考えるだけでワクワクが止まらない!?簡単4ステップで〈登山の行動計画〉を作ってみよう!

2019/05/13 更新

安全に登山を楽しむためにも、警察や家族知人への登山計画書の提出は大切。しかし、なかには自分で登山計画や行動計画を作ったことがない、という人もいるのではないでしょうか?それはとっても勿体無い!なぜなら、“行動計画”や”登山計画”を立てるのはめちゃくちゃ楽しいんです。今回は、登山計画書を作るのに重要な行動計画の作り方を4つのステップにわけて見ていきましょう。


アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

実は一番楽しい時間?行動計画を立ててみよう!

計画 楽しい
出典:PIXTA
「今週末はどの山に行こう?」「次の旅行は●●と△△を見て回って・・・」など、週末の予定や旅行の計画を考えている時って楽しいですよね?登山も同じで、登りたい山を見つけて「どんなルートで登ろうか?」「下山後はどこの温泉に行こうか?」など、具体的に考えるとワクワクしてきます。

そんな登山の行動を具体化したのが、今回紹介する行動計画。言葉だけ聞くとなんだか難しそうですが、実は旅行の計画と一緒でめちゃくちゃ楽しいんです

行動計画は安全にも繋がる

トレッキング
出典:PIXTA
行動計画を立てる時には、歩くコースをシュミレーションします。その時に、岩場や崖などの難所や道に迷いそうなポイントを把握できるので、事前に危険を予測可能。安全登山につながると言っても過言ではありません。

人についていくのはダメなの?

登山ツアー
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登山ツアーや人が考えてくれた計画に参加すれば、山登りを楽しむことはできます。しかし、山では何が起きても不思議ではありません。そんな時に、自分がどんな行動をするのかを知っておかないと、時には命に関わることも。

さらに登山を続けていくと登りたい山はどんどん増えてきます。そんな時に行動計画を考えることができれば、自由に山登りを楽しむことができるのです。

意外に簡単?行動計画を立ててみよう!

行動計画を考える4つのステップ
作成:吉澤英晃
とはいえ、行動計画を立てるのって難しいんでしょ?そんな声も聞こえてきそうですが、実は行動計画は4つのステップで立てられます。

今回はそのステップに沿って、日帰り登山の行動計画を考えてみましょう。

まずは計画を立てるのに必要なものを準備!

山と高原地図と地形図の画像
撮影:YAMAHACK編集部(手前が『山と高原地図』。奥は地形図。)
登山の行動計画を考えるのに欠かせないのが登山地図。おすすめは『山と高原地図』。日本全国の主要な山域をカバーしていて、登山道のほかにコースタイムや水場、ルート上の見所など、登山に必要な情報が細かく書き込まれているので、とっても便利です。
ヤマプラ
提供:ヤマプラ
インターネット上には『山と高原地図』に近い情報を得ることができる「ヤマプラ」というサービスもあります。ルートの主要地点をクリックするだけで、コースタイムが表示される非常に便利なサービスです。

ただし、確認できる範囲がパソコンや端末の画面の大きさに左右されるのが唯一の難点。
ヤマプラ
そのため計画を考える時には、広い範囲を俯瞰できる紙地図の方がおすすめ
それでは実際の手順を見てみましょう。

ステップ① 登る山を決める

ガイド本
撮影:吉澤英晃
まずは登る山を決めます。計画を立てたことが無い人のなかには、どうやって山を見つけたらいいか分からない、という方もいるでしょう。登山対象を見つける方法には、

・ガイド本から探す
・インターネットで調べてみる
・山詳しい人から教えてもらう

などがあります。インスタグラムで山の名前を検索して綺麗な写真から登りたい山を見つけてもいいですね。登る山が決まったら、その山が含まれる山域をカバーしている地図を用意。自分の登山経験やレベルで行けるかチェックしましょう。


ステップ② スタートとゴールを考える

下山後 温泉
出典:PIXTA
次にスタートとゴールを考えます。まずは、地図を広げて登る山を探してください。山頂を見つけたらそこから登山道をたどっていきます。すると、どこかに必ず”登山口”が現れるので、ここがスタートやゴールになるポイントです。

スタートとゴールを同じにして山頂を往復する計画(ピストン)を考えてもいいですし、別々にして縦走を楽しむ行程にしてもいいですね。下山後の食事や温泉をセットにして考えると、より計画を立てるのが楽しくなります。

水場(飲み水を確保できる場所)をチェックしよう

水場
出典:PIXTA
水を飲み切ってしまった場合に備えて、ルート上で水を補給できる場所がないかをチェックしましょう。水場が無い場合は飲む量を調整したり、多めに水分を用意したりする必要があります。しかし、地図上の水場は枯れている可能性もあるので、 一日の行動で必要な量は必ず準備しましょう。

その他トイレも探しておくと、もしもの時にも安心です。

ステップ③ コースタイムを計算する

時間 計算
出典:PIXTA
次にコースタイムを計算します。ガイド本や登山地図にはコースタイムが記されていますが、休憩時間は含まれていません。コースタイムの合計時間に休憩時間を足したものが、実際にかかるコースタイムになります。

具体的に、どんなところに気をつければいいか見ていきましょう。

スタート地点の出発時刻はできるだけ早く設定しよう

日の出
出典:PIXTA
計画したコースタイムが短いからといって、遅い時間に出発することはやめましょう。特に夏場などは、午後から天候が荒れることも多いので、行動計画ではできる限り早い時刻に出発するようにします。

下山の予定時刻は日没の3時間前がベター

夕暮れ
出典:PIXTA
下山予定時刻を、日没時間ギリギリに設定してはいけません。日没時間とは、太陽が水平線に完全に隠れる時刻です。山中では日没時間よりも早く暗くなるので、遅くても2~3時間前には行動を終了するように計画しましょう。

ステップ④ 下山後に帰る手段があるか調べる

帰りの手段 バス
出典:PIXTA
最後に、下山後に帰る手段があるかチェックします。下山予定時刻を計算して、下山後に帰りの交通手段が確保できるかなどを確認。

考えた行動計画が実行可能だと確信できたら、あとは日付を決めるだけ。もしも難しいと判断した場合は、ゴールの場所を変更するなどの修正を加えましょう。

泊まりの場合はどうなるの?



山小屋 テント
出典:PIXTA
小屋泊やテント泊の時も基本的な考え方は同じですが、少し状況が変わるので簡単に解説します。

【ステップ①:山を決める】
山小屋やテントを張る場所があるかをチェック。

【ステップ②:スタートとゴールを考える】
1泊2日の行程の場合、1日目のゴールは宿泊地。2日目のゴールは下山予定地となります。

【ステップ③:コースタイムを計算する】
小屋泊やテント泊をする時も、宿泊場所に余裕を持って到着するようにしてください。特に小屋泊をする場合は、遅くとも15時頃までには山小屋に着くようにしましょう。

行動計画を安全登山に繋げるワンポイントアドバイス

行動計画を考えたら、さらに安全登山に繋げる方法を紹介します。山に登る当日までに、ここまで準備できれば完璧です!

地形から登山をイメージしてみる

地形
出典:PIXTA
地形図(2万5千分の1縮尺のもの)を用意して実際の登山をイメージ。上り坂や下り坂、それらの傾斜などを地形図から読み取り、具体的にどのような行動になるか想像します。急登などの疲れるポイントや休憩すべき場所を書き込んでおくと山で使う時にも便利です。


道に迷いやすい地点を洗い出しておく

道迷い 分岐点
出典:PIXTA
分岐点や道が大きく屈曲している地点、広くてなだらかな尾根など、道に迷う可能性があるポイントを事前にチェックしておきます。これをしておくと道に迷う可能性をぐっと減らすことが可能です。当日は目星をつけた地点で道に迷わないように、地図を読みながら歩きます。

危険地帯を把握しておく

危険地帯 崖
出典:PIXTA
地形図上に岩や崖マークがあれば、そこが危険地帯の可能性も。樹林マークがなくなれば、森林限界を越えていると予測できるでしょう。危険が潜む場所を事前に把握して、回避する方法は無いか、対処する術や必要な装備などを考えます。

登山の行動計画を考えて、安全に山登りを続けよう!

登山
出典:PIXTA
“行動計画”の作り方を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか? 自分で考えた計画が実現した時の喜びと達成感は、何ものにも代え難い感動を与えてくれます。さらに、確実に登山レベルがアップして、より安全に山登りを楽しめるようにもなります。

慣れるまではちょっと時間がかかるかもしれませんが、実際にやってみると旅行計画を立てているみたいで本当に楽しいんです。まずは、簡単な日帰り登山の計画からチャレンジしてみてください。

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吉澤英晃
吉澤英晃

群馬県出身。大学時代に所属した探検部で登山を開始。以降、沢登り、クライミング、雪山、アイスクライミング、山スキーなど、オールジャンルで山を楽しむ。登山用品の営業職を経て、現在はフリーの編集・ライターとして活動中。

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