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大阪には登山には電車で行ける魅力的な山がたくさん!

「登山」というと、富士山などを思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが、もっと身近な山でも四季折々の景色を楽しむことが出来ます。大阪は「街」のイメージが強い地域ですが、気軽に楽しめる山が多く、満開の桜や、真っ赤に染まる紅葉など、魅力たっぷりの山がたくさんあります。
登山口までのアクセスが抜群

大阪近郊の山は、交通網の発達した都市部に比較的近い場所にあるため、登山口へのアクセスが容易です。電車とバスで行くことが出来る山が多いので、日帰り登山など、気軽に登山を楽しむことが出来ます。
1年中楽しめる山が豊富

桜、新緑、紅葉など1年を通して登山を楽しむことができます。また、標高の高い山と違い、冬でも登りやすい山も多く、都市部ではなかなか見られない雪景色も楽しむことが出来ます。
1,000m以下の低山が多くチャレンジしやすい

低山が多いですが、登山道の景色はもちろん、山頂からの景色は決して街中で見ることはできない景色です。比較的登りやすい山が多いので、これから登山を始める方でも、そんな景色を気軽に楽しむことが出来ます。
今回紹介する大阪の山
登山にオススメの河内エリア(大阪東部)の山
まずは、一番多くの山が点在する大阪の東側エリア。山や季節ごとに山頂からの景色や植物が変わります。是非いろいろな山に行ってその違いを楽しみましょう。
① 大阪人気NO.1の最高峰 金剛山

大阪で唯一1,000mを超える山で、山頂から奈良と大阪の街並みを一望できます。様々な登山コースがありピーターも多く、一年を通じて多くの登山者で賑わいます。特に春の桜、秋の紅葉の景色は素晴らしく、多くの登山者が訪れます。コースの途中には、葛城神社などの観光スポットもあります。
- 標高:1125m
- 登山口:金剛登山口
- オススメの登山ルート:金剛山登山口(100分) → 山頂広場(60分) → 金剛山登山口
- アクセス(電車・バスの場合):JR大阪駅 → JR新今宮駅 → 南海高野線 河内長野駅 → 南海バス 金剛登山口下車

▼金剛山について詳しく知りたい方はこちら
▼金剛山が掲載されている地図こちら
昭文社 山と高原地図 金剛・葛城 生駒山・紀泉高原 2025
② 四季折々の植物が見所の大和葛城山

山頂付近に広がる葛城高原では、季節ごとに異なる景色を楽しむことが出来ます。特に春は、その山肌が満開のツツジで覆われ赤く染まり、「一目百万本」と呼ばれる圧巻の景色を見ることが出来ます。金剛山同様、山頂付近までロープウェイで登ることが出来、一年を通じて多くの登山者が訪れます。
- 標高:959.2m
- 登山起点:葛城ロープウェイ前(葛城登山口)
- オススメの登山ルート:葛城ロープウェイ前(130分) → かつらぎさんじょう駅(20分) → 大和葛城山(16分) → かつらぎさんじょう駅(90分) → 葛城ロープウェイ前
- アクセス(電車・バスの場合):近鉄御所駅 - 奈良交通バスで、葛城登山口下車

▼大和葛城山について詳しく知りたい方はこちら
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昭文社 山と高原地図 金剛・葛城 生駒山・紀泉高原 2025
③ 気軽にハイキングを楽しめる生駒山

山頂までの登山道は、木段や石畳などでよく整備されていて、初めての方でも気軽にハイキングに挑戦できるコースです。途中、大阪城の築城の際に石を切り出した「石切場跡」を通ります。独特な形の岩が点在し、周りの景色とは少し異なる、「人の手による自然」ともいうべき不思議な空間を楽しむことが出来ます。
- 標高:642.3m
- 登山起点:近鉄石切駅
- オススメの登山ルート:近鉄石切駅 → 生駒山上 → 近鉄額田駅(3時間10分)
- アクセス(電車・バスの場合):近鉄石切駅で下車 ※縦走コースなので、電車でのアクセスをオススメします。

▼生駒山について詳しく知りたい方はこちら
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昭文社 山と高原地図 金剛・葛城 生駒山・紀泉高原 2025
④ 秋のススキが美しい岩湧山

広大なススキの草原が山頂付近に広がる岩脇山。風に吹かれながら、秋の花ススキ草原の中を進む稜線歩きは最高です!いくつもの登山コースがありますが、金剛葛城山系を縦走する長距離自然歩道ダイヤモンドトレイルの一部を通るコースもあり、案内表示や登山道も整備されています。登山を始めたばかりの方でも安心して挑戦できる山です。
- 標高:897.2m
- 登山起点:南海高野線 紀見峠駅
- オススメの登山ルート:紀見峠駅(80分) → 岩湧山三合目(90分) → 岩湧山(60分) → カキザコ(40分) → 滝畑ダム
- アクセス(電車・バスの場合):南海高野線 紀見峠駅で下車 ※今回は縦走コースなので、電車でのアクセスをオススメします。

▼岩湧山について詳しく知りたい方はこちら
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昭文社 山と高原地図 金剛・葛城 生駒山・紀泉高原 2025
⑤ 美しい双耳峰が魅力の二上山(にじょうさん)

二上山は雄岳と雌岳の二つの山頂をもつ双耳峰です。夕暮れ時、見る方面によってはその二つの頂きの間に日が沈む、神秘的な光景を見ることが出来ます。その美しい山容から万葉集などにも度々登場します。二上山も登山道が整備されているので、初心者の方でも安心して挑戦することが出来ます。
- 標高:517.0m
- 登山起点:南海高野線 紀見峠駅
- オススメの登山ルート:二上神社口駅(110分) → 馬の背(20分) → 岩屋峠(60分) → 當麻寺北分岐(30分) → 当麻寺駅
- アクセス(電車・バスの場合):二上神社口駅で下車 ※今回は縦走コースなので、電車でのアクセスをオススメします。

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昭文社 山と高原地図 金剛・葛城 生駒山・紀泉高原 2025
⑥ 交野山(こうのさん、かたのやま)は巨大な観音岩を楽しめる

交野山は、その山頂に観音岩と呼ばれる巨大な岩があることで有名です。岩に登れば大パノラマの景色が広がり、大阪の街並みを一望できます。ですが、岩の上から景色を楽しむ際は、くれぐれも足下にご注意を。登山道は整備されていますが、コースによっては梯子などを利用する場所もありますので、気を付けて登りましょう。
- 標高:341.0m
- 登山起点:JR学研都市線 津田駅
- オススメの登山ルート:JR津田駅(25分) → 源氏の滝不動尊(30分) → いきものふれあいセンター(20分) → 交野山(90分) → JR河内磐船駅
- アクセス(電車・バスの場合):津田駅で下車 ※今回は縦走コースなので、電車でのアクセスをオススメします。

登山にオススメの摂津エリア(大阪北部)の山
次に、大阪の北側エリアの山を紹介します。紅葉の仏閣やブナ林など、先に紹介した山々とはまた少し違った雰囲気を楽しめる山です。
⑦ 北摂エリアの人気紅葉スポット ポンポン山

正式には加茂勢山ですが、「山頂で足踏みをすると、ポンポンと音がなる」ことから、いつしかポンポン山の愛称で呼ばれるようになりました。本当に「ポンポン」となるのか、ぜひ確認しに行ってみましょう。コースの途中にはいくつかの寺社がり、特に紅葉の季節は素晴らしい景色を見ることが出来るのでお勧めです。
- 標高:678.7m
- 登山起点:神峰山駅
- オススメの登山ルート:神峰山口(95分) → 本山寺(70分) → ポンポン山(65分) → 善峰寺
- アクセス(電車・バスの場合):JR高槻駅で下車し、高槻市市営バスで「神峰山駅」下車

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昭文社 山と高原地図 北摂・京都西山 箕面・妙見山・中山・丹波篠山 2025
⑧ 一万年続く美しいブナ林が見どころの妙見山

妙見山には、一万年以上前から手つかずの状態で残る「ブナの原生林」があります。大阪府天然記念物に指定されており、新緑の季節は辺り一面清々しい緑に包まれます。
前半はきつい上りがが続くものの、尾根沿いに展望が開けて気持ちのいい上杉尾根コースがおすすめです。
- 標高:660.1m
- 登山起点:妙見口駅
- オススメの登山ルート:妙見口駅(15分) → 国道477号線横断(35分) → 八丁茶屋跡(5分) → 上杉尾根コース展望のベンチ(40分) → 妙見山上駐車場(10分) → 能勢妙見山本殿
- アクセス(電車・バスの場合):能勢電鉄妙見口駅で下車

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登山にオススメの和泉エリア(大阪南部)の山
最後に大阪の北側のエリアの山を紹介します。
⑨ 渓流と滝が清々しい山 和泉葛城山

牛滝川の渓流歩道に沿って現れる一の滝・二の滝・三の滝を眺める清流の景色、山頂の展望台からの眺望、そしてブナの原生林など、様々な表情をもつのが和泉葛城山です。山頂まで車で向かうこともできますが、ぜひご自身の足でゆっくり歩いて様々に変化する景色を楽しむのがおススメです。
- 標高:678.7m
- 登山起点:牛滝山バス停
- オススメの登山ルート:牛滝山バス停(30分) → 地蔵さん登山口(70分) → 二十一丁地蔵(40分) → 和泉葛城山山頂(125分) → 犬鳴トンネル(40分)犬鳴山バス停
- アクセス(電車・バスの場合):南海電鉄岸和田駅で下車しバスで牛滝温泉せせらぎ層前で下車

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昭文社 山と高原地図ガイド 関西トレッキング ベストコース