映画『ロング・トレイル!』
『ロング・トレイル!』は、2015年にアメリカで製作された映画。監督はケン・クワピス、主演はロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ、エマ・トンプソンです。
『ロング・トレイル!』原作はノンフィクションの紀行本
原作はノンフィクション作家ビル・ブライソンの紀行伝『A Walk in the Woods: Rediscovering America on the Appalachian Trail』。ユーモアに富んだ旅行エッセイや紀行文を数多く生み出しています。この原作は翻訳版が出ておらず洋書でしか読むことができませんが、より深い世界観を味わうことができますよ。
A Walk in the Woods: Rediscovering America on the Appalachian Trail
言語:英語
発売年:2006年
「ロング・トレイル!」サウンドトラック
Walk in the Woods
映画『ロング・トレイル!』のあらすじと感想
家族と故郷のアメリカで穏やかな生活を送っていた、ロバート・レッドフォード扮する紀行作家のビル・ブライソン。年齢は60歳を超え、セミリタイアした中どこか物足りない日々を過ごしていました。そんな時ふと目にした1枚の写真をきっかけに、北アメリカの全長3,500㎞もあるロングトレイル「アパラチアン・トレイル」を踏破しよう!と決意します。
反対する妻(エマ・トンプソン)をよそに、旅のパートナーを募るビル。やっと見つかった相手は、40年ぶりの再会で、かつて酒が原因で喧嘩別れした悪友・カッツ(ニック・ノルティ)。ここから2人の老人の大冒険が始まります。
道中、様々な人間との出会い、自分たちの老いを目の当たりにし、時に大自然の驚異にさらされながら――2人の珍道中はいったい、どんな結末を迎えるのか?
映画『ロング・トレイル!』の感想評価は?
(中略)
ドラマティックに話が展開するわけではない。
よぼよぼとなった男二人の体に鞭打っての珍道中。
笑いと清々しさが印象に残る映画。
もっと言うなら若者やまだまだ働き盛りの中年にはこの映画の主人公2人の心境はわかりずらいかも。
だから感動どころかバカバカしいと映るかも。
まあ僕のようなあと5年もすれば定年退職を迎え、その後の人生をどう過ごしていくかなんて模索している年齢以上には心にしみる映画でしょう。
人生、いくつになっても好奇心さえ失わなければバラ色であり、楽しいよってことを教えてくれる映画とでも言いましょうか。
この作品を撮っている時ロバート・レッドフォードは80歳目前、ニック・ノルティは70歳前半、頭が下がります。出典:Amazon
(中略)
何カ月もかかる長旅ですから、途中、大自然の荒々しさや体力の衰えに悩まされたり、色っぽい経験をしたり、滑落して脱出困難な崖の中腹に閉じ込められたりと、それこそいろいろなことが起こりますが、二人はある考え方に辿り着きます。旅も人生も、ベストを尽くせば、それでいいのだということに。
ユーモア溢れる旅行エッセイで知られる作家、ビル・ブライソンの実話が基になっているだけあって、自分も二人と一緒に歩いているような錯覚に囚われます。
スケールは全然違いますが、毎日、10,000歩以上歩くことを目標としている私にとって、大自然の美しさとウォーキングの素晴らしさを満喫することができました。出典:Amazon
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どうなるかわからないけどベストをつくそう
これは、ビルがこの冒険に出掛ける前に言った言葉です。「これは人生と同じで、どうなるかわからないけどベストをつくそう」。主人公はセミリタイアした老人2名で、言動からは人生の酸いも甘いも経験してきた渋みが感じられますが、この言葉はこれから人生を生き抜いていくすべての人に言えることだと思います。この映画を見たあとに、何か清々しく、そして心が温まるような感動が残るかもしれません。