あの「神々の山嶺(いただき)」がついにアニメ映画に!
堂々日本凱旋上映が決定!
アメリカのアカデミー賞にあたる映画界で、最も重要なフランスのセザール賞。過日2022年2月25日に開催された第47回セザール賞で、日本原作の『神々の山嶺(いただき)』が21部門の中のアニメーション映画賞を受賞しました!
大ヒットアニメーション映画「ウルフウォーカー」の製作チームと共に7年の歳月をかけて完成した本作は、熱い人間ドラマと、実写では再現不可能な命がけの登攀シーンを、圧巻の映像で表現しています。
原作の夢枕 獏著の小説「神々の山嶺」(集英社文庫/角川文庫)は、1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。
また同作を漫画化した谷口 ジロー画の「神々の山嶺」(集英社文庫)も、2001年に第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞。
いずれも作者の代表作として、現在もなお愛され続ける伝説的作品です。
『神々の山嶺』のあらすじ
「登山家マロリーはエベレスト初登頂に成功したのか?」
登山史上最大の謎の鍵を握る一台のカメラと孤高のクライマー・羽生。そして彼を追うカメラマン・深町が初登頂の謎に迫りながら、前人未到の冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描く。
新場面や重要キャラクターが解禁!
そして併せて新場面の写真が解禁!
必死の形相で急斜面の壁に喰らいつく孤高のクライマー・羽生 丈二や、彼を追ってエベレストまでやってきたカメラマン深町 誠。
また、山の中腹で休憩をとる登山仲間の文太郎や、深町と話をする文太郎の姉・涼子など、原作にも登場する重要キャラクターたちが初披露。
原作者の夢枕獏から、亡き谷口ジローへのコメントが到着
「二度観れば二度、三度観れば三度のあらたな感動がある。これはそういう映画だ。谷口ジローにこれを観せたかった。」
夢枕獏から、惜しくも完成版を観ずして2017年にこの世を去った、谷口ジロー(1947-2017)への最大の讃辞となるコメントです。
生前は二度渡仏して、『神々の山嶺(いただき)』の製作に参加。
谷口ジローは「漫画界の小津安二郎」と称されるほどフランスでも絶大な人気を誇り、フランス文化省から2011年に芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与されています。
原作者の夢枕獏に続き、豪華各界著名人から熱いコメントが!
石塚真一(漫画家)
谷口ジロー、夢枕獏両氏の「神々の山嶺」は、フランスでこんなにも愛されているのだなあ、と感じる圧倒の映像でした。
何度も歯を食いしばった。そして、孤高の美しさにグッときた。ありがとうフランス!!
久住昌之 (漫画家・音楽家)
驚いた。谷口さんの絵の「神々の山嶺」は、絶対に映像化できないと思っていました。
しかし、漫画からも独立した、素晴らしいアニメ作品に仕上がっていた。静かで、険しく、美しい。音楽の豊かさにも、嫉妬心さえ覚えました。
小島秀夫 (ゲームクリエイター)
人は何故、山に登り続けるのか?何故、物創りを続けるのか?
本作はその答えを暗示するだけでなく、映画界における挑戦でもある。雪山登攀の過酷さ、危うさ、美しさの再現は、小説や漫画とは違い、実写映画では難しいからだ。
そんな中、フランス映画界のクリエーター達が“アニメーション”という新たな登攀ルートで、「神々の山嶺」という北壁の登頂に成功した!これは快挙だ!原作ファンとしても感無量!
坂本眞一(漫画家)
小説によって言語化され、漫画によって可視化された8000メートル峰の凍りつくような死の恐怖を、アニメーションならではの手法で否が応にも「体感」させられてしまう映画。生命の存在すら許さない神々の領域への挑戦はあまりに絶望的だ。
この世の全てを擲ち、雪煙舞う山頂を目指す挑戦者達の鋭い眼光が僕を睨みつける。「お前は何の為に生きているのか」と。
夏目房之介(フリーライター、マンガ批評家)
夢枕獏、谷口ジローの傑作『神々の山嶺』のアニメーション化である。が、それを意識しないでいいと思う。
圧倒的な雪山描写と淡々と刻まれる手や足の演出。私は飽きずに惹きこまれた。高所恐怖にも少しなったぞ。
東野幸治(芸人)
名作「神々の山嶺」がなんとアニメ映画化!
そこには山に取り憑かれた漢たちがしっかりと描かれていました!映画の終盤からは漢たちの息遣いに耳を傾け無事を祈りましょう!皆さんも私と同じ選ばれし目撃者になりましょう!
松本大洋 (漫画家)
獏さんと谷口さんという大きな二つの頂きに挑んだスタッフの心意気を、ひしひしと感じました。
エベレストと東京を描く色彩がとても美しく、クライマーたちは物悲しく格好良かった。
「早く劇場で観たい!」熱い声が続々
『神々の山嶺(いただき)』7月8日より全国公開
羽生は尋常ならざる執念で、なぜ危険な山に挑み続けるのか。
そして、世界最高峰のエベレスト初登頂をめぐる史上最大の謎とはーー
公開にあたり、堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美といった、日本を代表する豪華声優陣が吹き替えを務め、世界初のアニメ版に息吹を吹き込みました。
日本だけの吹き替え版上映は7月8日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、その他の映画館で公開。
監督: パトリック・インバート
原作:「神々の山嶺」作・夢枕 獏、画・谷口 ジロー(集英社刊)
日本語吹き替えキャスト:堀内 賢雄、大塚 明夫、逢坂 良太、今井 麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/
原題:LE SOMMET DES DIEUX /
吹替翻訳:光瀬 憲子
配給:ロングライド、東京テアトル
公式サイト:神々の山嶺
「神々の山嶺」
神々の山嶺(上)
神々の山嶺 文庫本コミック5巻セット