黒岳|山頂に広がる大雪山の絶景!ロープウェイを使ったコースから縦走まで紹介

2018/08/23 更新

北海道のほぼ中央に広がる大雪山。その大雪山の一つ、黒岳は、麓に北海道を代表する層雲峡温泉が広がる自然豊かな山。ロープウェイやリフトが完備されており、大雪山を縦走で楽しむ人はもちろん、観光と一緒に楽しみたい初心者にもおすすめ!山頂からは大雪山の山々が見渡せる大パノラマ!特に残雪期の大雪山で見る事の出来る白・緑のゼブラ模様は絶景!今回はロープウェイを使ったコースやアクセス情報、周辺の観光情報まで黒岳を大解剖しちゃいます。

2018年9月6日に発生した地震の影響により、余震や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがあります。今後の余震活動や降雨の状況に十分注意してください。(2018/9/6 現在)


アイキャッチ画像出典:PIXTA

大雪山系の一つ、黒岳とは?

黒岳
出典:PIXTA
標高山頂所在地山域最高気温
(6月-8月)
最低気温
(6月-8月)
1,984m北海道上川郡上川町層雲峡石狩山地(大雪山系)13.6℃-0.3℃
参考:ヤマレコ
黒岳は北海道中央部にある大雪山の頂きの一つ。火山群である大雪山系の山としては珍しく、頂上まで深い緑を擁することから黒岳の名が付きました。標高は2,000m近くある高山ですが、層雲峡からロープウェイとリフトを乗り継いで7合目まで一気に上がることが可能。大雪山の中で最も楽に登頂できるため、登山初心者にも人気の山なのです。

山頂から見える大雪山系の山々

黒岳山頂から見る山々
出典:PIXTA
黒岳山頂は開けており、北鎮岳・凌雲岳・桂月岳など大雪山系の雄大な山々を見渡せます。また、夏でも気温の低い大雪山では、1年中雪が残っている場所があり、濃い緑と白い雪渓との美しいコントラストを楽しめるのも魅力です。

さまざま色の共演!日本一早い紅葉

黒岳の紅葉
出典:PIXTA
山頂付近まで広がる黒岳の豊かな緑は、秋になると色鮮やかに紅葉します。例年9月上旬から1ヵ月ほどかけて色づき、見頃は9月中旬~9月下旬。冠雪が早いことで知られる大雪山系は、紅葉も日本一早いと言われています。

▼黒岳の紅葉についてはこちらの記事をチェック!

レベルに合わせたコース設定が可能!

黒岳
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黒岳は麓の層雲峡からロープウェイが運行しており、5合目までは約7分で行けます。5合目からはリフトに乗り換えて約15分で7合目へ。標高1,520m地点から登山をスタートできるので、初心者でも十分登頂可能な難易度。また、レベルに合わせて桂月岳や北鎮岳など他の大雪山系の山々との縦走コースも楽しめる、何度いっても飽きない山と言えるでしょう。

遭遇率40%以上?!運が良ければ雲海も

黒岳からみる雲海
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早朝には層雲峡渓谷の地形により生まれる雲海が高確率で見られることでも有名。黒岳ロープウェイは朝6時から運行していますので、少し早起きして、雲海に浮かぶ雄大な大雪山系の山々と朝露に濡れる高山植物を楽しむのがおすすめです。

地図も必ずチェック!山と高原地図 大雪山 トムラウシ山・十勝岳・幌尻岳

登山地図の定番といえばコレ!マップ詳細はもちろん、バスやマイカーでのアクセスにも便利!
ITEM
山と高原地図 大雪山 トムラウシ山・十勝岳・幌尻岳
発行元:昭文社

黒岳の天気は?

黒岳に行く前に現地の天気をこちらでCHECK!

てんきとくらす(黒岳の週間天気)

事前に知っておきたい注意事項

黒岳はロープウェイとリフトで気軽に登山できるのが魅力ですが、標高2,000mの本格的な山です。本州とは異なる北海道の大自然ならではの注意事項もありますので、事前に確認して、しっかと準備をしていきましょう。

夏でも必ず防寒着を!

大雪山系は、いずれのピークも2,000m前後ですが、高緯度のため本州の3,000m級の山に匹敵する気温になります。7月まで残雪があり、9月にはもう雪が降るため、夏でも寒く感じるほど。マウンテンパーカーなどの防寒着を必ず持参するようにしましょう。

▼防風性のあるアウターを持参しよう!

散策コースでもスニーカーか登山靴で!

黒岳登山道
出典:PIXTA
黒岳は、ロープウェイとリフトを乗り継いで気軽に登れますが、7合目からは登山道になります。山頂までの道は比較的整備されていますが、急な場所や岩場も。安全のために、できれば登山靴、最低でも歩きなれたスニーカーを履いていきましょう。

▼歩きやすい一足を持参しよう

大雪山にはヒグマが!必ず準備を

ヒグマ
出典:PIXTA
美しい自然が残る大雪山は、アイヌの言葉で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれます。実は、ここでいう「神」はヒグマのことを指すのです。大雪山系の山々にはヒグマが多く生息しており、他の山と縦走するときは熊鈴を携帯するなど、必ず準備をしていきましょう。

北海道のヒグマ出没情報

《初心者OK》ロープウェイを使った楽々コース

麓の層雲峡から運行しているロープウェイとリフトを利用すれば、黒岳山頂まで約1時間半。登山初心者でもOKの楽々コースをご紹介します。とは言え、7合目からは登山道なので、なるべく歩きやすい靴で行きましょう。

黒岳初心者コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム難易度
1.3km1時間37分
参考:ヤマプラ
層雲峡駅(約7分)→黒岳駅(約5分)→黒岳ペアリフト(約15分)→七合目リフト駅(70分)→黒岳山頂
黒岳のロープウェイ
出典:PIXTA
層雲峡駅から黒岳5合目まではロープウェイで約7分の空中散歩。豊かな緑に覆われた黒岳の斜面を見下ろせます。秋になれば一面紅葉の絶景となります。
黒岳のリフト
出典:PIXTA
5合目からはリフトに乗り換えて7合目まで上がります。乗車時間は約15分。紅葉のピーク時期になると、こちらのロープウェイとリフトは大変混雑しますので、時間に余裕をもって出かけましょう。
黒岳7合目登山口
リフトで7合目に到着したら、いよいよ登山開始です。標識に従って「黒岳カムイの森のみち」に入りましょう。なお、7合目以降は黒岳石室の他はトイレがありませんので注意してください。
黒岳登山道
登山道は比較的整備されていますが、雨で濡れていると滑りやすいので注意。途中岩場や急な場所がありますが、危険個所はありません。上記写真左端にある「まねき岩」が見えてきたら頂上までは後一息です。
黒岳山頂
出典:PIXTA
山頂は眺望抜群で、北鎮岳や桂月岳など大雪山系の山々の雄大な姿を見渡せます。濃い緑と白い雪渓の美しいコントラストは登山の疲れを忘れさせてくれます。

絶景!御鉢平をぐるっと一周コース

黒岳山頂から黒岳石室方面に下り、北鎮岳を通って御鉢平を周回する縦走コースです。コースタイムは長くなりますが、難所はないので、絶景を堪能しに是非挑戦してみてください。

黒岳一周コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム難易度
15.7km8時間25分★★★
参考:ヤマプラ
七合目登山事務所(70分)→黒岳(10分)→黒岳石室(15分)→桂月岳(10分)→黒岳石室(90分)→北鎮分岐(25分)→北鎮岳(15分)→北鎮分岐(30分)→中岳分岐(30分)→間宮岳分岐(50分)→北海岳分岐(60分)→黒岳石室(20分)→黒岳(50分)→七合目登山事務所
黒岳山頂
出典:PIXTA
麓の層雲峡からロープウェイ・リフトを乗り継いで黒岳7合目まで一気に上がります。そこから良く整備された登山道を通って黒岳山頂を目指しましょう。

黒岳石室
出典:PIXTA
黒岳山頂から砂れきの尾根を30分ほど下ると黒岳石室に到着します。避難小屋ですが宿泊可能でテント場も併設されています。水場やバイオトイレもあり、売店も充実。大雪山を巡る登山者のベースキャンプとしても人気の小屋です。
黒岳登山道
出典:PIXTA
歩きやすく整備された登山道を進みます。アップダウンも少なく、季節になればツガザクラやチングルマ、コマクサなどの高山植物が目を楽しませてくれるでしょう。
御鉢平展望台からの御鉢平眺望
御鉢平は3万年前の噴火により形成されたカルデラです。展望台から見るその全貌はスケールの大きさに圧倒されます。有毒ガスが発生しているため、中に入ることはできません。
大雪山中岳分岐
北鎮岳、中岳を経由して間宮岳へと向かいます。様々な高山植物を横目に開放感のある稜線歩きが続きます。
間宮岳からのお鉢平
出典:PIXTA
間宮岳からも御鉢平カルデラがきれいに見えます。角度も変えるとまた違った表情を見せてくれる絶景です。反対側には北海道最高峰の旭岳を望めます。
北海岳への登山道
間宮岳を過ぎたら緩やかで美しい稜線上を北海岳まで進みましょう。北海岳山頂からも雄大な御鉢平を見下ろせます。
黒岳
出典:PIXTA
ぐるっと一周して黒岳石室を経由し、黒岳まで戻って行きと同様リフト・ロープウェイで下山します。事前にロープウェイの運行時間をチェックし、最終便に乗り遅れないように注意してください。

黒岳へのアクセス・駐車場・小屋情報

黒岳へのアクセス方法や、駐車場・小屋情報をご紹介します。あわせてロープウェイとリフトの運行時間もチェックしておきましょう!

黒岳石室

黒岳石室
出典:PIXTA
大雪山系登山の拠点となる避難小屋。避難小屋ではありますが小屋泊・テント泊が可能で、バイオトイレや水場、売店などの設備も充実しています。

料金:2,000円/人(小屋)、500円/人(テント)
営業期間:6月下旬~9月下旬
住所:北海道上川郡上川町層雲峡
電話番号:01658-5-3031

ロープウェイ・リフトの料金

ロープウェイペアリフト(夏期)ペアリフト(冬期)
往復券片道券往復券片道券5回券1回券
大人1,950円1,100円600円400円1,800円1,260円
小人1,000円550円400円250円300円280円

ロープウェイ・リフトの運行時間

ロープウェイ:6:00~18:00の間
リフト:6:30~17:30の間
※季節によって運行時間が異なります。

1~3月は整備のため詳しくはロープウェイHPを確認してください。
黒岳ロープウェイ・リフトの運行スケジュールを確認する

▼黒岳ロープウェイ・リフトについてはこちらの記事も要チェック

アクセス方法

【電車・バスの場合】
JR旭川駅・上川駅→道北バス層雲峡行き終点「層雲峡」下車→徒歩5分

【車での場合】
旭川紋別自動車道・上川層雲峡IC→国道39号→黒岳ロープウェイ

▼黒岳ロープウェイ駐車場
住所:北海道上川郡上川町層雲峡
駐車台数:約60台
料金:無料

▼層雲峡温泉の駐車場
住所:北海道上川郡上川町層雲峡
駐車台数:約200台
料金:無料
層雲峡温泉の駐車MAP

押さえておきたい黒岳周辺の観光情報

黒岳周辺には魅力的な観光スポットが数多くあります。ロープウェイで気軽に登頂した後は、ついでに温泉や観光を楽しみましょう。

層雲峡温泉

層雲峡温泉
出典:PIXTA
大雪山の麓にある層雲峡温泉は、北海道有数の温泉街。大小さまざまな宿が立ち並ぶ街は、建物のデザインや色彩が統一されており、美しい景観が形成されています。大雪高原牛やニジマス、山菜など使った料理が名物。冬にはスキーリゾートとしても賑わい、海外からも多くの観光客が訪れます。

営業期間:通年
住所:北海道上川郡上川町層雲峡
電話番号:01658-2-1811

銀河の滝・流星の滝

銀河の滝・流星の滝
出典:PIXTA
石狩川沿いに24kmにもわたって続く断崖絶壁にいくつも流れる滝。中でも最も美しいとされるのが「銀河の滝」と「流星の滝」です。銀河の滝は繊細な白糸、流星の滝は雄々しく太い一本滝とそれぞれ違った表情を見せてくれます。駐車場からも見えますが、斜面を20分ほど登った展望台から見るのがおススメです。

料金:無料
営業期間:通年
住所:北海道上川郡上川町層雲峡

大雪森のガーデン

大雪森のガーデン
出典:PIXTA
5つのテーマに基づく「森の花園」と、その奥に広がる「森の迎賓館」で構成される庭。大雪山をのぞむ丘に建ち、四季折々の植物と触れ合えます。地元食材を使ったレストランやカフェ、ショップも併設されている老若男女問わず楽しめる施設です。

料金:大人800円、中学生以下無料
営業期間:5月19日~10月14日※4月28日から5月18日までは、森の花園エリアを無料開放
住所:北海道上川郡上川町菊水841番地8
電話番号:01658-2-4655

神々の遊ぶ庭で気軽に北海道の大自然を楽しもう!

大雪山黒岳
出典:PIXTA
黒岳の登山適期は6月~10月ですが、夏は豊富な高山植物、秋は日本一早い紅葉と、短い中で様々な表情を見せてくれます。冬はスキー客で賑わうことから一日中楽しめる山と言えるでしょう。ロープウェイで気軽に登れるだけでなく、周辺の山の縦走コースも楽しめるので、初心者から上級者までおすすめです。ぜひ大雪山の壮大な景色を見に、北海道へ足を運んでみませんか。
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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登山が好きです。でも、山の上で飲む日本酒はもっと好きです。登山の魅力を少しでも多くの人に伝えられる記事を書いていきたいと思っております。

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