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変化する植物!?登山者をも魅了する世にも奇妙な「コケ」の世界へようこそ(3ページ目)

ケチョウチンゴケ

提供:藤井久子さん

名前:ケチョウチンゴケ
特徴:仮根が葉の上に出ていて、モジャモジャと毛が生えているよう。

通常は茎の下部に生えている褐色の仮根(かこん)が茎をつたって、葉の上に出てくるためこのような姿になっている特殊な生態を持つコケ。
葉の上の仮根の先端からはやがて無性芽(むせいが)が伸び、それが折れて飛んでいき、群落を広げていきます。

なお、春の若い植物体には毛が生えていません。コケも人間も毛深くなるのは大人になってからなど、人間に例えてみるのもおもしろいです。
ムクムクゴケ

提供:藤井久子さん

名前:ムクムクゴケ
特徴:全体が産毛のような葉で覆われ、枝先が丸く犬や猫の手足のような雰囲気がある。

遠くからだとよくわからないですが、近づくとこんなにかわいい姿が。さらに倍率の高いルーペで覗くと、細かい産毛のようなもの(じつは細かく長毛状に裂けた葉)が生えているのも見られます。

まるで動物の毛深い足先を思わせるフォルムが魅力的。

《2》優しく触ってみる

コケを触ってみる

提供:藤井久子さん

コケを乱暴に扱ったり、採集したりするのはNGですが、優しく触るのはOK!コケの種類によってモフモフと柔らかかったり、ツンツンと硬かったりと触り心地もそれぞれ。

また乾燥時と湿潤時で感触も異なるので、観察時には水を入れた霧吹きを持っていきビフォー・アフターを比べてみるのもおすすめです。

中でもモフモフとした柔らかい触り心地として代表的なのがこちら。
コウヤノマンネングサ

提供:藤井久子さん

名前:コウヤノマンネングサ
特徴:大型で優美なコケ

山地の半日陰の腐植土でよく見られるこちらのコケは、藤井さん曰くモフモフ感が格別とのこと。

ぜひコケを見つけたら優しく触れて、その感触を楽しんでみてください。

《3》香りを嗅いでみる

コケ観察
提供:藤井久子さん

新緑の爽やかなものやツーンとした刺激臭のものなど、香りも種類によってさまざま。
中でも珍しいのがこちら。

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