ちょっと待った! 隠れた良い山がまだまだあるぞ
次は意外と知られていませんが、岩好きにはたまらないおもしろい山をご紹介します。低山が多いので、日帰りで楽しめるのもいいところです。
①鹿岳(かなたけ)/ 群馬

提供:ヤマレコ/kinoe
遠くからでも見て分かる2こぶラクダのような形をした山で、隣の四ツ又山と一緒に登るコースが人気。関東百名山で道標はしっかりしていますが、険しい登山道となっています。山頂のこぶの付近は木のハシゴや鎖場があり、とくに一ノ岳から二ノ岳に向かう鎖場がたまりません。
②黒滝山(くろたきやま)/ 群馬

黒滝山は、馬ノ背渡りに始まり、五老峰の観音岩、九十九谷の岩壁、鷹ノ巣山の絶壁、幕岩など、痩せ尾根や垂直の梯子や鎖場が続くスリル満点な登山を楽しめる山。山頂は360度抜群の展望が広がっており、西上州の山々や先ほどご紹介した鹿岳を見渡すことができます。
③石裂山(おざくさん)/ 栃木

山頂は日光連山や関東平野まで一望できる展望がある石裂山。標高は低いのですが、天然記念物の千本桂があったり、鎖場や梯子など変化に富んだコースが人気。とくに、中ノ宮から先の20mに及ぶ鎖場や一枚岩はスリルがあります。
④岩山(いわやま)/ 栃木

市街地からも近く市民のハイキングコースとしても人気の岩山。名前の通り岩山ですが、岩には浸食による凹凸があるので登りやすく、岩登りや懸垂下降の練習をしにくる登山者もいます。
核心部は長い鎖場が3つ連続する猿岩。ほとんど垂直に見える長い岩場で緊張感のある登山を楽しめます。ただし、ハイキングコースといえど事故も多数起こっています。自信のない方は無理せず巻き道を利用しましょう。
⑤奥久慈男体山(おくくじなんたいさん)/ 茨城

古くから信仰の山として知られており、神秘的な雰囲気も持っている奥久慈男体山。北側と東側は緩やかな傾斜ですが、西側と南側は断崖絶壁となっています。そのため、登りを鎖場の連続する上級者向けコース、下りを傾斜が緩やかな一般向けのコースで降りてくるのが人気です。鎖場の傾斜はそれほどでもありませんが、距離が長いので疲れないよう慎重に。
⑥十二ヶ岳(じゅうにがたけ)/ 山梨

提供:ヤマレコ/kunsan
その名の通り、12個のピークがある山の総称で、その山々をつなぐ稜線にはなごやかな尾根もありますが、険しい尾根もあり、とても変化に富んでいます。富士山の展望が素晴らしく、少しづつ見え方が変わる富士山が美しい。一番のポイントは切れ落ちている十一ヶ岳と十二ヶ岳の間の吊り橋から先の鎖場やロープの連続です。
⑦二ツ箭山(ふたつやさん)/ 福島

出典:PIXTA
男体山と女体山の岩峰が特徴的な山で、名前の由来は二つの矢竹(箭)のように見えることからきています。沢沿いの道歩きや岩登り、尾根歩きの魅力がつまった山ですが、とくに山頂までの約30mの岩場は手強く達成感があります。
ごつごつした岩山を楽しもう!

撮影:nao(乾徳山)
クライミングとはいかないまでも、アスレチックのような雰囲気を楽しみたい!そんなときにおすすめの山をご紹介しました。自身の技術や体力に見合った山を選び、安全に十分配慮して、緊張感ある岩登りのあとの達成感や岩山ならではの眺望を楽しみましょう。
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