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山岳保険には絶対入ってほしい!遭難して民間ヘリに依頼すると1分1万円!?
登山中にもし遭難した場合、捜索費用が莫大にかかることもあり、大きな負担となります。そんな時、頼りになるのが山岳保険。登山をする時には、もしものことを想定し山岳保険に加入しましょう。しかし、いざ山岳保険に入るといっても色々あってどれを選んでいいのかわからないという声も。今回は登山初心者におすすめの山岳保険と選ぶポイントをご紹介します。
山岳保険のタイプと選ぶポイント

山岳保険には、大きく分けると二つのタイプがあります。ひとつは、登攀や雪山など本格登山を対象にした保険。もうひとつは、軽登山やハイキングなど危険度が少ない登山を対象にした保険です。
【山岳保険の二つの契約方法】
契約方法にも二つの方法があり、ひとつは年間で契約するタイプ、もうひとつは単発で契約するタイプです。1年を通じて頻繁に登山をする人は、年間契約タイプがおすすめですが、年に数回かしか登山をしないという人は、その都度、数百円で契約するタイプもありおすすめです。
【選ぶポイント】
莫大な費用がかかるのが捜索・救助なので、こちらも意識して考えましょう。山岳保険以外に、普段加入している傷害保険と補償が重なることもあるので、よく内容を確認して無駄のないようにしましょう。
傷害保険と山岳保険の大きな違いは、救援者費用の補償があるかないかですが、保険会社によっては、普段加入している保険に救援者費用が特約でつけられる場合もありますので確認をしてみてください。
単発契約のおすすめ山岳保険6選
インターネットから申し込みができ、翌日に山に行きたい!という場合も保険の加入がすぐにできるので、ぜひ活用しましょう。【YAMAP登山保険】
保険料=280円~(期間により変動)、450円~1050円(30日プラン/補償内容で変動)、4800円〜10500円(1年プラン/補償内容で変動)期間=1日~(期間は選択可能)、30日プラン、1年プラン
補償内容=①レスキュー保険(遭難救助費用)②アイテム補償セット(レスキュー保険+スマホ、携行品、道具などの故障、破損、盗難などの補償)③ケガ補償セット(レスキュー保険+ケガによる入院・通院をカバーする補償)④ケガ&アイテム補償セット

YAMAP 登山保険
【モンベル 野あそび保険】(国内旅行傷害保険)
保険料=250円、500円期間=1泊2日、3泊4日、6泊7日
補償内容=死亡・後遺障害、入院、個人賠償責任、携行品、救援者費用等

モンベル野あそび保険(国内旅行傷害保険)詳細はこちら
【ドコモ ワンタイム保険】
保険料=300円、410円、590円期間=1日もしくは1泊2日
補償内容=死亡・後遺障害、入院、賠償責任、携行品損害、救援者費用(※しっかりのみ)

ドコモ ワンタイム保険 詳細はこちら
【Yahoo ちょこっと保険山大好きプラン】
保険料=330円、700円、1070円期間=1ヶ月ごと
補償内容=傷害死亡・後遺障害、入院、通院、携行品損害、救援者費用

Yahoo! ちょこっと保険山大好きプラン 詳細はこちら
【三井住友VISAカード ポケット保険トレッキングコース】
保険料=440円~5,630円期間=1ヶ月ごと
補償内容=傷害死亡・後遺障害、入院、通院、携行品損害、救援者費用

三井住友 ポケット保険 トレッキングコース 詳細はこちら
【ソフトバンク スポーツ・レジャー保険 月額プラン】
保険料=500円~700円期間=1ヶ月単位
補償内容=傷害死亡・後遺障害、入院、手術、救援者費用、携行品損害(しっかりプランのみ)、個人賠償責任(月額プランのみ)

ソフトバンクを利用している人におすすめの保険。ハイキングでの事故から地震などの天災の事故までも対象で、My SoftBankからいつでも簡単に申し込め、1日単位での加入も可能。
ソフトバンク スポーツ・レジャー保険 詳細はこちら
年間契約のおすすめ山岳保険5選
年間を通じて頻繁に登山やハイキングをする人は、年間契約の方が割安になるので、自分に合った山岳保険で契約しましょう。【モンベル 野外活動保険】
保険料&期間=1年(3,110~57,890円)、3年(7,790~144,680円)、5年(12,440~231,420円)補償内容=死亡・後遺障害、入院、通院、傷害医療費用(シンプルプランにはない)、救援者費用
1年・3年・5年と契約期間を選択できる保険で、アウトドアスタイルにあわせて3つのプランから選べます。仕事中の事故を除き私生活のみを保証する「就業中対象外プラン」と、就業中か否かを問わず保証する「24時間補償プラン」があります。加入にはまずモンベルメイトになることが条件です。
モンベル 野外活動保険™(傷害総合保険) 詳細はこちら
【レスキュー費用保険】
保険料=5,000円保険期間=1年間
補償内容=捜索・救助費用
捜索・救助に特化した保険で、死亡や通院補償などはつかないのが特徴。他の傷害保険に加入している場合は、捜索・救助費用に絞り込んで加入するのもいいでしょう。
レスキュー費用保険 詳細はこちら
【日本山岳協会 共済会】
保険料=2,240円~保険期間=1年間
補償内容=傷害死亡、後遺障害、救援者費用、個人賠償責任、入院、手術(ハイキングコースの場合)
日本山岳協会の会員(年会費1000円)になることが必要ですが、登山コース、ハイキングコース、クライミングプラン、トレランプランなど目的に合わせて保険を選べるのが特徴。
日本山岳協会 山岳共済会 詳細はこちら
【日本山岳救助機構会員制度[略称jRO(ジロー)]】
保険料=4,000円(入会金+会費)※家族・団体割引あり保険期間=1年
補償内容=捜索・救助費用330万円まで
会員の相互扶助によってなりたっている制度。会員の誰かが遭難した場合、その費用を会員全員で負担するというシステム。費用補填だけではなく、遭難を未然に防ぐための講習会や講演会も開催。制度を利用するには会員になることが必要です。
日本山岳救助機構会員制度 詳細はこちら
【木村総合保険事務所】
保険料=3,000円~54,000円保険期間=1年、3年、5年
補償内容=救援者費用、傷害医療、死亡・後遺障害、入院、通院
◆就業中対象外プラン(就業中の危険補償対象外特約)、その他24時間補償プランもあり
救援者費用等補償特約のセットになり、費用がかさむ救援費用補償が500万円と充実している保険。就業中対象外プランと24時間補償プランがありそれぞれ3つのタイプがあります。保険期間は1年・3年・5年から選択できます。
木村総合保険事務所 山岳・登山・ハイキング保険 詳細はこちら
保険と併せて利用したい、新サービスとは?

意外と知らない、登山保険の落とし穴、それは「保険が下りるのは遭難者が見つかった後」ということ。万が一遭難者が見つからなかった場合、「死亡」ではなく「失踪」扱いとなるため、すぐに生命保険は適用されません。継続的なヘリでの捜索も、高額な費用が発生するため保険だけではまかなえない、なんてことも。
遭難者をできるだけ早く見つけ出すサービスが登場
そんな保険だけではまかなえない負担をなくすために新しいサービスが始まりました。それが、会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」。入会すると「ヒトココ」というコンパクトな発信機が、一日わずか10円でレンタルできます。
「ココヘリ」について詳しく知りたい人はこちら
山岳保険加入は登山者のマナー
遭難して行方不明になり、ヘリのみならず地元の山岳会が救助に加わると、ヘリの費用に加え1人あたり1日数万円かかると言われています。捜索が長期に渡れば、それだけ費用も増えていきます。山に入る際は、自分の登山スタイルに合わせて山岳保険に加入しましょう!※この記事の情報は、2017年7月27日現在のものです。内容が変更する場合もありますので、リンク先のHPで確認して下さい。
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