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子どもとはじめての山登り!親が準備すべきことって?

子どもの安全対策で、安心&楽しい登山を!
YAMA HACKの読者へ親子登山についてのアンケートによると、「お子様と一緒に山へ登る前に知っておきたいことはありますか」の回答で多かったのが、・追加で持っていきたいアイテムを知りたい
・子どもが歩くと危ない箇所を知りたい
・大人だけの登山とは、違う点や注意すべきポイントを知りたい
という子どもの安全管理に悩む声でした。
そこで今回も、パパ登山講習会を開いている近藤謙司ガイドへインタビュー。子どもを連れて安全に登山を楽しむために、重宝するアイテムや意識すべきポイントを教えていただきました!
子どもが笑顔で歩けるように!意識したい3つのポイント
まずは子どもがどんなところで「こわさ」や「不安」を感じるのかを知ることが大切です。その上で、アイテムを選んだり、当日配慮してあげたりと子どもが安心して楽しめる環境が作れます。そこで、パパママが意識したいポイントは3つ。
それは《ペース・目線・レベル》を子どもに合わせてあげることです。それぞれ詳しく見てみましょう。
①ペース配分を子どもに合わせることで安全に
「山頂まで行きたい」あるいは「行かせてあげたい」と考えたペースを配分は、ムリをさせてしまうことも。最初は山頂まで行けなくても、「自然を楽しむ」ことを目標に子どもの進むペースに合わせましょう。
②目線の高さや体格差に気を配ることで事故を防ぐ
大人にとってはただの段差であっても、子どもからすれば大きな障害に感じられることも。段差で手をかしてあげたり、声をかけてあげたりと子ども目線で気を配ってあげることで、安心して山を楽しめます。
③天候状況や山のレベルも子どもに合わせよう
いきなりレベルの高い山や悪天候の中行くと、山=こわいとなってしまうことがあります。最初は子どもの体力や天候状況も考慮した上で決行するのが◎。そうすれば子どもにとって、楽しい思い出となるでしょう。
親子での登山を考えたら、まずはこの3つのポイントを念頭においておきましょう。さらにあると安心できるオススメのアイテムを伺いました。
いつもの山道具にプラスして持っていきたいものは?

それは……以下の3アイテム!
■子どもが転がり落ちないように!歩行をサポートするアイテム
・ロープ
■子どもが迷子に!そんな緊急時用に用意しておきたい2アイテム
・笛
・ライフビーコン
ただし、どれもいざという時に使えなくては意味がありません。事前に子どもと使用方法を確認しておくことが大切。用意しておくと安心の理由とその使用方法をそれぞれご紹介していきます。
「こわくて歩けない」もこれで解決!親子で安心のロープ

嫌がる場合には、一緒に鈴をつけてあげると喜んでくれることも。親も鈴の音で存在を確認しやすくなるので、オススメですよ。
装着イメージ|ロープでシートベント(ハーネス)を作成
①まずは大人にロープでシートベント(ハーネス)を結び、装着
(※シートベントの結び方は下記記載の動画を参照)
②次は子どもに装着
③それぞれのシートベントを別のロープまたはカラビナを使ってつなぐ
④完成
使い方|転倒すると危ない場所や足場の悪い場所でつなげよう
お互いに装着したシートベントをつなげて、一定の距離を保ちながら進んでいきます。平坦な道では使用しなくてもOKですが、木の根や岩場などの足場が悪い場所、すぐ隣が崖になっている場所などで使うと安心です。上りと下りでは注意するポイントが異なるので、画像とともに詳しくみてみましょう。
■上り

■下り

▼シートベントの結び方は、動画をチェック
迷子時は笛を吹いて居場所を伝える!簡単&手軽さがうれしい

使い方|子どもが鳴らす笛の音を頼りに居場所を探そう

子どもが移動すると危険な場合もあるので、親が動いて「笛の音源」を探すようにしましょう。
はぐれたときにもパニックにならないよう、事前に親子で練習しておくことも大切。また、ザックのポケットなど取り出しやすい場所に収納しておくと、すぐに使えて安心です。
さらに素早く正確に!ライフビーコンで迷子リスクを抑える

最大通信距離は200m。離れてしまったときに通知くるので、より早く子どもと離れたことに気づくことができます。
ファスナーやパンツのベルトループなど、必ず身につけていられる場所につけておくと安心です。
設定方法|事前にアプリをダウンロードしておこう

ライフビーコンの使用には、スマホの事前設定が必要です。あらかじめスマホにアプリをダウンロードして、発信機の登録をしておきましょう。
使い方|アプリの数字から発信器のありかを探す

①万が一、子どもの姿が見当たらなくなった場合にアプリを起動
②周辺をぐるりと移動し、数字がより大きく反応する方向へ進む
③100に近い数字が出れば、すぐ近くに見つけられるでしょう
ここで表している数値は距離(m)ではなく、発信器とスマホとの位置関係のこと。最大値は100で、数値が大きいほど「ライフビーコンの発信場所=子ども」に近いことを表します。
ココヘリにはライフビーコン以外にも、より強い電波の発信器の携帯によって、ヘリ捜索ができるサービスも。いざという時のために、持っておくと安心ですね。
▼ココヘリについてはこちらをチェック
親子で思い切り登山を楽しむために!事前準備は抜かりなく

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