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『一緒に登山に行った女の子が、楽しくなさそうだったんです』

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登山が趣味の編集部員S。先日、友達のNさんに「登山をしてみたい!」と言われたので、一緒に山へ登りました。
でも、なにやら落ちこんでいるようです。
Oさーん。この前、一緒に登山に行ったNさんが、全然楽しそうじゃなかったんですよ。
それは残念ね。どうせ、片道4時間くらいの、きつい山に行ったんじゃないの?
『普通に』っていうけど、その子は登山経験者じゃないんでしょ?
まぁそうですけど。でも、N子さんはキャンプも年に数回するから、アウトドアにも慣れてるし。

出典:PIXTA(Nさんのイメージ)
はい・・・。でも、この記事を見て事前に勉強しましたよ!
初心者を連れて行く時の注意点はOK!

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しっかりできてるじゃない。でも、S君が気づいていないことがあるのはわかる?
男には気づきにくい!?女性ならではの悩みも

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S君が想定していたのは、『初心者』の注意点。でも、今回はさらに 『女性ならでは』の特徴もあるんだよ。
まぁいいや。登山の日のことを、一緒に振り返ってダメ出ししてあげる!
【ケース1】やっ焼けてる!!!

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日焼け止めは塗っていたNさん。しかし、思った以上に日差しが強く、日焼けしてしまったようです。アウトドアなので仕方ない部分もありますが、女性は男性よりも日焼けを気にする人が多いので、なるべく焼けないようにしたいものです。
日焼け止め持ってくるように言って、塗ってたんですけど。キャンプとかもするし、日焼けがしょうがないのはわかってると思いますよ。
S君。でも、山の日差しが強いことはちゃんと伝えた?そうやって伝えておけば、Nさんも手袋をしたり、長袖を着たりして日焼け止めにプラスして対策できたんじゃない?
山の日差しが思っている以上に強いことや、日焼け止め以外の対策方法も教えてあげたほうが親切だよ。
ポイント
山の日差しは強いことは、事前に教えよう。日焼け=やけどです。ひどくならないように要注意!
【ケース2】トイレットペーパーないの!?

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登山道には、街のようにたくさんトイレはありません。なんとなく想像できても、Nさんにも想定外のこともあったようです。
S君。山のトイレにトイレットペーパーが無いこともあるって、伝えた?
トイレが少ないことは言ってたんですけど、そこまでは。
女性はトイレに行くと必ずトイレットペーパーを使うから、そこは言ってあげたほうが良かったね。
あとは、自分から「トイレに行きたい」っていうのが言いにくいこともあるから、『トイレがあったら必ず寄る』って決めて、最初に伝えておくとよいかもね。
ポイント
山のトイレ事情は独特。トイレを気にしすぎて、水分を控えると脱水症状や体調不良につながることもあるので注意が必要!
【ケース3】こんなに食べられない・・・

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山で食べるラーメンは美味しいですよね。S君もN子さんに喜んでもらうために、カップラーメンを準備しました。最初は喜んで食べていたNさん。ですが、S君が「山にはスープは捨てちゃいけないから、残さず飲んでね!貴重な栄養源だからね!」というと、表情が曇っていきました。
ラーメンは喜んでくれてたのに、何がダメだったんですか?
麺くらいなら食べられたけど、汁まで飲むのは多かったのかもね。女性と男性って食べる量が結構違うじゃない?
あと女性に限ったことじゃないけど、ラーメンの汁を飲むのに抵抗がある人もいるしね。
喜んで欲しいって気持ちはGOOD!例えば山小屋とかで、自分で食べたいものを選べるようにしてもよかったんじゃない?
ポイント
喜んでもらうための気持ちはGOOD!でも、相手が困らないように事前の調査をしておくのがベター!
【ケース4】寒い。どこで着替えたらいいの?

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ご飯を食べてしばらくしていると、どうやらN子さんが寒そうにしている。1枚上着を羽織るものの、やっぱり寒そう。
はい。事前に「乾きやすい服にしてね」と言ったんですけど、綿素材の服を着てきましたね。でも、着替えも持ってきてたんですよ?
わかってないわね!!!Nさんは女の子でしょ?男性ならまだしも、人がいる山頂で着替えるなんてできないでしょ!
乾きやすい素材の服を着てこなかったNさんも悪いけど、「汗をかいたままだと冷える」とか「室内で着替えられない」とか、重要性がうまく伝わってなかったのかもね。
ポイント
女性はどこでも着替えられるものではない。また、初心者には”乾きやすい服”を着る重要性はなかなか伝わりにくい。でも、女性は冷えやすい人が多く、冷えは体調にも関わるのでしっかり大切さも伝えておこう。
【ケース5】やばい・・・疲れたかも。

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下山はN子さんのペースに合わせてゆっくり下山。でも、なんだかしんどそう。
N子さんのペースに合わせてたけど、しんどそうだったんですよね。
んー、女性と男性を比較すると、どうしても体力に差はでちゃうよね。S君が想像していたよりも、疲れてたんじゃない?
そうかもしれないですね。でも、それってどうしたらいいんですか?
いろいろ方法はあるけど、一つの方法としては、途中からロープウェイで下れる山にするとかかな?
そうそう。あと大事なのは、万が一遅くなっても暗くなる前に下山できるような計画を組んでおくことかな?暗くなるとやっぱり不安だし、危ないからね。
ポイント
男女の体力差はしかたがない!それも考慮して、登山計画をつくろう!
せっかくの機会だから、一緒に山を楽しもう!

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特に登山未経験の女性と登山に行く時は、
①日焼け対策は特に重要。山の日差しが強いことは必ず伝えよう
②山のトイレは独特。トイレットペーパーやティッシュも持参がおすすめ。
③食べる量も男女で違うことも。相手に選べるようにするのがベター
④男性のようにどこでも着替えOKとはいかない。重要性を伝えて、リスクを回避しよう。
⑤男女の体力差は仕方ない!安全第一の登山計画を立てよう。
以上、5つのポイントを気にしておきましょう。
登山は自己責任が大きいスポーツです。でも、せっかく興味を持ってくれているのだから、きれいな景色を見たり、美味しいごはんを食べて、楽しい思い出にしたいですよね。初心者と経験者、男性と女性で体力などに差が生まれるのは当然です。そういった部分も配慮しながら、お互いに楽しい登山にしましょう。
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