山に行けないなら、ネットで山映画でも観るとするか
山に行けない日々が続くと、なんだかモヤモヤ。
だったらAmazonプライムとNetflixを利用して、片っ端から「山」にまつわる映画を観てしまいましょう。
数多くある映画から今回は、「★3つ以上」と独断と偏見を持って言える6作品を紹介します。
個人的好みはありますが、星の基準は「見た後にハッピーな気分になった」「山っていいなぁ」と思ったもの。ぴぴっときた方は、ぜひ映画鑑賞で山気分を盛り上げてみてくださいね。
※★はあくまでも個人の感想です。「つまらなくて寝てしまったじゃないか!」という場合はご了承ください
Amazonプライムで観るべき名作映画
Amazonプライムは月額600円(年間5,900円)で受けられるサービス。通常配送料無料などの特典があるので利用している人も多いのではないでしょうか? このサービスにはPrime Video(映像視聴サービス)も含まれています。今回紹介するのは加入者は無料で視聴できる作品になります。
木村大作監督による王道の日本映画×立山の映像美
『劔岳 点の記』
★★★☆☆
第33回日本アカデミー賞の最優秀監督賞を始め、数多くの賞を受賞した木村大作監督、御年70歳にしての初監督作品です。原作は山岳小説ではおなじみの新田次郎。
CGなどの技術に頼らず、俳優陣も山に入り、雪山シーンを含め200日以上の長期間をかけて撮影した超大作。日本山岳会と陸軍参謀本部陸地測量部(現在の国土地理院)との剱岳初登頂を巡るせめぎあい、立山信仰を巡る村人たちの戸惑いと葛藤など、日本登山史黎明期を学ぶこともできます。

『春を背負って』
★★★☆☆
木村大作監督の第2作目は現代に舞台を移し、立山の山小屋を営む家族を軸にした人間模様です。美しい桜の風景と縦ロールのスタッフクレジットからは往年の日本映画感が漂っていますが、出ている役者は松山ケンイチや蒼井優、池松壮亮とちゃんと平成です。
撮影に山小屋として登場したのは、大汝山にある「大汝休憩所」。立山登山の際に立ち寄ってみてください。

こんな幸福感あふれるロングトレイルなら歩いてみたい!
『Mile…Mile & a Half(字幕版)』
★★★★★
数年前に『わたしに会うまでの1600キロ』というパシフィック・クレスト・トレイルを歩く女性の映画を観ましたが、「え、なんでロングトレイル歩いて自分探し??」と主人公の突然の挑戦と自暴自棄ぶりとのギャップに「うーむ……観ててつらい」と感情移入できず。そう感じた人にこと、今作のジョン・ミュアー・トレイルを歩く人たちのハッピーぶりは「ロングトレイルって歩くのが楽しそう!」と思わせてくれること請け合いです。
5人のハイカーたちは、行く先々で美しい景色に感動し、美味しそうにごはんを作り、洗濯をし、水浴びをして、冗談を言い合い、友達にも会います。非日常の環境なのに日常にしっかり根差した彼らの旅に、「ロングトレイル」を歩くことの本質を見たような気がします。

ニュージーランド映画が描く、エドモンド・ヒラリー
『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂(字幕版)』
★★★☆☆
1953年5月29日にイギリス遠征隊によって人類初のエベレスト初登頂がなされましたが、その山頂を踏んだのはエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイの2人。ヒラリーはニュージーランドで養蜂を営む青年であり、テンジンはシェルパとしてこの遠征隊に参加しており、両方とも「イギリス人」ではなかったのです。そういった背景や彼らの遠征隊での葛藤などを、記録映像なども交えて物語として再構築した映画です。
『ロード・オブ・ザ・リング』のスタッフによって製作されたとあって、映像のダイナミックさは圧巻。ニュージーランドでは5ドル札の肖像にもなっている国民的英雄エドモンド・ヒラリーを、ニュージーランド屈指の映画製作チームが描いたキウイの心意気。力はいってます。

クライマー自身が撮影した、紛れもないドキュメンタリー
『MERU/メルー (字幕版)』
★★★★☆
シャークス・フィン(サメのヒレ)と称されるインド・メルー中央峰。それに挑んだコンラッド・アンカー、レナン・オズターク、ジミー・チンという3名のクライマー、山岳写真家たちの登頂ドキュメンタリー。撮影・監督もジミー・チン自身で行っている点で、ただのドキュメンタリー映画とは一線を画しています。
成功の3年前、ピークまであと100mのところで撤退した彼らのストーリーは、実際のピークハントにいたるまでの映像とともに、山を巡る「師(メンター)と後継者」「死のリスク」の2軸で紡がれていきます。「慎重だから生き残っている」ということと「慎重でも命を奪われる場所である」ということ。それでも「山に登る」という選択をする彼らの気持ちは、一般登山者でもどこか感じ入るものがありました。

Netflixで観るべき名作映画
月額790円から視聴可能なNetflix。山映画だけではなく、良質なオリジナルコンテンツも多いので試してみるのもいいかもしれません。
極限における、人生の「パートナーシップ」考
『the dawn wall』
★★★★☆
ヨセミテの巨壁エル・キャピタンの未フリー化セクション「The Dawn Wall」。ここを6年間かけて制覇したトミー・コールドウェルが成功にいたるまでのドキュメンタリー映画です。山岳ガイドである父親の影響もありクライミングにはまり、才能を開花させるトミーの人生は、初恋の人と結ばれ順風満帆のように見えたのですが……。
ルートを見つけるまで6年をかけて検証を繰り返し、挑戦時には19日間も垂直の壁で寝食をともにしたトミーとパートナーであるケヴィン・ジョーグソン。成功に向けて難しい決断を下したトニーに「パートナーシップとは?」ということを考えさせられた作品です。

ドラマもドキュメンタリーも良作ぞろいの山映画
今回紹介した映画は、史実などに基づいた「ドラマ」と、山を登る人たちの「ドキュメンタリー」。いずれも壮大な山の風景や自然の厳しさを捉えた作品で、山濃度を上げてくれます。
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