【山のグレーディング】1つ上のレベルの山に挑戦したい!


表を見てみると、『体力度』が1~10、『技術的難易度』がA~Eで評価されています。『体力度』は「日帰りが可能」な山から「2~3泊以上が適当」な山まで、数字が大きくなるほど体力が必要になるいうシンプルなもの。体力に自信がない場合は、日帰りが可能な山へ1泊で行ったり、1泊以上が適当な山は2泊以上で計画したりと、自分の体力に合った行程にアレンジすることはできそうです。
一方、1つ上のレベルの山に挑戦したいと考えたときに、なんだかちょっと心配になるのが『技術難易度』。

「難易度Bの“登山経験が必要”ってどのくらいの経験?」「地図読み能力に自信がないけど、ハシゴ・くさり場は通過できる…その場合はCの山に行っていいの?」などの疑問が…。“技術・能力”の項目について、判断基準が分からず悩んでしまう人も多いようです。
安全に登るためにも、“技術・能力”はしっかりと身につけてから挑戦したいところ。では、憧れの山にチャレンジするために“技術・能力”を高めたいとき、何から始めたら良いのでしょうか。ステップアップの秘訣を山岳ガイドに聞いてみました!
山岳ガイドに聞いた! ステップアップのためにやるべき3つのこと
登りたい山と登れる山は違うとよく言いますが、次の難易度へステップアップするために必要なことは何なのでしょうか。山岳ガイドに教えてもらった“まずやるべき3つのこと”をご紹介します。【1】とにかく地図を見て登山する!

分岐や休憩地点で地図とコンパスを使って、自分の現在地、次の目的地、尾根や谷、ピーク、鞍部などの周辺の地形を確認してみましょう。
【2】自分のレベルの山をいっぱい登ってみる!

「岩場が怖いな」「急登だとだいぶペースが落ちるな」といった自分の苦手なことも見えてきます。目指している山で必要な技術において、今の自分に足りていないところがあれば、それを1つずつ強化していきましょう。
【3】行ってみたい山の近くの山に登ってみる!

その際にチェックしておきたいのが、1日でどのくらいの時間・距離を歩くことができたかということ。「ここまで○時間歩いてもまだ元気だから、1日で△時間くらい行動できそうだ」や「半日でこれ以上歩くのは体力的に厳しそうだな」といったことを確認し、山行計画の指標にしてみましょう。
【重要】1つ上のレベルの山に挑戦するときは!

できることからブラッシュアップ!

【教えてくれた人】
熊田 光治(社団法人日本山岳ガイド協会認定国際ガイド/フランス国家認定アルパインガイド)
Kumada Climbing school