スマホで遭難者が見つかった?iPhoneを探すの設定と使い方を画像付きで解説
登山に行く人ほとんどの人がiPhoneやAndroidなどのスマホ(スマートフォン)を持って登山に行きます。でも意外と知られていないのが遭難時に『スマホを探す』が役立つということ。これだけで十分というわけではありませんが、このスマホを探すの機能で実際に救助された命があるんです。今回は知っておくと便利な登山前に設定しておきたい「iphoneを探す」の設定方法と使いかたを画像つきで説明します。
2021/10/13 更新
編集者
YAMA HACK編集部
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制作者
naot
子供の頃から両親と山に登るのが好きでした。転勤族のため、色々な場所の山に登り、美味しいものを探す日々。今は北海道の山々を歩き回っています!
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アイキャッチ画像撮影:nao
もはやスマホは登山の必需品!

出典:PIXTA
あなたは登山でスマホを使っていますか?
写真を撮影したり、登山用アプリを入れてGPSや地図として使えたりと、登山でもスマホは本当に便利ですよね。
今や日本の約71%がスマホを所有

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2016年時点で日本の71.3%の世帯が、情報通信機器としてスマホを所有(※)していることがわかりました。 特に20代30代だと、92.1%がスマホを使っており、いかにスマホが浸透しているかがわかります。
この事実に比例して、山でもカメラやGPSとして使っている人を見かけることが増えました。
しかし、多くの人がスマホを持っているにもかかわらず、万が一の時にあなたの命を守るかもしれない機能については、あまり知られていません。実際に、この機能によって助かったケースがあるんです。
命を救ったのはスマホの”あの”機能だった…。

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2018年9月、ある男性が埼玉県の山に登った際に、日没を迎え下山が困難になり、そこで一晩ビバークすることになりました。男性は、ビバークしている動画をスマホで撮影し、家族にその動画を送り1日遅れて下山することを伝えました。しかし次の日、下山中に道に迷い滑落。上腕と肩を骨折して、行動不能となってしまったのです。
幸いにも、下山できなくなった時に家族に連絡をしていたため、家族が警察に捜索依頼を出し、ヘリと地上隊で捜索。しかし、残念ながら見つからず民間捜索隊に相談が入りました。

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事前情報から「スマホとモバイルバッテリーを持っていること」がわかったので、「スマホを探す」という機能を使い、家族に本人のスマホの位置情報を、調べてもらいました。
その結果、マップ上に「○時間前にオフライン」という表示と共に、スマホの位置情報が判明。
この情報を元に、携帯がオフラインになった位置情報を警察へ提供。最終的に、スマホが示した場所より数十メートル離れた斜面で、滑落していた遭難者を発見し救助となったのです。
スマホを持って行くなら「iPhoneを探す」を設定しておこう!

撮影:nao
本来であれば、道に迷わないように地図やGPSアプリを使ったり、万が一の時に、自分の位置を見つけてもらうために遭難捜索サービスの「ココヘリ」に加入しておくべきです。
ですが、せっかく山にスマホを持っていくのであれば、「iPhoneを探す」について知っておきましょう。お金もかからず、ほんの数分で設定できるので損はありません。