすめですよ。もちろん、スポーツ用のサングラスや、ファッション用のサングラスなどでも何もしないよりは辛さは軽減されるでしょう。花粉だけでなくニオイも除去!一石二鳥の花粉除去スプレー「A2care」
登山愛好者の中では除菌消臭剤として知られていますが、実は花粉にも一定の効果があるようです。これだけでOKというわけには行きませんが、ザックやウエアに吹き付けておけば、花粉の付着を減らせるほかニオイ対策にもなりますよ!”]
苦しくならない!オールシーズン活躍するスポーツ用の「高機能マスク」
スポーツにぴったり!通気性と速乾性に優れたマスクです。メガネやゴーグルが曇りにくい設計なのもうれしいですね。中のフィルターは洗濯も可能。繰り返し使用することもできますし、フィルターのみも販売されているので、数回使ったら交換することもできますよ。紫外線もカットするので、首元の日よけとしても使えます。
今しか行けない山の景色を楽しみに出かけよう!

教えてくれた人
日本医科大学大学院 医学系研究科 頭頸部感覚器科学分野大久保公裕先生
紹介されたアイテム

SWANS 花粉用サングラス
エーツーケア / 除菌 消臭剤 300m…