春の訪れを告げる「ニリンソウ」

葉が茂る前の明るい広葉樹の森の中、グランドカバーのように群生する姿は、まるでメルヘンの世界。北海道や東北では「フクベラ」とも呼ばれ、毎年、春の訪れを感じる花として親しまれています。
2輪咲く、ニリンソウの特徴は?

その特徴から、花言葉は「友情」「協力」「ずっと離れない」。そして、そのほかにも色々な特徴がある花でもあります。
長く咲いて見えるのは1輪ずつ咲くから

花が長く咲いているように見えるのは、まず1つが先に咲き、終わりかけにもう1つ咲くから。
地下茎で増えるから大群落を作りやすい

ニリンソウは食べることができる!?

しかし、葉が有毒のトリカブトと似ているので要注意。頻繁に誤食事故が発生しています。摘む時は採取可能な場所で、花が咲いているものを1本ずつ取りましょう。
緑色のニリンソウはかなりレア

ニリンソウを見に行こう!
ニリンソウは日本各地で見ることができます。名所の中から厳選した、おすすめの場所を紹介します。野草園のニリンソウ群落|【北海道】めむろ新嵐山スカイパーク 野草園

見ごろ:5月初旬~中旬
広大な十勝平野を見下ろす展望台が人気の「めむろ新嵐山スカイパーク」。その展望台入口の野草園は、ニリンソウの群生地として毎年多くの人が訪れる人気スポットです。野草園には遊歩道が整備され、一面に咲くニリンソウを見ながら散策できます。
めむろ新嵐山スカイパーク
ブナの森散策路に広がるニリンソウ|【岩手県】安比高原

見ごろ:5月
スキー場や牧場、ホテルなどリゾート地として人気の安比高原。その中に、自然林を散策できる「散策路あるぐぅ」があり、ブナの森の中に広がるニリンソウを見ることができます。整備されたコースを、30分、60分、90分と体力に合わせ歩くことができます。安比高原
南高尾のニリンソウロード|【東京都】南高尾

見ごろ:4月上旬~5月上旬頃
多くの登山者で賑わう高尾山を南へ外れると南高尾。春の南高尾はニリンソウの群落で人気です。高尾山口駅から西山峠へ至る林道や入沢川沿いの谷はどこまでも続くニリンソウロードとして多くの人が訪れます。
ハルニレの森の白いジュウタン|【長野県】上高地

見ごろ:5月中旬~6月上旬
日本を代表する山岳リゾート地の上高地。開山後の5月中旬から6月上旬、明神池から徳沢に至るハイキングコースのいたるところでニリンソウの群落を見ることができます。ハルニレの森の下、緑と白のニリンソウのジュウタンは、上高地の春の風物詩として多くの登山者が訪れる人気スポットになっています。
金剛山のお花畑|【大阪府】金剛山 カトラ谷

見ごろ:4月中旬~5月
関西で人気の金剛山、その中腹にあるカトラ谷の春は、谷を埋めるニリンソウの群生が有名です。そのきれいなお花畑とは裏腹に、周辺の登山道は険しくハシゴや岩場の渡渉もありスリル満点。崩壊している箇所もあるので注意が必要です。
ニリンソウに囲まれる散歩道|【福岡県】井原山 水無谷

見ごろ:4月上旬~5月上旬頃
花の山として知られる福岡県の井原山(いわらやま)の水無谷は、名前と違い水量豊かな沢沿いの登山道が続きます。夏のオオキツネノカミソリの大群生が有名ですが、春はニリンソウに囲まれる谷になります。登山道は緩やかで歩きやすいため、ニリンソウの散歩道として散策を楽しむ人が多く訪れます。
糸島市観光協会|井原山
イチリンソウもサンリンソウ、クリンソウもある!
名前が似ている花として、イチリンソウやサンリンソウ、クリンソウもあります。ちょっと紛らわしいのでまとめてみました。イチリンソウ

サンリンソウ

クリンソウ

ニリンソウに会いに春の山へ

春の山へニリンソウに会い行きましょう!