ニリンソウや他の花々も見られる山4選

ニリンソウがメインではないけれど、他の花々も美しい山を紹介します。ニリンソウと一緒に、美しい花を堪能しましょう。
①伊吹山|滋賀県・岐阜県

最高点の標高: 1368 m
最低点の標高: 1252 m
累積標高(上り): 140 m
累積標高(下り): -140 m
伊吹山は、滋賀県と岐阜県の境に位置する標高1,377mの山です。5月中旬頃になると、ニリンソウとともに多くの花々が開花します。
白とピンクのグラデーションが美しいオドリコソウの群生、紫のタチツボスミレ、ホタルカズラ、キンポウゲ、コアヤメなど、種類豊富な春の花が見られるでしょう。

獣害防止ネット越しに花畑が広がっているポイントもあるので要チェック。この時期の伊吹山は、大変多くの登山者でにぎわいますよ。

伊吹山は、多くの人に知られる山で、ドライブポイントとしても有名。伊吹山ドライブウェイが伊吹山9合目までつながっているので、一般の観光客も訪れます。
山頂周辺はお花畑が広がっているということで、ハイキング日和になると県内外から人々が伊吹山へ登りに来るので、混雑には注意をしましょう。
伊吹山の山頂には、4つの山小屋があるので、登頂後は食事や宿泊に利用可能。広大な山頂駐車場には、スカイテラス伊吹山もあります。
②手稲山|北海道

コース概要
山麓駅(108分)→手稲山(62分)→山麓駅
手稲山は、北海道の札幌市にある標高1,023mの山。雪解けが終わるとともに、ニリンソウが咲き始めます。ニリンソウの見頃は、5月中旬~6月上旬頃。

ニリンソウと同時期に、山野草の女王と呼ばれるシラネアオイの群生が咲き誇ります。時期が重なれば、サンカヨウも一緒に見られるでしょう。
他にも、フッキソウやムラサキヤシオ、ハクサンチドリ、早い時期ならエゾエンゴサクも。北海道ならではの春の景色が広がっています。

手稲山は、北海道では登山・スキーの発祥ともされている山。手稲山の北面は、スキー場だけではなく遊園地やゴルフ場などがあるレジャーランドとなっています。
手稲山のメインコースは、平和の滝から登れるルートですが、ニリンソウやシラネアオイなどを見るのなら、スキー場コースがおすすめ。序盤から春の花々が見られます。
③入笠山|長野県

コース概要
富士見パノラマリゾート ゴンドラ山頂駅(17分)→山彦荘(13分)→御所平峠登山口(38分)→入笠山(21分)→仏平峠(51分)→テイ沢出合(8分)→高座岩分岐(18分)→御所平峠分岐(4分)→入笠JAハウス分岐(32分)→御所平峠登山口 (10分)→山彦荘(20分)→富士見パノラマリゾート ゴンドラ山頂駅

入笠山は、南アルプス(赤石山脈)の北端にある標高1,955mの山です。天空のお花畑とも呼ばれており、5月上旬~下旬にかけて、ニリンソウを始めさまざまな花が開花。ニリンソウの群生地を見たい場合は、やや体力がいりますが入笠山の周回ルートがおすすめです。
ニリンソウが咲く時期には、カタクリの群生、ミズバショウなどが見られます。シーズンの終盤になると、入笠山で最も有名なスズランも咲き始めるでしょう。

入笠山は、標高が高い日本アルプスの山ですが、山頂付近までゴンドラが通っているのが特徴。ゴンドラを降りてすぐの場所には「入笠すずらん公園」があり、毎年多くの人が見に来られます。
花の宝庫である入笠湿原は遊歩道が整備。6月になると100万株のスズランが見られる絶景スポットとなっています。
入笠山の山頂からは、富士山や南・中央アルプス、八ヶ岳などが見られる大パノラマが。また、パラグライダースポットとしても楽しまれています。
④霊仙山|滋賀県

コース概要
落合登山口(51分)→汗ふき峠(133分)→経塚山(20分)→霊仙山 (13分)→霊仙山最高点(24分)→南霊岳(50分)→笹峠 (47分)→今畑登山口(8分)→落合登山口
霊仙山は、鈴鹿山脈の西北に位置する標高1,084mの山です。5月中旬になると、ニリンソウの群生が見られることでも知られます。
ニリンソウの咲く時期は、可憐なヤマシャクヤクがメインとなる霊仙山。丸みをおびたヤマシャクナゲの群生は、一見の価値ありです。
また、紫のクリンソウの群生、エビネの群生なども咲き、霊仙山ならではの春の光景に目を奪われることでしょう。

霊仙山は、山頂までたどり着くと四方が開けているため、琵琶湖や岐阜の山々を一望できます。四季折々の風景が楽しめることから、県外からも人が訪れるほど隠れた人気がある山。
おすすめのコースは、落合登山口から登るルートです。榑ケ畑登山口は、2024年3月に土砂崩れが起きて通行止めになっているので注意してください。また、柏原登山口はやや中級者向けのコースなので、こちらも注意が必要です。
白く愛らしいニリンソウを見に行こう!

ニリンソウは、白い絨毯となって見られる花。2つの花が寄りそうその姿は、愛らしくも可憐で、多くの登山者の心を和ませます。春の始まりを告げるように咲くことから、ニリンソウとともにさまざまな花も一緒に見られるでしょう。心地よい春の風を感じながら、ニリンソウを見に登山へ出かけてみてください。
SBクリエイティブ 身近な雑草のふしぎ
著者 | 森昭彦 |
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