飯豊山(福島山形新潟の県境)

【山の不思議】これって本当に県境!? 誕生の裏には深~いドラマがあった!

車で登山へ行く際に、高速道路で都道府県名の看板をみると、「あ、◯◯県に入った!」なんてワクワクしたりしませんか? 今や観光地や撮影スポットのようになっている県境が存在したり、この世には県境マニアがいっぱい! そんな県境は山の上にあることも多く、3県にまたがる山も。そんな中でも、県境がひときわ不可思議な山があるんです。なんでそんなことになってしまったのか、今日は、その県境の謎に迫ります!

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アイキャッチ画像出典:PIXTA

なんだこの県境は! 間違ってないよね!?

日本地図

出典:PIXTA

突然ですが、日本の国土の何割くらいが山地だと思いますか? なんと、“火山地や丘陵地を含む山地の面積は国土の約4分の3を占め”ているそうです。

全国にはたくさんの山がありますが、1つの都道府県に属している山もあれば、2つの都道府県にまたがっている山もあり、その位置は様々です。中には山頂に3つの都道府県境を持つ山も。そして先日、登ろうと計画をしていた山の地図を見ていたところ、県境がとても不思議な山があることを知りました。みなさんはご存知でしょうか?

それは……、この山!

飯豊山

出典:PIXTA

日本百名山の1つ、標高2,105mの飯豊山(いいでさん)です。飯豊連峰の主峰であり飯豊本山とも呼ばれているこの山。この山頂を目指す時、なんとも不思議な登山道を通るんです。

飯豊山の地図

出典:ヤマプラ

紫のラインが登山ルートですが、何か気づきましたか?

飯豊山地図

撮影:YAMA HACK編集部(地図出典:ヤマプラ)

そう、注目すべきは県境です。ピンクで色付けした部分は福島県、その北側が山形県、南側が新潟県。福島県が細く長~く、なんとも不思議なことになっているではありませんか! もうちょっと上手いこと分けられたのではないかと思ってしまいますが、そう簡単にはいかないのが県境。なんでこんなことになっているのか、気になったので調べてみました。

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