迷子になってしまったり、足を踏み外して転がり落ちてしまったり、目を離していないつもりでも一瞬で危険に巻き込まれてしまう可能性があります。そんな緊急時に備えるために、いつもの登山アイテムにプラスして「子どもと一緒に行くからこそ」持っていきたい装備があるんです。
それは……以下の3アイテム!
■子どもが転がり落ちないように!歩行をサポートするアイテム
・ロープ
■子どもが迷子に!そんな緊急時用に用意しておきたい2アイテム
・笛
・ライフビーコン
ただし、どれもいざという時に使えなくては意味がありません。事前に子どもと使用方法を確認しておくことが大切。用意しておくと安心の理由とその使用方法をそれぞれご紹介していきます。
「こわくて歩けない」もこれで解決!親子で安心のロープ
大人は簡単と感じる山道でも、足を踏み外せば転がり落ちてしまったり、急な階段だったり、子どもにとっては「こわい」と感じるポイントがたくさん。足場の悪い場所や滑りやすい場所では、ロープでつながっておくだけで親子ともに安心して歩けます。
嫌がる場合には、一緒に鈴をつけてあげると喜んでくれることも。親も鈴の音で存在を確認しやすくなるので、オススメですよ。
装着イメージ|ロープでシートベント(ハーネス)を作成
- ①親自身がロープでシートベントを作成
- ②子どもに装着
- ③親と子どものシートベントを別のロープまたはカラビナでつなげる
- ④完成!
①まずは大人にロープでシートベント(ハーネス)を結び、装着
(※シートベントの結び方は下記記載の動画を参照)
②次は子どもに装着
③それぞれのシートベントを別のロープまたはカラビナを使ってつなぐ
④完成
使い方|転倒すると危ない場所や足場の悪い場所でつなげよう
お互いに装着したシートベントをつなげて、一定の距離を保ちながら進んでいきます。平坦な道では使用しなくてもOKですが、木の根や岩場などの足場が悪い場所、すぐ隣が崖になっている場所などで使うと安心です。
上りと下りでは注意するポイントが異なるので、画像とともに詳しくみてみましょう。
■上り
親が先行します。子どもと離れすぎたり、急がせすぎたりしないよう、歩幅やペースに注意しましょう。
■下り
下りでは、子どもを前に歩かせます。転倒した場合に大人が体が引っ張られないよう、ロープは山側にして手でもつのがポイント。後ろから励ましてあげたり、足の置き場を教えてあげたりと声かけも大切です。
▼シートベントの結び方は、動画をチェック