⑦魚谷山(いおだにやま:京都府)

魚谷山(標高816m)は、京都北山を代表する山の一つです。
今回紹介する登山コースは松尾谷から魚谷山を周回するコース。途中には人類学者で登山家の「今西錦司」のレリーフもあり、京都の岳人たちとかかわりが偲ばれます。

体力レベル:★★☆☆☆
日帰り|約4時間12分
参考:らくるーと
技術的難易度:★★☆☆☆
・急な登下降がある
・案内標識が不十分な箇所が含まれる
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例:グレーディング表
コース概要
松尾谷出合(136分)→魚谷峠(18分)→魚谷山(7分)→柳谷峠(31分)→滝谷峠分岐(30分)→樋ノ水谷出合(30分)→松尾谷出合

クリンソウの見頃は5月初旬から中旬。登山コースの谷沿いを中心に、北山荘周辺など、いたるところに自生しています。
⑧金剛山(こんごうさん:大阪府・奈良県)

金剛山(標高1,125m)は近畿地方で特に人気の山。山頂には葛木神社が鎮座し、ロープウェイが整備され、観光客も多く訪れます。今回紹介するコースは、金剛山ロープウェイ前バス停より寺谷へ進み、文殊尾根から下山する周遊ルートです。

体力レベル:★★☆☆☆
日帰り|約3時間58分
参考:らくるーと
技術的難易度:★★☆☆☆
・急な登下降がある
・案内標識が不十分な箇所が含まれる
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例:グレーディング表
コース概要
大阪府立 金剛登山道駐車場(6分)→伏見峠入口(14分)→文珠尾分岐(8分)→寺谷分岐(131分)→転法輪寺(2分)→金剛山(2分)→転法輪寺(58分)→文珠尾分岐(9分)→伏見峠入口(8分)→大阪府立 金剛登山道駐車場

クリンソウは5月頃に見頃となります。
⑨ちくさ湿原(兵庫県)

ちくさ湿原は、大小の群落が点在し、40万株にもおよぶクリンソウが咲き誇る国内最大級の群生地。散策コースが整備されており、登山せずに気軽にクリンソウを鑑賞できます。

体力レベル:★☆☆☆☆
日帰り|約1時間
情報提供:ちくさええとこセンター
技術的難易度:★☆☆☆☆
・概ね整備されている
・道迷いの心配が少ない
・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
凡例:グレーディング表
コース概要
ちくさキャンプ場駐車場→(ちくさ湿原散策 60分)→ちくさキャンプ場駐車場

クリンソウは5月中旬~6月上旬頃に見頃となり、多くの人々が訪れます。
珍しいクリンソウが群生したのは、近くで行なわれていた「たたら(古代の製鉄方法)」から排出された「真砂土」が生育に最適だったのが一因と言われています。いにしえの人々の営みがクリンソウの生育を促したとは、興味深い話です。
貴重なクリンソウを見に行こう

紅紫色をはじめピンクや白など、クリンソウが山道を彩る風景はまさに絶景。静かな自然の中で花に癒されながら歩く時間は、心も体もリフレッシュできます。貴重なクリンソウの鑑賞登山にぜひ出かけてみてください。
なお、ほとんどの群生地は多くの方の尽力で保護されています。注意点やマナーを守り鑑賞するようにしましょう。