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雪崩救助の必需品!覚えておきたい「雪崩対策装備(アバランチセーフティギア)」のトリセツをおさらいしよう(2ページ目)

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雪崩発生!「雪崩対策装備」を活用しての捜索・救助の手順を確認

雪崩
出典:PIXTA(もしも雪崩に遭遇してしまったら)

前項までのリスクを極力回避する行動をとっても、雪崩に遭遇してしまう可能性をゼロにすることはできません。誰かが雪崩に巻き込まれて生き埋めになってしまったら、いよいよ「雪崩対策装備」の出番です。

一般的に雪崩に埋もれてしまった人(埋没者)が生存できるのは、長くて10分〜15分と言われています。素早く捜索・救助を行うために、以下の手順で行動しましょう。

【1】ビーコンを使った埋没者の捜索

埋没者の捜索
撮影:鷲尾 太輔・飛行機のイラスト出典:PIXTA(ビーコンを使った埋没者の捜索イメージ)

まずはビーコンを受信モードに切り替え、埋没者がどの位置にいるのかを上記の手順で捜索します。

距離表示が近くなればなるほど、進む速度を落としてビーコンを雪面に近づけていくのがポイント。高度と速度を徐々に下げながら着陸する飛行機をイメージするとわかりやすいですよ。

最小値になったポイントの雪面に指でバツ印など、目印をつけておきましょう。

▼ビーコンの詳しい使用方法はこちらの記事に掲載

【2】プローブ(ゾンデ)を使った埋没者の特定

プローブを使った埋没者の特定
撮影:鷲尾 太輔(プローブを使った埋没者の特定)

ビーコンによる捜索で埋没者がいる場所がある程度把握できたらゾンデを使用して、埋没者の位置をピンポイントで特定します。プローブの角度は雪面に対して垂直(90°)になるよう差し込むのがポイント。

ビーコンが最小値を示したポイントを中心にうずまきを描くように場所を少しづつ変えながらゾンデを差し込み、先端が埋没者にヒットするまで続けます。

▼プローブの詳しい使用方法はこちらの記事に掲載

【3】スノーショベルでの掘り起こし

スノーショベルでの掘り起こし
撮影:鷲尾 太輔(スノーショベルでの掘り起こし)

先端が埋没者に当たったらプローブは雪面に刺したまま、スノーショベルで埋没者を掘り起こします。雪の中から埋没者を救出できたら、自発呼吸や外傷の有無をまず確認。気道を確保した上でエマージェンシーシート・シュラフ・防寒着などで保温しながら、救助隊が到着するまで人工呼吸や応急処置を行いましょう。

この間に雪崩が再発したり埋没者の低体温症が悪化する危険性もあるので、可能であれば安全な地形や山小屋・避難小屋など外気を遮断できる建物まで搬送するのが賢明です。

▼スノーショベルの詳しい使用方法はこちらの記事に掲載

必ずメンバー全員が携行しよう!

アバランチギア
撮影:鷲尾 太輔(アバランチギアは必ずメンバー全員が携行を)

雪崩発生時の捜索・救助において大切なのは、雪山登山に同行するメンバー全員が「雪崩対策装備)」を携行すること。仮に経験豊富なリーダー格の登山者だけが携行していても、その人自身が雪崩に遭ってしまったら他のメンバーはなす術もありません。

また、スノーショベルでの埋没者掘り起こしは相当な体力を消耗します。疲労で雪を掘る速度が低下する前に他のメンバーと交代し、一刻でも早く埋没者を掘り起こすことを重視して行動しましょう。

ここまでの捜索・救助活動を行う人以外のメンバーにも

  • 110番通報をして救助要請を行う
  • 他の登山者に雪崩発生を知らせる
  • 雪崩が再発しないか斜面上部を監視する
  • ビーコン捜索の間にプローブを組み立てておく

など重要な役割がありますよ。

最後に〜まだまだあります……雪崩対策に必要なこと〜

雪崩に遭遇しないために
撮影:鷲尾 太輔(できるだけ雪崩に遭遇しないために)

ここまで読んでくださった方には申し訳ないのですが、この記事だけで雪崩対策をマスターすることは不可能です。書籍やWEBサイトから様々な知識や情報を吸収した上で、講習会や雪上訓練で捜索・救助スキルを実践する……この繰り返しが、いざという時の迅速な行動に必要なのです。

また、ここまで「雪崩対策装備」の使い方をご紹介してきましたが、もちろん使用しないに越したことはありません。

これらのアイテムは「雪崩三種の神器」と呼ばれることもありますが、雪崩遭難からの生還を保証するものではなく実際には神器とはいえません。極めて限界のある不完全な装備でしかないのです。

では事前の知識や情報収集で、雪崩のリスクを回避したり可能な限りスムーズな捜索・救助活動を実践するために、どんなことが有効なのでしょうか。

雪崩の種類・特性や捜索・救助活動の詳細を知っておく

点発生表層雪崩
出典:PIXTA(点発生表層雪崩)

ひとくちに雪崩といっても、点発生/面発生雪崩・表層/全層雪崩・乾雪/湿雪雪崩やそれらの複合など様々な種類が。それぞれの特性や発生しやすい状況、また捜索・救助活動の詳細を、書籍などで知っておくことも重要です。

事前の情報収集も怠らずに

日本雪崩ネットワーク
出典:日本雪崩ネットワーク

雪崩安全に係る非営利の専門団体・日本雪崩ネットワーク(JAN:Japan Avalanche Network)では、雪崩対策の7つのステップをはじめ、入山者の多い雪山の雪崩情報や観察データを随時発信しています。

事前に最新の情報を収集することで、リスクの高いタイミングでの入山を避けるなどの対策をとることも可能。講習会も開催しているので、「雪崩対策装備」の使い方を練習するのもオススメですよ。

雪崩救助に欠かせない「雪崩対策装備」の使い方をきちんとマスターしつつ、雪崩に遭遇しないための対策もしっかり行なって雪山登山を楽しんでくださいね。

オススメの「雪崩対策装備」

アバランチギア
撮影:鷲尾 太輔(必ず3点セットで揃えたい「アバランチギア」)

雪崩発生の際の捜索・救助の手順を見てもわかるとおり「雪崩対策装備」はどれかひとつを持っているだけでは役に立ちません。ビーコンを筆頭に高価なものですが、万が一の際に生命に関わる大切なアイテム。この機会に、ぜひ3点セットで雪山登山の装備に加えてください。

ビーコン

マムート バリーボックス 2

重量 約180g
サイズ 115×68×21mm
バッテリー アルカリ電池 単4サイズ/2本

プローブ(ゾンデ)

スノーショベル

ピープス ショベル C660

重量 660g
サイズ 28×21.5×8cm
最大長 88cm
ハンドル長 50cm

3点セット

ピープス ピープスセット ミニIPS

セット内容 ・ピープス ミニIPS
・ピープス アルミニウム260スポーツ
・ピープス ショベルT640テレスコピック

天野ガイドの著書で雪山登山を学ぼう

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