初心者向けの山は”登山用品じゃなくてもOK”と感じた新人編集者

その際、特に不具合を感じなかったため『観光客も多く訪れる初心者向けの山であれば、専用の道具じゃなくても問題ない!』と感じました。私の感想がこちらです。
①リュック
観光客が多い高尾山のような初心者向け・日帰り登山であれば、登山用ではないリュックでも問題はないと感じました。
②靴
今回の登山で一番問題大事さがわかったのが、「靴」です。足全体が痛い、というわけではないのですが、一番痛んだのがつま先。自宅に帰ってからも痛みが残ってしまいました。なぜつま先が痛んだのか、登山靴に変えたら痛くならないのかわかりませんが…。
③洋服
体温に合わせて調整できたため、重ね着をしたのは正解でした。しかし登っている間にかなり汗をかき、途中休憩している最中に風が吹くと、徐々に身体が冷えてしまいました。
④小物
小物に関しては特に不便を感じませんでした。帰りの道が暗くなってしまったのでライトは欲しいと思いましたが、周りに人がたくさんいたので安心でした。
しかし結果、この感想を聞いた”元山岳部の友人Yさん”にめちゃくちゃ怒られ、そして諭されました。
『…もしもの時の事、ちゃんと考えてた?』
私の感想、何がいけなかったのか…?
友人Yさんから言われた言葉にピンとこなかった私…。詳しく教えてもらいます!
新人編集者(以下編):おかしい?でも、”足が痛かった”と”体が冷えてしまった”というのはあったけど、他は特に問題なかったよ!
Yさん:もちろん、観光地のような低い山を登る時に『全ての登山用品を揃えなさい!』とまでは言わないし、代用できるものはそれでいいと思うよ。でも、登山用品と普段着の違いを知っておくことや、どんな山でも危険が潜んでいるというリスクを知っておく事は大事だよ!
編:危険か…うーん…。でも周りにたくさん人がいたし、安全だったけど?

①リュック
観光客が多い高尾山のような初心者向け・日帰り登山であれば、登山用ではないリュックでも問題はないと感じました。
編:リュックに関しては全く不便を感じなかったよ!
Yさん:リュックで行ったのはまず正解。トートバックやショルダーバックでも行ける!と思っている人もいると思うけど、重量が片方に偏って痛くなるから、長時間歩くときには必ずリュックで行こう!
日帰り登山であれば、登山用のリュックは必要ないかもしれないね。ただ、街用リュックにはない機能が登山用ザックには付いていることも多いんだ。今回は、街用リュックを使う場合として、ついていたほうがいい機能だけ教えるね。
●水筒を入れる外ポケット
●チェストベルト(リュックの胸側のベルト)

②靴
今回の登山で一番問題大事さがわかったのが、「靴」です。足全体が痛い、というわけではないのですが、一番痛んだのがつま先。自宅に帰ってからも痛みが残ってしまいました。なぜつま先が痛んだのか、登山靴に変えたら痛くならないのかわかりませんが…。
Yさん:靴はぜひ登山靴を履いてほしい!イメージしているよりも気軽に履ける靴だったり、色々な登山靴があるんだよ。でも登山靴は奥が深くて「なんで?」っていう疑問がたくさんあると思うので、やっぱりプロに聞くのが一番!今度実際にお店に行って聞いてみよう!
③洋服
体温に合わせて調整できたため、重ね着をしたのは正解でした。しかし登っている間にかなり汗をかき、途中休憩している最中に風が吹くと、徐々に身体が冷えてしまいました。
編:今回暑いと寒い、両方あったんだよね。
Yさん:うん、そうだね。洋服での注意点は『(あくまでも一般的に)登山は大量の汗をかく』という事。重ね着をしたのは良かったけど、保温だけではなく速乾性も考慮しないと汗で体が冷えてしまうんだ。あと山は思っている以上に寒いので、しっかり防寒着を持っていくことも重要!
登山用の服は保温性・速乾性・透湿性に優れているものが多いんだよね。でもやはり、いきなり全身揃える、という言うのは確かにハードルは高いから、優先的に揃えるといい物を教えるね。

編:速乾性?
Yさん:例えば、綿のTシャツは一度濡れると乾きにくいけど、ポリエステル等の化学繊維は汗の乾きも早いのが特徴なんだ。家にある洋服で行きたい場合は、洋服のタグを一回確認するのがいいと思うよ。意外と使えるものがあるかも!
●防寒着



編:レインウェア?雨降ったら山登らないよ?
Yさん:初心者が意外に持ち歩かないのがレインウェア。確かに初心者は雨が降ったら登らないよね。でももし予想外の雨が降ったら?全身ズブ濡れになっちゃうよ。見晴らしのいい頂上などは風も強く、服が濡れると体が一気に冷えて危険なんだ!

Yさん:傘が絶対ダメ!というわけでもないんだけど、登山道は細いから危ないよ。登山道が十分広くて風がない時には使えるけど、風が強い時も危ないよね。それに特に初心者は片手がふさがった状態で登るのは危険だから、できればレインウェアがいいと思うよ。正直晴れていればレインウェアはなくても登山できてしまうので、初心者にとって優先順位が下がりがちなんだけど、濡れたら危険!というリスクは必ず覚えておいてほしいな。
④小物
小物に関しては特に不便を感じませんでした。帰りの道が暗くなってしまったのでライトは欲しいと思いましたが、周りに人がたくさんいたので安心でした。
Yさん:水筒とかの小物に関しては、いったん自分のでも大丈夫だと思うよ。気になったのは帰りの暗さについてかな。思っていたより暗かったのに安心って思っちゃったんだよね?
編:うん。みんないたし全然大丈夫だったよ。
Yさん:そこが危険ポイント!人がいたとしても、足元はちゃんと見えてた?もし人がいなかったら?道に迷ったら?
編:うーん…。ライトを持っていく!
編:山頂でご飯食べながらゆっくりしちゃったんだよね。
Yさん:それ!初心者は必ず事前に余裕を持ったスケジュールを立てることが重要!夜の山道は基本真っ暗。さらに木が生い茂っている山では思っているより早く暗くなってしまうんだ。今回も予定よりずいぶん遅くなったのであれば『人がいたから安心だった!』ではなく、どうしたらよかったのか、何がいけなかったのか、何が危険だったのかリスクを把握しておくのはとっても大事だよ!
編:なるほど…。たしかに周りに人いなかったら、帰り道のコース不安だったかも…。
Yさん:うん、そうだよね。なので初心者は必ず暗くなる前に下山できるよう、時間に余裕を持ったスケジュールを立てて楽しんでね!
次回!『登山靴ってスニーカーと何が違うの?』

ではまずは、友人も必要と言っていた『靴』について考えてみます。
前回つま先が痛くなりましたが、靴が悪いのか歩き方が悪いのか、痛くなった原因はやはりわかりません。そこで実際にプロの方に登山靴について話を聞いてみたいと思います!
次回、STEP1『登山靴ってやっぱり必要?登山靴とスニーカーは何が違うの?』