有料であればより詳細な情報が得られる山岳気象の専門予報サイトも利用できますし、降水予測は無料で得られますが、登山の快適度を知るには、別に気温や風の情報を入手して、合わせて判断しなければいけません。
うーん、ちょっと面倒だしハードルが高いな……
と、面倒だから何もしない、わからないから人任せにしてしまうという人もいるでしょう。でもそれではいつまでたっても自分の力で安全に登山ができる、自立した登山者にはなれません。
目安としての情報であっても自分で意識して情報を得ることのほうが、何もしないよりもずっと意味があるはず。
「てんきとくらす」は、そんなお天気ビギナーの登山者にとって、天気に関心を持つきっかけになるはずです。
使い方の注意と心構えは?
必ず直近の情報を更新する
天気は刻々と変化し、それに合わせて情報も更新されます。「てんきとくらす」では、今日明日と週間予報の前半3日間の天気は1日4回(1、7、13、19時頃)それ以降の3日間は1日1回(4時頃)に情報が更新されます。必ず最新の情報を得るようにしましょう。
実際の天候と比較して経験値を蓄積する
登山指数に限らず、天気予報の確率が100%でないのは誰もが知っていること。
それを意識した上で登山をするうちに、「Aランクでもこの程度の悪天候の可能性はある」、「Bランクだが、危険な岩稜を抜ける時間に当たるので予定を変更したほうがよさそうだ」など、登山指数と実際の天候との感覚がわかるようになるはずです。
そのためにも山行が終わったら、事前の予測と実際がどうだったのか、天気を振り返っておく習慣をつけましょう。
複数の情報を合わせて判断する
ほかのサイトやアプリなど、複数の情報を合わせてみるとより予報の精度が高まります。「てんきとくらす」で天気に少し興味を持てたら、より専門的な情報を取り入れていくといいでしょう。
▼その他の山の天気に関するサイト・アプリ
【tenki.jp 登山天気】 日本気象協会が提供するアプリ。1ヶ月間の無料期間あり
【ヤマテン】山の天気予報に特化した専門有料サイト
【降水短時間予報/高解像度降水ナウキャスト】気象庁が提供する無料の降水情報
電波圏外では使えない
山中の電波が通じないところでは、最新の気象情報やリアルタイムの雨雲の状況などは見ることができません。電波が通じるところで、最新情報を確認しておきましょう。
また、天候の変化を知るのに役立つ、温度計や気圧計の機能を備えた登山用の腕時計が便利。もちろんそれらの情報が天候のどのような状況を示すのか、知識を得ておくことも必要です。
ブックマークをしておこう
「てんきとくらす」はアプリではないので、使用するときにはブラウザを開かなくてはなりません。事前に目的の山を検索したら、スマホにブックマーク登録しておくといいでしょう。
少し面倒にも思えますが、アプリと違ってインストールの必要もないので、スマホの容量が心配な人でも大丈夫。PCや複数のデバイスと同期することもでき、通信料もWebページを見る分だけの量ですみます。
まずは山の天気を積極的に調べる意識を持とう!
試しに今度行ってみたい山の、今日の天気を調べてみましょう。結果を見て、今山はどんな天気なのかを想像してみてください。
地図を見て行程を想像するときに、天気の情報が加わればもっとリアルなイメージが浮かび上がります。すると自然と、持ち物に何が必要か、急にこんな天気に見舞われたらどうしようかなどと自分で考えることに。
それがお天気ビギナー脱出の第一歩。「てんきとくらす」が必ずその一歩の手助けになるはずです。
▼「てんきとくらす」の担当者インタビューはこちらをチェック
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