山で活動するプロ写真家

今注目のプロ写真家“ジミー・チン”


彼の代表的な仕事のひとつに、ナショナルジオグラフィックの写真家としての活動があります。それは、フリークライミングの聖地であるヨセミテの、最前線のクライミングを撮り続けることです。これは自らもクライマーであるジミーならではの仕事です。

しかし、クライマーと同じ目線で撮るということは、カメラという荷物を持ち歩きながら登る事になります。ある撮影を例にすると、2台の小さなカメラ持って行くだけで3kg程の重量増になります。しかもそれは、総重量90kgの荷物を担ぎながら、標高6,500mの頂きを目指すとても過酷なクライミングの中で行われたのです。
ジミーが取り憑かれたメルーという山

初登頂=究極の勲章になるからこそ、クライマーたちの挑戦意欲をかき立てる―しかし、そういった情熱の追求は必ずしも美しいものではないという事を伝えるために、ジミーはカメラを携えました。

こうしたストーリーはどうしても“達成したこと”に目が向かいがちですが、それよりもそこに至るまでの葛藤や、迷いや、苦しみがとても強く伝わるドキュメンタリー映画です。
映画「MERU/メルー」
コンラッド、ジミー、レナンの3人の一流クライマーがメルーに挑む物語。初挑戦は、8日間の食料で17日間登り続けるも天候に恵まれず、残り100m地点で敗れてしまった。敗北感にまみれた3人は、2度とメルーには挑まないと誓い普段の生活に戻っていくが…。それから3年後、再びメルーに挑む彼らの姿があった。MERU/メルー スタンダード・エディション [Blu-ray]
MERU/メルー 完全初回限定生産 スペシャル・エディション [Blu-ray]
Amazon プライム・ビデオで観る