ボルダリングって手袋するの?
ボルダリングは、壁に設置されたカラフルなホールドと呼ばれる石を登り、ゴールまで進んでいくスポーツ。つの壁にたくさんの課題があり、レベルに合わせて登れるので初心者でも楽しむことができます。2020年の東京オリンピックの種目にもなり、近年ますます注目を集めていますね。
一般的に、ボルダリングでは手袋をつけません
ボルダリングはホールドをつかんで登るため、指先の感覚がとても大切です。そのため、手袋をしていると感覚が鈍くなったり、手袋が滑ってしまったり危険なため、基本的にジムでは手袋の着用をおすすめしていません。
(※一部のボルダリングジムでは手袋の貸し出しを行っている場所もありますが、一般的には危険のため推奨されておりません。)
▼ボルダリングの基本ルールについてはこちらをチェック!
では、クライミング用の手袋は何に使うの?
クライミング用の手袋として販売しているのは、主にロープを使って登るリードクライミングで使用する手袋です。ただし、使用するのは登る人ではなく、ビレイと呼ばれるロープを下で操る人向けのもの。急にロープが流れたときなどに手の火傷やケガを防止するために利用します。
手汗が気になるから…手袋してもいい?
汗っかきの人が特に気になる手汗。汗で手が滑ってしまいそうですし、大勢の人が同じホールドを触るので気になってしまいますよね。素手で登るのが基本ですが、では汗をよくかく人はどうしたら良いのでしょうか?
手汗には”チョーク”で対応しよう
ボルダリングではチョークと呼ばれる白い粉を利用します。チョーク自体に滑り止め効果はありませんが、主成分の炭酸マグネシウムは吸収性にすぐれているため、手の汗を吸い取ってくれます。結果、ホールドを握ったときに手汗で滑るのを防いでくれるのです。
また、チョークにはロジン(松ヤニ)が配合されている物と、炭酸マグネシウム100%の物があります。ロジンは水に溶けにくく簡単に落とすことが出来ないため、自然の岩などで使用する場合は注意が必要。
チョークには一般的に4種類の形状があります。
◆粉チョーク
粉タイプのサラサラとしたチョークで、チョークバックに入れて使用します。チョークの粉が舞いやすく、屋内でのジムでは使用できない場合もあります。
◆ボールチョーク
粉チョークがボールのような袋に入っているタイプ。詰め替えできるものと、使いきりのものがあります。粉の飛散量が少ないため、屋内での利用におすすめ。
◆液体チョーク
炭酸マグネシウムをアルコールに溶かした手へのなじみが良い液体タイプ。手に付けたら乾かして使用します。一度付けると効果が長持ちし、粉タイプのようにチョークの粉が舞いません。
◆ブロックチョーク
ブロックの塊になっており、手でつぶし手のひらに付けて使用します。小さいので携帯性に優れています。
汗っかきの人にはどのタイプのチョークがおすすめ?
汗をかきやすい人におすすめなのが「液体チョーク」。液体なので粉に比べて手の隅々に行き渡りやすく、長時間その効果を発揮してくれるます。さらに液体チョークの中にはいっているアルコールが手の脂をとるため、手汗をかきやすい人におすすめ。ただし粉チョークよりも手荒れの原因になりやすいのでご注意ください。
また、粉チョークをこまめにたっぷりつけるのもおすすめです。液体チョークは手が荒れる…という人は試してみてください。
液体タイプのおすすめチョーク
まずはおすすめの液体チョークをご紹介します。
PD9 クライミング液体チョーク
人体にも環境にもしっかり配慮された液体チョーク。手が真っ白になることもなく、ウェアやバッグの汚れも気になりません。2.3滴で効き目十分なのでコスパ抜群!
マムート リキッドチョーク
数々のクライミング用品を開発し販売している人気アウトドアブランド、マムートのおすすめチョーク。フリクションが良く、ホールドをしっかり握れる液体チョークです。
スナップ リキッドチョーク
ロジンフリー、低アルコールで安心の液体チョーク。水でも簡単に落とせて手に優しく、手荒れしにくいので敏感肌の人にもおすすめです。
粉タイプのおすすめチョーク
続いてご紹介するのは、粉タイプのチョーク。粉のままでは屋内ジムで利用できないところが多くあります。ボール状の袋に入れ、ボールタイプにしてからの利用がおすすめ。
東京粉末 チョーク
チョークで定番人気の東京粉末。乾燥状態が持続するため長時間効果を実感できる粉チョークです。しっとりして手へのなじみが良いのにサラサラで使いやすい。手がぬめりやすい人におすすめです。
東京粉末 エフェクトボトル
アロマが香る粉チョーク。ゼラニウム、ベルガモットなどのアロマがブレンドされています。心と体のバランスを保ち、緊張をはぐしながらボルダリングが楽しめます。香りの効果を感じつつ、チョークとしての機能も十分です。
東京粉末 ブラックボトル
手にチョークがすぐ付くから便利。研究によって生み出された製法と成分により、湿気が戻りにくく乾燥状態が長持ちします。便利なボトルタイプです。
ネイルが傷ついてしまうから…手袋してもいい?
きれいに塗ってもらったネイルアート。せっかくのネイルがボロボロになるのはショックですよね。ネイルを守るために、手袋をして登りたいところですが、やはり手袋の着用は推奨しません。
ボルダリングをする時は、ツメを短く切りましょう
ツメが長いとホールドにぶつけて割れてしまったり、剥がれてしまったりする場合があります。ボルダリングをする時は必ずツメをきりましょう。ただし深爪だとかえって痛くなってしまうこともあるのでご注意ください。
短ければネイルアートはしていて大丈夫?
爪が短ければネイルしていても問題ありません。ただ、大きい石などゴテゴテしたアートはホールドにひっかけてしまう可能性があるから危険です。ジムによってはネイル自体が禁止の場所もあるので、事前に確認しておくようにしましょう。
手だけじゃなくて、足の爪も切ろう!
忘れがちなのが足の爪。ボルダリングで使用するシューズは、小さなホールドを踏むために普段履いているサイズより小さめの靴を使用します。爪が長いままだとシューズに圧迫されて痛くなる可能性があるため、手と同様に事前に切っておくことをおすすめします。
しっかりケアして楽しいボルダリングを!
見てるよりやった方が絶対おもしろいボルダリング。難しい課題がクリアできたときの達成感は最高です。個人のレベルに合わせて進めていけるのも良いですよね。手汗の対策はチョークで万全に。ネイルは短くして楽しみましょう!