※2019年秋の出来事です
先日、山でとても悲しいことが起きました

そのタイトルは、
テント、無くなりました。
というものです。
内容を簡単にまとめると、テントに荷物を置いたまま登山をしていたところ、テントやその中に置いていた荷物一式がなくなった(盗難にあった可能性あり)というものです。
「自分は大丈夫」とは言い切れません!

登山を楽しむ人同士、周りの登山者を疑いたくない気持ちもわかります。しかし残念ながら、悪意のある盗難が100%起きないとは断言できません。
また、悪意のある盗難以外でも山小屋で靴を取り間違えられるなど、自分のものを持っていかれる可能性もあるのです。
ギアがなくなる=命の危険につながる

登山靴がなくなれば下山すること困難になり、着替えがなくなると濡れた時の対処ができなかったり、食料がなくなるとエネルギー切れに陥ったりしてしまうなど、登山においてギアがなくなることは、単に困ったではすまないこともあるのです。
もちろん人のギアを盗んでいく人が悪いのですが、一番大切なのはあなたの安全。できることをして、盗難のリスクからギアを守りましょう。
ワイヤーロックで大切なギアを守ろう

悪意を持った盗難には残念ながら100%完璧な対策と言い切れませんが、なにもしないのとは大きく違ってきます。また取り間違いであれば、鍵でロックしておくことで抑止可能。
①テントの入口に施錠!

そんな時は自宅の玄関に鍵をかけるように、テントのチャック部分に鍵をして入口を開けられないようにしましょう。
右側のニーモのテントのようなヒモタイプは、ヒモ自体が切られてしまう可能性もあります。ですが、まったく何もしていないテントよりは入口を開けるのに手間がかかるので有効です。
また、施錠以外にも「テントの目立つ場所に名前を書いたり、しるしをつける」という対策をとっている人も。名前を書いていても入り口があいていれば中のものを盗まれてしまいますが、転売目的でテントを盗むなどの行為は避けられそうです。
②ザックのデポ時も油断をしない

①中身を持っていかれる
②ザックごと持っていかれる
ザックにチャックが複数ある場合、すべてのチャックをロックすることは難しいですが、メインで荷物を出し入れする部分だけでもケアしておくことが大切。
また、貴重品などは必ず身につけて持っていくようにしましょう。

ですが、少しでも切断されにくいアルミのような硬い素材の部分を通して固定したり、グループのザックをまとめたりして、盗む時に少しでも手間がかかるようにしましょう。
③山小屋では靴の取り間違いに注意

そうならないために、自分の靴を鍵でまとめておきましょう。取り間違いであれば鍵がついていることで気づきますし、盗難であっても鍵をあけなければ履けないので狙われる確率も低くなります。
今回撮影に使ったダイヤル式ワイヤーロックは38g。少し重くなりますが、これで少しでもリスクが軽減できるのであれば、ザックに1つ入れておいても良いのではないでしょうか?
また、機会があれば周りの人にひとこと声をかけておくのも一つの手。あなた以外の人があなたのテントに近づいた時に不審に思ってもらえるかもしれません。
自分の身を守るためにできることはやっておこう

ギアがなくなる事は、自分を危険にさらすことにつながる可能性があります。安全に登山を楽しめるように、自分の身を守れる準備をしましょう。