大雪山のひとつ、黒岳ってこんな山

北海道旭川市にほど近い上川郡上川町に位置する火山群の山々のひとつで、大雪山国立公園に属している黒岳。
標高は1,984mで、春や夏は高山植物やエゾシマリスなどの自然観察をしながら登山を楽しんだり、秋は色とりどりの紅葉を楽しむことができます。また、冬はスキーやスノーシューなど、1年を通して多くの人々が訪れます。黒岳の麓に広がる、大雪山エリア最大の温泉郷「層雲峡温泉」も人気。
黒岳の紅葉の見ごろは?

北海道の大自然を感じながら、多くの紅葉が見れるスポット「大雪山」。その中でも黒岳では、日本一早く訪れる紅葉シーズンを気軽に楽しめるとあって、毎年多くの人で賑わいます。
山頂付近は9月上旬から色づき始め、徐々に麓へと移動。ナナカマド、ウコンウツギ、ミネカエデなどのいちばんの見頃は9月中旬から9月下旬となります。
しかし、紅葉のシーズンは麓では心地よい気候でも、山頂付近では積雪や氷点下を記録することも。山頂で紅葉を楽しみたい方は、必要な装備を整えて臨みましょう。
▼暖かいと思っても、山では必ず上着を持参!
紅葉時期の混雑具合は?
ロープウェイで気軽に絶景が見られるとあって、ピーク時は混雑必至です。特に紅葉シーズンは人気が高く乗り場まで長蛇の列になることも。待ち時間を考慮し、余裕を持った登山計画を立てることをおすすめします。黒岳の紅葉 見どころスポットは?
多くの人々を魅了して止まない黒岳の紅葉。まずは、その魅力を存分に堪能できる見どころスポットを紹介します。①ロープウェイ・リフトから見る紅葉

ロープウェイから見下ろすのは、油絵のように色彩豊かに彩られた木々。密度が高く広範囲に広がる紅葉は、ロープウェイの中からでも十分に楽しむことができます。

ペアリフトに乗車すると、臨場感がぐんとアップ。秋の訪れを間近で感じることができますよ。青空と紅葉とのコントラストも最高ですね。
②登山道にも広がる一面の紅葉

登山道に入ると、さらに迫力が増します。燃えるような赤色に染まったミネカエデが待ってましたとばかりにお出迎え。石段と紅葉の組み合わせは、和の情緒をも感じさせます。

③山頂から見る大雪山の山々

紅葉シーズンの黒岳は人気が高いため、山頂付近にも多くの人々の行列。山頂から見下ろす色彩豊かな植物と火山群ならではのゴツゴツした山肌のコラボは大雪山ならではの威厳を感じさせます。

山頂からお鉢平方面を見渡すと、眼下に広がる紅葉は、まるでマグマのよう。奥にそびえる北鎮岳とマッチして迫力のある見ごたえです。思わず鳥肌が立つこと間違いなし。
④御鉢平周辺から見る紅葉


絶景が見られるおすすめ2コース
ここからは、黒岳の紅葉の見どころをフルに堪能できる2つのコースをご紹介します。サクッと楽しむもよし、ガッツリと浸るもよし。レベルや目的に合わせて参考にしてみてくださいね。【①~③の景色が見られる】ロープウェイから山頂コース
合計距離: 3.36 km
最高点の標高: 1952 m
最低点の標高: 1506 m
累積標高(上り): 798 m
累積標高(下り): -798 m
最高点の標高: 1952 m
最低点の標高: 1506 m
累積標高(上り): 798 m
累積標高(下り): -798 m
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:2時間
- 【技術的難易度】★☆☆☆☆
- ・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
ルート概要
層雲峡駅(約7分)→黒岳駅(約5分)→黒岳ペアリフト(約15分)→七合目リフト駅(70分)→黒岳山頂
登山初心者でも登れるサクッとコース。7合目からは2時間足らずで山頂まで到達することができるとあって、多くの観光客や登山客に高い人気を誇ります。とは言っても、ゴロゴロとした岩場の箇所も多く、初秋でも山頂付近は冷え込むので装備は抜かりなく!
【①~④の景色が見られる】山頂から御鉢平を一周
合計距離: 16.96 km
最高点の標高: 2223 m
最低点の標高: 1506 m
累積標高(上り): 2052 m
累積標高(下り): -2052 m
最高点の標高: 2223 m
最低点の標高: 1506 m
累積標高(上り): 2052 m
累積標高(下り): -2052 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り
- コースタイム:7時間55分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
ルート概要
七合目登山事務所(70分)→黒岳(25分)→桂月岳(125分)→北鎮岳(75分)→間宮岳分岐(50分)→北海岳分岐(80分)→黒岳(50分)→七合目登山事務所
次にご紹介するのは、御鉢平を一周し大雪山の山々を堪能できる満足度の高いコース。黒岳までは、山頂コースと同様。そこから緩やかな登山道を歩きながら、遥か遠くまで広がる赤・黄・緑・白、色とりどりの世界を堪能しましょう。
【番外編】北海道最高峰・旭岳の紅葉も楽しむ
合計距離: 11.73 km
最高点の標高: 2266 m
最低点の標高: 1506 m
累積標高(上り): 1640 m
累積標高(下り): -1491 m
最高点の標高: 2266 m
最低点の標高: 1506 m
累積標高(上り): 1640 m
累積標高(下り): -1491 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り
- コースタイム:7時間20分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
ルート概要
七合目登山事務所(70分)→黒岳(110分)→北海岳分岐(50分)→間宮岳分岐(100分)→旭岳(110分)→姿見の池(15分)→姿見
番外編として、黒岳に加え、北海道最高峰の旭岳(標高2290.9m)にも登頂するコースもご紹介。
このコースの見どころは、なんと言っても標高1,600m地点に位置する「姿見の池」。深みのあるブルーに輝く水面と紅葉のコラボレーション、さらにバックには堂々とそびえる旭岳が。迫力のある景観をぜひ、ご自分で感じてみてくださいね。
ちなみに、このスポットへはロープウェイ・姿見駅から約30分。本格的な登山はキツイという方にもおすすめのフォトスポットです。
▼旭岳の紅葉情報・見どころスポットについてはこちら
黒岳のロープウェイ情報
ロープウェイやアクセス方法は以下の通りです。運行スケジュールや規制情報については事前によく確認しておきましょう。公共交通機関を使う場合も混雑する場合あり。事前の情報収集をしっかりして、早めの行動を心がけましょう。※季節によって運行時間が異なります。詳しくはロープウェイHPを確認してください。ロープウェイ・リフトの料金(税込)
ロープウェイ | ペアリフト(夏期) | ロープウェイ・リフトセット券 | ||||
往復券 | 片道券 | 往復券 | 片道券 | 往復券 | 片道券 | |
大人 | 2,400円 | 1,400円 | 800円 | 600円 | 3,000円 | 1,900円 |
小人 | 1,200円 | 700円 | 400円 | 300円 | 1,500円 | 950円 |
黒岳へのアクセス情報
公共交通の場合
JR「旭川」駅・「上川」駅→道北バス層雲峡行き終点「層雲峡」下車→徒歩5分道北バス|公式サイト
クルマの場合
旭川紋別自動車道・上川層雲峡IC→国道39号→黒岳ロープウェイ※層雲峡周辺では9月15日(土曜日)~9月30日(日曜日)にマイカー規制が行われるため、車でアクセスする場合は事前に道路情報をチェックしておきましょう。
車両交通規制についてはこちら
黒岳で日本一の紅葉を堪能しよう!

迫力満点の紅葉を堪能してパワーをチャージした後は、層雲峡温泉でリフレッシュ。贅沢な秋の休日を過ごすことができますよ。