名前:ジャゴケ
特徴:葉の表面が蛇のウロコ模様。松茸の香りがする。
実際に松茸と同じ香り成分があると研究で明らかになっているコケ。最近では、従来「ジャゴケ」としてくくられていたものに複数のタイプがあることがわかり、特に松茸臭が強いものは「マツタケジャゴケ」と名付けられました。
香りもコケの個性の1つ。ぜひ近づいて香りも楽しみましょう。
実際に山でコケを探してみよう
観察っていったって、コケを知らないとできないでしょう?
いいえ!そんなことはありません。登山へ出かけた時、地面に注目してみてください。緑色のモフモフっとしたものを見つけたらまずは近づいて、よく観察してみましょう。
専門的なアイテムがなくても大丈夫!
ルーペはネットで約2,000円ほどするため、最初は携帯電話のカメラ機能を使えばOK!コケを見つけたら携帯カメラをかざしてズームをすれば、葉や茎など生態の様子をよく見られます。
ほかにも100円ショップの虫メガネなども手軽に用意できるのでおすすめ。
また霧吹きを持っていって、乾燥時と湿潤時の違いを見てみるのも楽しいですよ。
ここを探してみて!コケが生えやすい場所
沢沿いや日陰など全体的に湿った場所に多く生育しています。あとは岩壁や木の根元にも。たくさん種類を見たい!という人には、長野県の北八ヶ岳がおすすめ。ここには約400種類ものコケが発見されています。
▼北八ヶ岳の詳細情報はこちら
藤井さんが登山中に見つけたコケは、ブログでも紹介をしているのでぜひこちらもチェック。
かわいいコケブログ
観察時にはこんなところに注意を!
コケの採取は厳禁です。持ち帰ればその土地の環境破壊にもつながります。これからも私たちが末永くコケとお付き合いしていくためにも、マナーやモラルは必ず守りましょう。
登山へ出かけたら、コケの世界も覗いてみよう
知れば知るほど奥が深いコケの世界。山に登ったら、ふと地面や木の根元、岩などに目を向けてコケを探してみてください。今まで気づかなかった小さな場所に潜むミクロの世界のおもしろさや美しさを堪能できますよ。