山の常識 ー装備編ー
◆問題1:日帰り登山でもヘッドランプは持っていくべき?
◇答え:YES。
山の日暮れは早いですし、途中で迷ったりして遅くなる場合もありますので、日帰りでもヘッドランプは持参しましょう。
◆問題2:日帰り登山でもレインウエアは持っていくべき?
◇答え:YES。
山の天気は変わりやすいので持っていきましょう。レインウエアは、雨よけだけでなく風よけにもなるので、休憩時に風が吹いて寒いときなど、あると重宝します。
◆問題3:登山の服装の注意点は?どんな素材で、何レイヤーがキホンでしょうか?
◇答え:素材は吸湿速乾性で3レイヤーがキホンです。
3レイヤーとは、吸湿速乾性のアンダー、保温性のミドル、防水性のアウトレイヤーが山では常識です。
◆問題4:ファーストエイドキットは持っていくべき?
◇答え:YES。
常備したいのは、絆創膏、滅菌ガーゼ、包帯、テーピングテープ、軟膏、鎮痛剤、風薬(長期滞在の場合)、整腸剤、下痢止めなどです。
◆問題5:ツェルトはもっていったほうがよい?
◇答え:YES。
最近のツェルトはかなり軽量になっていますので、日帰りでも持っていきましょう。中高年登山者は特に疲労に起因する遭難事故も発生しています。無理な行動をせずに、時にはツェルトを使い、風をしのいで休憩するということも必要です。また、もしもの時のビバークにも役立ちます。
◆問題6:非常食は持っていくべき?
◇答え:YES
非常食とは、行動食とは別に、もしもの時のために食べる食料のことです。カロリーメイトやチョコレートなど行動食とは別に持っていきましょう。
◆問題7:丹沢・奥多摩くらいなら地図は不要?
撮影:YAMAHACK編集部
◇答え:NO!
丹沢や奥多摩など2000m以下の山でも地図とコンパスは必携です!人気の一般道なら「山と高原地図」や詳細地図を、一般道以外に行くなら「25000分の1地形図」を持参しましょう。
◆問題8:夏だったら防寒具は不要?
◇答え:NO!
夏でも標高の高い山では朝晩冷え込みます。フリースやライトダウンなど持っていきましょう。
◆問題9:おさらいです。山で絶対持っていくべき5つの装備とは?
◇答え:レインウェア、地図(地形図)、コンパス、ヘッドランプ、携帯電話。
あと、装備以外は食料と水ですね。携帯電話は、電波状況もよくなり、救助要請(すぐにヘリを呼んでしまうのは問題ですが・・・)やGPS機能など、もしもの時は安心です。ただ、バッテリーや電波が不安定だったりと問題があるので頼りすぎないようにしましょう。
山の常識 ーその他ー
◆問題1:登山届は必ず提出すべき?
撮影:YAMAHACK編集部
◇答え:YES。
低山でも道迷い遭難が毎年発生しています。そんな時に、登山届を提出していれば、早期発見につながる場合もあります。入山口などに設置してある登山届に記入して提出しましょう。
◆問題2:山岳保険は日帰りでも入るべき?
◇答え:YES。
ピッケルなどを使う本格的な登山以外で、登山やハイキング中に怪我をした場合、他に入っている傷害保険等でまかなえる場合もありますが、捜索・救助費用などは入ってないことが多いので、山岳保険やハイキング保険に加入するのがおすすめです。
◆問題3:登山中の休憩の間隔は?
◇答え:だいたい50分に1回、10分間ほどの休憩をとりながら行動すると無理なく登山ができます。
◆問題4:行動食に適したものとは?
撮影:YAMAHACK編集部
◇答え:糖質・脂質が高いもの。
例えば、ソフトクッキー、ようかん、ドライフルーツ、ドーナツ、柿ピー、エネルギーゼリー(疲労度が高い時には喉に入りやすい)、あんぱん、まんじゅう(やや重い)、おにぎり、チョコやチョコクッキー(夏はとけるので注意)、あめ、梅干しなどです。
◆問題5:登山ではどのくらいのカロリー摂取が必要?
◇答え:登山中に必要なカロリー=自重(体重+ザック)×6kcal×行動時間
国際山岳連盟による消費カロリーの計算式です。例えば、70㎏(荷重込)の人が8時間行動すると、3360カロリーは必要ということになります。自分に該当する数字を意識しながら行動食を持っていきましょう。
◆問題6:登山中に必要な水の量とは?
◇答え:登山中に必要な水分量=自重(体重+ザック)×5×行動時間
鹿屋体育大学・山本正嘉教授の研究による必要な水分量の計算式です。
例えば、70㎏(荷重込)の人が8時間行動すると、2.8Lの水が必要となります。
山の常識を知って楽しい登山を!
今回紹介した山の常識は、一部ですが、普段では考えられない常識も多く含まれていますね。これらを参考にしながら楽しい登山をして下さいね!
Study mountain common sense!!
山の常識を学ぼう!