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雪山入門|ピッケルの種類や長さはどう決める? 選び方をプロが解説!(2ページ目)

【1】握りやすさをチェック!

ピッケルのヘッド

撮影:YAMA HACK編集部(ピッケルはヘッドの中央部分を持つ、握りやすさが異なる)

意外と大事なのが握りやすさ! 長時間持つことになるので。たまに握りにくい形状もあるんですよ。グローブ使うとまた変わりますが、人によって持ちやすいかどうかが違うので、ぜひお店で握ってみてください。

【2】リーシュコードもセットで!

ピッケルと体をつなぐリーシュコードも大切。たまにリーシュなしで持っている人を見かけるんですが、落としたら危ないですし、ピッケルの本質を理解していないのかなというのがありますね。必ずリーシュコードをつけましょう。

リーシュコード

撮影:YAMA HACK編集部(手首に巻くリスト式)

手首につけるリスト式と肩掛け式があって、リスト式コードがもともとついているものもあります。基本的にピッケルって山側に刺しますから、ジグザクジグザグが多い日本の山だと、リスト式は持ち替えるときにちょっと手間なんです。写真を撮るときなんかも、手首にぶら下がっていると邪魔になっちゃうので。下りなんかだと、樹林帯で木をもったりすることもありますから、あまり体に近いと転んだときに危ないというのもあります。

スリングとリーシュコードをカラビナで繋ぐ

撮影:YAMA HACK編集部(リーシュコードとスリングをカラビナで繋ぐ)

ストレスなく持ち換えられるので、肩掛け式の方が便利ですね。別売りの肩掛けリーシュを買うのもいいんですが、おすすめはスリングとカラビを用意して、もともとついているリーシュと繋ぐ方法。すぐに分離できるので、肩掛けと手首と両方の使い方ができちゃいますよ!

【3】カバーも用意!

持ち運ぶときにヘッドががむき出しだと危ないですので、カバーがついていない場合は別途用意しましょう。レザーのカバーやフルカバーなど様々なデザインがあります。また、たまにピッケルホルダーがないザックもありますので、使うザックもチェックしてみてください。

雪山登山のピッケルは、登山スタイルで選ぼう!

雪山登山の必要装備ピッケル

撮影:YAMA HACK編集部

ピッケル選びの基本を解説していただきました。要点をまとめると以下の通り。

■自分の登りたい雪山のレベルに必要な装備をチェック!
・はじめての1本であれば、「(B)ベーシック」でも十分な強度
■自分の登山スタイルに適したシャフトの形状や長さをチェック!
・「ストレート」「長め」のシャフトは緩やかな斜面向き
・「カーブ」「短め」のシャフトは急な斜面向き
・ほしいモデルの真ん中のサイズを基準に、大柄・小柄な人は前後サイズ
■握りやすさをチェック!
・手袋をして実際に持ってみること
■リーシュコードとカバーもセットで!
・リーシュコードは肩掛け式が使いやすくオススメ

 

どんな山で使うのかを踏まえ、自分の登山スタイルに最も相応しい『耐久性』『重量』『シャフトのデザイン』『シャフトの長さ』を選ぶことが重要です。

 

また、ピッケルは持っているだけではダメ。いざという時に使えないと意味がありません。できるだけ講習を受けて使い方を学ぶのが◎です!

【まとめ】雪山装備の選び方

冬季の装備まとめ

(石井スポーツの資料を基にYAMA HACK編集部作成[画像クリックで拡大])

雪山デビューにおける「冬用登山靴」「アイゼン」「ピッケル」選び。あくまで目安ではありますが、まとめるとチャートのように、登る山のレベル、登山道の雪や寒さの状況によって必要装備が変わってきます。どんな雪山登山をしたいのかを踏まえて、まずは店員さんに相談してみましょう。あなたの雪山デビューが素敵な山行になりますように!

石井スポーツ登山学校で学ぼう

▼おすすめのピッケルは?


▼ピッケルの持ち運び方って?

雪山入門~装備選び~

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