密かに続くコケブームの秘密に迫る
山の植物といったら「高山植物」と答える人が多い中、密かに注目を集め続けているのが「コケ」。
コケガールやコケトリップという言葉ができたり、テレビの特集や雑誌で紹介されたりと密かなブームが続いているのです。
近年では、コケを見るために山へ登るという登山者やコケ観察がメインのトレッキングツアーなども増えてきました。
コケを見て、何がおもしろいの?
風景として楽しむのはわかるけど、近くで観察して何が見えるの?と疑問に思う人も多いでしょう。ただ、キラキラとした目でコケを見ている人たちはなんだか楽しそう。もしかしたら登山での新たな楽しみが増えるかもしれない…!
そこで今回はコケガールの火付け役者である、コケ愛好家の藤井久子さんに観察する魅力について話を聞いてきました。
形や色が変わる?変化するコケたちに目が離せないワケ
編集部 宮下
コケにハマった理由はズバリなんですか?
藤井さん
色や形が変化したり、種類によって形が違ったりと、いつ見ても新鮮な感動が得られるからですかね。
編集部 宮下
色や形が変化?なんだか想像がつきません。
藤井さん
例えば、雨が降る前と後で変化を感じたことはありませんか?写真を例に乾燥時と湿潤時の時の様子を比べてみましょう。



編集部 宮下
わあ!全く別物みたいですね。
藤井さん
そうなんです!これはエゾスナゴケというコケ。水をかけてあげると葉が開き緑が濃くなっているのがわかりますよね。
編集部 宮下
乾燥時にはわからなかった、新しい一面に出会えますね。
藤井さん
見た目以外にも、触り心地や香りが変わることもあるので、1つのコケからいろんな発見を楽しむことができます。