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今年こそ富士山に登るぞ!初心者のよくある疑問を解決!

登山家もそうでない人も、日本最高峰の富士山には特別な思い入れや憧れがあるものではないでしょうか?登山初心者だけど富士山に登ってみたいと考えている人もいることでしょう。
実は、しっかりと準備をすれば、富士山は初心者でも登ることができる山なんですよ。でも具体的には何を準備すればよいのか、富士山はどこからどう登るのか、分からないことだらけですよね。ここでは、富士登山について初心者によくある疑問を紹介し、解決に導きます!
①初心者はどのルートから富士山に登るのがおすすめ?

富士山には、山梨県側の吉田ルートの他、静岡県側の富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートの計4つのルートがあります。ルートによって、難易度や登り下りの総歩行距離、総時間、混雑具合などが違ってきますが、しっかりと準備をすれば、どのルートからでも登ることができます。
富士山に登るのが初めての人は「吉田ルート」がおすすめ

富士山に初めて登る人に特におすすめなのが、「吉田ルート」。
その理由は以下の通りです。
- 登山口となる五合目の施設がとても充実している
- ルート上に山小屋がたくさんある。救護所も3ヶ所あり、他ルートよりも安心して登れる
- 標高差が比較的小さく、歩行距離も他ルートに比べて短い
- 登山口まで、公共交通機関でのアクセスが良い
- 山頂まで辿り着かなくても、ルート上からご来光が見られる
②初心者が確保したほうがいい日程はどのくらい?時間はどのぐらいかかるの?

初心者におすすめの登山ルートについてわかったところで、ここでは、実際には登山にどのくらいの時間がかかるのかや、スケジュールはどんな風に立てるのが良いのかを見ていきましょう。
富士登山は1泊2日のスケジュールが一般的

長時間になる富士登山では、多くの人が山小屋で1泊して山頂へ向かっています。
イメージとしては、1日目のお昼に登山口を出発し、夕方までに山小屋入り。ご来光を山頂から望む場合は、夜半に山小屋出発、夜明けに登頂を果たし、下山は昼前。
また、特に山頂からのご来光を考えない場合は、夜明け前に山小屋出発、午前に登頂、下山は昼過ぎ、といった感じのスケジュールになります。
具体的なタイムスケジュール例を紹介するので、参考にしてみてください。
【一般的なタイムスケジュール】 ※八合目の山小屋に泊まる場合
▼1日目
- 午前中~12:00 五合目に到着
- 12:00~13:00 五合目出発(1時間ほど高地順応の時間を取る)
- 16:00頃 山小屋到着
▼2日目
- 深夜0:00頃 山小屋から山頂へ向けて出発
- 5:00頃 山頂到着
- 7:00頃 下山開始
- 11:00頃 五合目到着
体力に自信がない人は、2泊3日でチャレンジするのもおすすめです!
歩行時間はトータル12時間ほど

登山口から八合目まで、八合目~山頂まで、山頂から五合目までの下山は、それぞれ4時間ほど見ておくのがベスト。歩行時間のトータルは、12時間前後となります。
高山病にならないために、体力がある人でもゆっくりと時間をかけて体を慣らしながら登ることが大切です。
弾丸登山はダメ!

登山前に十分な休息を挟まずに一晩かけて山頂を目指し、山頂でご来光を見るといった、いわゆる「弾丸登山」は、高山病になる可能性が高いため、初心者にかかわらず自粛が求められています。例えば、金曜の夜、仕事終わりから富士山へ向かい、夜通し登って土曜の朝のご来光を見ようとするのは無謀極まりないので絶対やめましょう。
初心者は日帰りもやめましょう!

また、早朝から登り始める場合でも、日帰りだと日没までに下山できるかどうかギリギリといったスケジュールとなるため、初心者には日帰り登山はお勧めできません。基本的に日没前に下山を終える行程で計画を立てるのが登山の常識とされています。
先ほど説明したように、富士登山の総歩行時間は12時間前後となる上、初心者の場合はコースタイム通りに歩けない場合もあるので、山小屋に1泊する余裕を持った計画を立てることをお勧めします。余裕があってこそ、美しい景色や山頂に辿り着いたときの喜びを味わえますよ!
③初心者が用意しなきゃいけない富士登山装備は何?

さて、富士登山の計画を立てたら、登山に必要なものを用意しなければなりませんね。でも、「装備」と一口に言っても、用意しないといけないものとは何でしょうか。ここでは、初心者がよくしてしまいがちな間違いを紹介しながら、必ず必要な装備について説明していきます。
初心者だからこそしっかりとした装備を

上記の表が必要な装備の一覧となります。登山をしない初心者の方は、「こんなに持って行くの!?」と驚くかもしれません。ですが、必須装備にある持ち物は全て必要です!
本格的なものを初めからあれこれ揃えるのはちょっと・・・と躊躇ってしまう気持ちも分かりますが、山での危険を避け、登山を安全に楽しむためには、初心者だからこそしっかりとした装備が必要なのです。
▼イラスト付きで分かりやすい!服装&持ち物はコチラをチェック(画像をクリックすると記事が表示されます)
よくある間違い①:晴れ予報だから雨具はいらないでしょ!

よくある間違いの1つとして、天気予報で「晴れ」と出ているから雨具は持っていかなくてもよいと思ってしまうことが挙げられます。
TVなどで見る天気予報は平地を対象としたもので、麓と山頂の天気は全く違います。また、山の天気は変わりやすく、雨になることが多いのが特徴です。
雨にぬれると低体温症になり命の危険もあるため、必ず上下にわかれた雨具を用意しましょう。コンビニに売っているようなポンチョ型のカッパだと、雨がしみこんできたり汗が蒸れたりするので、雨具は必ず登山用のものを用意!
ザ・ノース・フェイス クラウドジャケット
サイズ | S〜XXL |
---|---|
カラー | サンド、ブラック |
素材 | 50D GORE-TEX Paclite ECO(2.5層)(表側:ポリエステル100%、裏側:ePTFE) |
ザ・ノース・フェイス クラウドジャケット
サイズ | S~XL |
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カラー | コルク、ブラック |
素材 | 50D GORE-TEX Paclite ECO(2.5層)(表側/ポリエステル100%、裏側/ePTFE) |
よくある間違い②:夏だし長い時間歩くから暑いよね!

次によく誤解されがちなのが、夏でも防寒着が必要であるという点が挙げられます。7月や8月の夏本番のシーズンで、長い時間歩くから汗も掻くし、上着などいらないと思ってしまう初心者が多いですが、防寒着は必ず必要です。
基本的に100m標高が上がると気温は約0.6℃ずつ低くなり、0mの平地で30℃と暑くても、単純計算で富士山の山頂では7℃程度。8月でも日の出前は山頂だと2℃や3℃の時があります。防寒着は忘れず用意しましょう。
ザ・ノースフェイス サンダージャケット
サイズ | S~XL |
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カラー | ネイビー、ブラック |
素材 | 中綿:ダウン54%、ポリエステル40% フェザー6% |
よくある間違い③登山道は整備されてるっていうから、いつものスニーカーでいいでしょ!

登山道は整備されていると聞くから、いつも履くスニーカーでいいや、と思ってはいませんか?その考えで登山をすると怪我につながる恐れがあります。
富士登山ではトータル12時間前後歩きます。しかも、登ったり下ったりで12時間です。普段の生活とは比べ物にならないほど長時間歩く上、岩場や滑りやすい砂の道もあることなどから、必ずしっかりと足をサポートしてくれる登山靴を履きましょう。
キャラバン C1_02S
サイズ | 22.5cm~30cm(カラーによって異なる) |
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カラー | アッシュ 、レッド、デザートサンド、アンバー 、ブラウン、ネイビー、ブラックシルバー |
素材 | アッパー :メッシュポリエステル/合成皮革(トゥガード/TPU補強) ライニング:ゴアテックス®メンブレン ソール :キャラバントレックソール(ミッドソール:EVA) フレックス:ライトフレーム(EVAラミネート) インソール:EVAインソール |
装備を揃えるのが大変ならレンタルがおすすめ

一度に装備を揃えるのが大変な方はレンタルもおすすめです。セットメニューもあり、お店の側で富士登山に必要な装備を一式揃えてくれているので安心感があります。また、料金も、全ての装備を自分で買い揃えるよりも大幅に安く上げられ、いきなり高額の装備を用意するのに抵抗がある人にもおすすめです。ネットで簡単に予約でき、気軽にレンタルできるところも魅力です。
