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お花に綿毛、紅葉と何度でも登山者を楽しませてくれる高山植物。高山を彩る可憐な花「チングルマ」(2ページ目)

大雪山 旭岳の裾合平

裾合平のチングルマ

出典:PIXTA(裾合平のチングルマ)

北海道の中央に位置する大雪山。標高2,291mの旭岳は大雪山の主峰であり北海道の最高峰です。旭岳の「裾合平」は、日本最大のチングルマ群落がみられる場所として知られています。
花の見頃は例年7月中旬~7月下旬あたり。裾合平は旭岳の中腹にあり、「大雪山旭岳ロープウェイ」を利用することで標高1,600mの高山帯まで一気に進めます。ロープウェイの駅を降りてから裾合平までは3kmほどの距離がありますが、散策路が設けられた駅周辺でもチングルマの群落を楽しむことができます。

秋田駒ヶ岳 ムーミン谷

ムーミン谷のチングルマ

出典:PIXTA(ムーミン谷のチングルマ)

秋田駒ヶ岳は秋田県と岩手県にまたがる活火山で、男女岳、男岳、女岳などの総称です。チングルマをはじめ数多くの高山植物を目にすることができる、高山植物の宝庫として知られています。
中でも、男岳南東側の谷間、標高1,300mほどにある馬場の小路は「ムーミン谷」の愛称でよばれるチングルマの名所です。花の見頃は例年6月中旬~7月上旬ごろで、木道の左右にはチングルマの大群落が広がります。

立山 天狗平のチングルマロード

天狗平のチングルマ

出典:PIXTA(天狗平のチングルマ)

富山と長野にかけて北アルプスを縦断する立山黒部アルペンルート。天狗平は立山黒部アルペンルート上にある高原で、弥陀ヶ原と室堂の間に広がります。
標高は2,300mほどありますが、高原バスが通っているのでアクセスも容易。天狗平から室堂にかけては「チングルマロード」とよばれる石畳の道が続いており、チングルマをはじめたくさんの高山植物に出会うことができます。花の見頃は例年7月中旬~8月上旬ごろといわれています。

北アルプスの最奥地 雲ノ平

雲ノ平のチングルマ

出典:PIXTA(雲ノ平のチングルマ)

北アルプスの最奥地にある雲ノ平。雲ノ平は標高2,500m~2,700mにある溶岩台地で、「日本最後の秘境」ともよばれています。アクセスが容易ではなく、どの登山口からでもたどり着くのに2日は必要で、時間と体力をかなり使うため初心者の方には厳しい場所です。
しかし、最後の秘境といわれるだけあって、日本離れしたその景色の美しさは多くの登山者の憧れるところでもあり、7月下旬~8月上旬にかけてはチングルマをはじめ数多くの高山植物が咲き誇ります。

ポピュラーだけど実は貴重!大切に楽しみたいチングルマ

八甲田山のチングルマ

出典:PIXTA(八甲田山のチングルマ)

寒冷で土壌の栄養分も少ない高山帯。そんな世界に生きる高山植物の成長は非常に遅く、大きくなるのにとても時間がかかります。チングルマも例外ではありません。
チングルマは高山植物の中では比較的目にする機会の多い部類に入りますが、幹が1mm太くなるのに10年を要するといわれています。背が高くならないためイメージがわきにくいですが、大きな群落をつくっているものは樹齢何十年、という場合も。

あたり前のように広がるチングルマの群落も、ここまでの大きさになるのに一体どれほどの時間がかかったのか…、大切にしながら楽しみたいですね。

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