ゴアテックス製品を長持ちさせるためには?
ゴアテックスプロダクトの特徴といえば、「防水・透湿・防風」。主に雨具(レインウェア)に使用されていることが多く、急な天候変化のある登山では大活躍するアイテムですよね。
頻繁に使用するものの、何度も洗濯すると機能が落ちてしまうのでは…….
と懸念している人が多いのではないでしょうか。実は、その逆なんです!
ゴアテックス製品を長持ちさせるには、頻繁なお手入れが必要不可欠。
「汗、皮脂、ホコリ」をそのままにしておくと機能が低下してしまうのです。ここではゴアテックスプロダクトの洗濯のコツや注意点を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
洗濯前に!まずはチェックしておきたい5つのこと
洗濯をする前にやっておきたい5つのチェックポイントを紹介します。
1.洗濯絵表示タグを確認!
タグを確認して、洗濯機で洗えるものか、手洗いのみOKかをしっかり確認してください。乾燥機の使用可否も要チェックです。
2.全体の汚れを確認!ひどい場合は事前に部分あらいを
ひどく汚れている部分があれば、その箇所を最初にしっかり洗っておきましょう。
部分洗いの手順
①中性洗剤に半分ほど水を混ぜ、スポンジに含ませる②ポンポンと叩きながら汚れ部分を落とす③ある程度汚れが落ちてきたら、そのまま洗濯へ
3.ファスナー・ベルクロをすべて閉じる
ファスナーやベルクロが開いていることで、洗濯時に余計な負荷がかかって破損してしまったり、生地が傷んだりとダメージを受ける可能性が。すべて閉じましょう。
4.収納フードを取り出して広げる・コードもすべて緩める
洗濯のムラや洗剤残りを防ぐため、必ず洗濯前にフードを出して、コードを緩めます。
5.洗濯ネット・洗剤を用意
洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れましょう。洗剤は、粉末タイプよりも液体タイプの方が溶け残りにくいのでオススメです。
専用洗剤も販売されていますが、柔軟剤や漂白剤が入っていなければ通常使っているものでOK。柔軟剤や漂白剤が入っているものは、生地へダメージを与える可能性があるので避けましょう。
▼専用の洗剤はこちらをチェック
【洗濯機編】機能性を落とさない!丸洗いテクニック
それでは実際に洗濯機を使って、ゴアテックスプロダクトを洗ってみましょう。
1.アイテムを洗濯ネットに入れて洗濯機へ
ウェアが絡まらないように、洗濯ネットに入れて洗濯機に入れましょう。
2.中性洗剤を入れ、40度以下のぬるま湯で洗濯
弱流(ソフト)に設定をして洗います。ぬるま湯で洗うことによって汚れが落ちやすくなります。柔軟剤・漂白剤が入っていない中性洗剤を使用して、洗剤が残らないように気持ち少なめに入れるのがポイントです。
3.すすぎは2回以上しっかりと、脱水は短めに
洗剤や汚れの残留を防ぐために、すすぎは念入りに行います。
4.風通しのよい日陰で吊るし干し
強い紫外線は生地にダメージを与えます。風通しのいい日陰で干すようにしましょう。
【手洗い編】ゴシゴシ洗いはNG!やさしく洗うのがポイント
手洗いも洗濯機を使用した時と基本は同じ。洗濯のポイントをチェックしていきましょう。
ゴシゴシと擦ったり、力を入れたりすると、生地に負担がかかってしまいます。洗剤を入れた水につけながら、優しく洗いましょう。
ある程度汚れを落としたら、15分ほどつけ置きするのもオススメ。最後に洗剤が残らないように、よくすすいで完成です。
ひと手間くわえるだけで効果絶大!洗った後の撥水回復法って?
しっかりと乾かしたら、撥水加工が長持ちするようにひと手間くわえましょう。そうすることで、使用時にも撥水が持続。
ここでは、
・マストで行いたい熱処理法
・プラスで行いたい撥水処理の仕方
をご紹介していきます。
アイテムに熱処理を!2テクニック
乾燥機が使える場合は、完全に乾いた状態のアイテムをソフトコースでかけましょう。アイテムによって時間は異なりますが、アウターウェアで約20分ほど。
乾燥機がNGの場合はアイロンを。スチーム機能は使わずに、低温で当て布の上からゆっくりかけます。
これらの熱処置をしっかり行うことで、低下していた撥水性が回復。
さらに撥水スプレーで回復
さらに熱処理とあわせて、防水透湿ウェア用と記載のある撥水スプレーを使用すると効果的。使い方は、乾いたウェアの全体に薄く吹きかけるだけ。乾いたら再度全体に吹きかけ、その行程を数回繰り返しましょう。最後にしっかりと乾かせたら完了です。
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モンベル S.R.スプレー
長持ちさせるために正しいお手入れを!
しっかりメンテナンスをしたら、保管も大事です。生地をダメにしてしまう湿気や直射日光を避けて、収納袋にしまうのではなく、風通しのいい日陰でハンガーに吊るして保管しましょう。
また、買い替えの目安はシームテープ(縫い目を覆うテープ)が剥がれてきたら。できるだけ長く使えるように、日頃から丁寧なメンテナンスを心がけましょう!