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サラッとできたら男前! 登山で役立つ3つのロープワーク【動画解説付】(3ページ目)

【3】石を使ってロープをペグ代わりに『エバンスノット』

エバンスノット

撮影:ぶん

登山ではペグが刺さらない場所でのテント設営もしばしば。ペグの代わりに石を使って固定する際に便利なのが『エバンスノット(二重止め結び)』です。

この結びは結び目をスライドされることで、ロープの先端をキュッと締め付けることができるのが特徴。しっかり固定できるので石もズレにくく、逆にゆるめるのも容易なので調節も簡単です。

特徴

・結び目をスライドさせることで、先端を締め付けることができる
・ゆるめるのも簡単で解きやすい

エバンスノットの結び方

エバンスノット1

撮影:ぶん

①ロープの末端を、固定したい対象物(石や木)に巻きつけ、写真のように末端を手前に伸びるロープの裏側に通します。

エバンスノット2

撮影:ぶん

②写真のように、中心に向かって3周巻きつけます。

▼ここでワンポイント
若干強度は落ちますが、巻きつける回数を2周にしても同じように使うことが可能です。

エバンスノット3

撮影:ぶん

③末端を3周巻いた輪の中に通します。

エバンスノット4

撮影:ぶん

④末端のロープを引き、結び目を締めます。

エバンスノット5

撮影:ぶん

⑤手前に伸びるロープを引くことで、結び目が中心に向かって移動します。

エバンスノット6

撮影:ぶん

⑥固定する対象物にキュッと締め付ければ完成。結び目を手前に引けばゆるまります。

▼ここでワンポイント
動かせる大きさの石などに使用する場合は、先にエバンスノットを作ってから石に巻きつけると楽です。

▼動画で流れをチェック

撮影:ぶん

こんな登山シーンで活躍!

<通し穴がない場所にロープを固定したいときに>

エバンスノット活用シーン

撮影:ぶん

タープを張る際に「通し穴がないところからロープを引きたい」というときはエバンスノットの出番です。

タマゴサイズの石をタープの裏側から押し込み、そこにエバンスノットで締め付けることでそこが固定ポイントに。
この技術を使えば、レジャーシートなどもタープ代わりに使うことができます。

ロープワークの練習には「細引き」がオススメ!

細引き

出典:楽天市場/SATEX

いざロープワークの練習をしようと思っても、どんなヒモを使えばいいか迷ってしまいますよね。そんな時は「細引き」が便利!

細引きには2mm〜7mmほどの太さがありますが練習には4mm程度の太さがオススメです。また10m程度の長さで購入しておけば本番の登山でも使える道具になるので一石二鳥。大手登山用品店であれば欲しい長さで購入することができるので、ぜひ活用してみましょう。

ロープワークは覚えてしまえば一生モノ!

テント泊

出典:PIXTA

なにかとハードルが高く感じるロープワークですが、一度覚えてしまえばそれは一生モノの技術となります。何度も何度も練習をした後、ぜひ本番の登山で使ってみてください。実際の現場でやってみることが何よりも自身の経験に繋がります。

ロープワークをサラッと使って、シンプルでかっこいい登山を楽しみましょう。

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