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LEKI マイクロバリオカーボンAS

軽量コンパクトで携行性バツグン!LEKIのマイクロバリオカーボンASを1年使ってみてわかったこと

僕にとってトレッキングポールは登山の必須アイテム。去年までは、伸縮式のトレッキングポールを愛用してましたが、収納時はちょっと邪魔。そこでコンパクトに収納できるものが欲しいと思い、折りたたみ式の購入を決断。その結果、購入したのが<レキ>マイクロバリオカーボンAS。購入の理由、1年間使ってみてわかった良いとろ、気になるところをレビューします!

目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

軽量コンパクトなトレッキングポール「LEKI(レキ) マイクロバリオカーボンAS」

LEKI マイクロバリオカーボンAS 組み立て前

撮影:筆者

登山などで、長時間歩行の疲労や負担を軽減する目的の「トレッキングポール」。
登山ではとても有効なギアですが、登山口までの交通機関や、岩場などの険しい場所では、正直、邪魔。そんな時、コンパクトに収納できるトレッキングポールは便利。 今回は、僕が愛用している、レキのマイクロバリオカーボンASを紹介します。

トレッキングポールは主に伸縮式と折りたたみ式の2つ

左:伸縮式 右:折りたたみ式

撮影:筆者(左:伸縮式 右:折りたたみ式)

トレッキングポールを収納する方式として、主に、伸び縮みする伸縮式と、Z型に折りたたまれる折りたたみ式の2種類。一般的なメリット、デメリットとしては、現状では、以下が挙げられます。

伸縮式のメリット・・・安価、種類が多い
伸縮式のデメリット・・・収納サイズが長い

折りたたみ式のメリット・・・収納サイズが短い
折りたたみ式のデメリット・・・高価、種類が少ない

メリット・デメリットはもちろん個人的な好みも加われば、それ以外にもたくさんあります。また価格や種類に関しては、今後の市場傾向によっては変わってくるかもしれませんね。
本記事は、そんなちょっと個人的な好みも加わったメリットデメリットになりますので、ご了承ください。

<レキ>マイクロバリオカーボンASとは

<レキ>マイクロバリオカーボンASとは

撮影:筆者

まずは、マイクロバリオカーボンASの特徴について紹介します。

カラーとサイズ660ブルー 全1色
110~130㎝(収納時40㎝) ※スタッフサック付き
重量約506g(組)
直径18/16㎜ カーボン 14㎜ アルミ
グリップエルゴンサーモロング
メーカー希望小売価格\23,100 (税込)

【公式サイトより】
コンパクトに収納できて携行性バツグン!

カーボン素材の三段折りたたみ式ポールに、衝撃を吸収するアンチショックシステムを搭載したモデルです。 シャフトのジョイントには、ラチェットの解放が容易なエクスターナル・ロッキングデバイスを採用。スピードロック2システムによりスピーディな長さ調整を可能にし、優れたスイングバランスも実現しました。 グリップは、斜面の急な変化にも対応しやすいエルゴンサーモロングを採用しています。
引用:キャラバン公式サイトより

「カーボン素材三段折りたたみ式ポール」で軽量コンパクト

カーボン
撮影:筆者

登山で使う場合、軽量性とコンパクト性は重要なポイント。
マイクロバリオカーボンASは、軽量素材のカーボンを使用した三段折りたたみ式ポール。軽量性とコンパクト性を実現しています。

地面からの衝撃を吸収する「アンチショックシステム」採用

アンチショック

撮影:筆者

従来、折りたたみ式のトレッキングポールでは難しかったアンチショック機能を搭載。この機能は、地面からの衝撃から腕や肩を守り、体の疲労や故障を軽減します。

素早い長さ調整が可能な「スピードロック2システム」

スピードロック

撮影:筆者

山行中にポールの長さを変える回数はそれほどありませんが、いざ変更したいと思った時は素早く行いたいもの。
このマイクロバリオカーボンASは「スピードロック2システム」を採用しており、軽いレバー操作で調整が簡単。20cmの伸縮が可能です。
また、確実にロックされるので、使用時に突然縮んでしまうこともありません。

ロック

撮影:筆者

組み立てる時は、最上段のシャフトを伸ばしきるだけ、折りたたむ時は、ロックレバーを軽く押すだけと、操作も簡単。組立と分解の手間がかかりません。

僕が<レキ>マイクロバリオカーボンASを選んだ理由

僕が<レキ>マイクロバリオカーボンASを選んだ理由

撮影:筆者

ここまではマイクロバリオカーボンASの特徴について紹介してきましたが、「なぜ、このマイクロバリオカーボンASが自分にぴったりだと思ったのか?」という点について紹介していきたいと思います。

僕の山行スタイルは、基本的に安全な中低山ロングルート歩き。ピークよりもゆっくり山を歩くことが主となります。10年以上前にヒザを痛めて以来トレッキングポールは欠かせないアイテムの一つで、伸縮式タイプを長年愛用していました。登山中には特に不便は感じていませんでしたが、コンパクト性に欠けることがちょっと不満。

例えば、収納時、ポールの先が枝やロープなどに引っ掛かり、ヒヤっとしたり、公共交通機関で移動時にも、かなり気を使っていました。 コンパクトに収納できるものを必須条件に、さまざまなメーカーのトレッキングポールの中から僕の山行スタイルに合っているものを探した結果、この「LEKI マイクロバリオカーボンAS」にたどり着いたのです。

その理由は主に以下の3つ。

【ポイント1】収納時にバックパックからはみ出ない長さ

レキ マイクロバリオカーボンAS 収納サイズ

撮影:筆者

先述の通り、コンパクト収納のものが第一の条件。
収納時、日帰り用のバックパックでも頭上にはみ出さないものを探しました。伸縮式は必ずはみ出すので、折りたたみ式を選択。
上の画像では、左が伸縮式、右が折りたたみ式、長さの差は、ペットボトル1本分程度あります。

【ポイント2】伸縮可能なもの→長さ固定ではなく可変式を選択

サイズ可変

撮影:筆者

僕の場合、トレッキングポールは登山時も下山時も使用します。
登山時はちょっと短め、下山時はちょっと長め、とシーンによって変えているので、長さが決まっている固定式ではなく可変式を選びました。

【ポイント3】握りやすく、操作しやすいグリップ形状

グリップ

撮影:筆者

グリップは長時間握る場所なので、一番こだわりたいところ。マイクロバリオカーボンASは上から下まで広範囲に握ることができ、様々な使い方ができるグリップが気に入りました。
また、ゴムっぽくなく、サラッとした握り心地なのがよかったことも理由のひとつです。
実は、似た機能を持っている別メーカーのトレッキングポールとも悩んだのですが、この握り心地でマイクロバリオカーボンASに軍配が上がりました。

購入時、迷ったのはアンチショックシステムの必要性

アンチショック

撮影:筆者

一点だけ迷った点は、「アンチショックシステムが必要か」ということ。この機能がついている事により、26g重く、価格も1100円高くなります。

■LEKI マイクロバリオカーボン AS 約506g(組) 価格\23,100 (税込)
■LEKI マイクロバリオカーボン   約480g(組) 価格\22,000 (税込)

それまで使用していたトレッキングポールにアンチショック機能がついていたこともあり、たった26g、長く使うので1100円なら高くも無いと思い、マイクロバリオカーボンASに決定しました。
より軽さを重視する人、できるだけ価格を抑えたい人は、この機能が付いていないタイプを選ぶのも一つの選択肢だと思います。

愛用しているからこそわかった、良いところ・惜しいところ

使ってみて

撮影:筆者

いろいろ悩んで購入したマイクロバリオカーボンAS。果たして”いい買い物”だったのか。
この1年間使ってみて、自分にとっての良いところや、こうだったらいいのに…という惜しいところがわかってきました。

良いところ①:組立と折りたたみが超簡単

最初こそちょっと手間取りましたが、仕組みが分かれば本当に簡単!
組み立て、折りたたみ、どちらも5秒程度です。

《組立》

撮影:筆者

1.バラっとぶら下げる。
2.一番上のシャフトをカッチと音がするまで伸ばし切る。
3.サイズ調整用のレバーを開けサイズ調整。
4.サイズ調整用のレバーを固定する。

《折りたたみ》

撮影:筆者

1.サイズ調整用のレバーを開ける。
2.一番上のシャフト縮めてレバーを固定する。
3.ロックするレバーを押す。
4.一番上のシャフトを縮める。
5.全シャフトを折りたたむ。

良いところ②:もう収納場所に困らない

収納

撮影:筆者

これは、この製品を購入した一番の目的。思った通りバックパックのサイドポケットにもきれいに収まり、上にはみ出ることもなくなりました。枝やロープなどに引っかかることを気にせずに、危険箇所を通過できるように。
公共交通機関など気になる場所では、ザック内にしまうこともできるサイズなので、気を遣うこともなくなりました。

良いところ③:大活躍のエルゴンサーモロンググリップ

グリップ

撮影:筆者

レキのトレッキングポールで、僕が一番の魅力と感じているのが「エルゴングリップ」。この良さが特に一番活躍するのが、渡渉の時です。
水面から深さがわからない川底へポールを突く時、上からしっかり握ることができるため、確実にバランスを取りながら安全に渡ることができます。

良いところ④:サクッとサイズ変更 不意に縮むことが無くなった

サイズ変更

撮影:筆者

サイズ変更はスピードロック2システムでワンタッチ。以前までは、クルクルとシャフトを回して固定するシャフト回転式。それに比べると雲泥の差。締め付けが弱くて、不意に縮んでしまう事もなくなりました。

惜しいと感じたところ①:アンチショックシステムは正直わからない

アンチショック

撮影:筆者

大きなスプリング入っているタイプのトレッキングポールとは違い、マイクロバリオカーボンASのアンチショックはかなり小さめ。勢いよく岩に突いたときにいかにもクッションがある感じはしませんでした。
正直なところ「機能している?」と感じてしまったのですが、おそらくこの少しの差でもあるのとないのとでは違うのでしょう・・・。

惜しいと感じたところ②:折りたたんだ時にまとめられる工夫が欲しい

おりたたみ

撮影:筆者

小さく折りたためることが最大のポイントではありましたが、折りたたんだ時、しっかり掴んでいないとプラプラしてなんだか持ちにくいのがちょっと難点。 スノーバスケットを付けるとさらに持ちにくくなってしまいます。 スノーバスケット

撮影:筆者

専用の収納袋がついているのですが、毎回入れるのもちょっと面倒。そこで僕は、下の画像のように100均一で買った結束用ベルクロでまとめています。 ベルクロ

撮影:筆者

折りたたんだ時にうまくまとめられる工夫があれば、可搬性がもっと良くなるでしょうね。

タープやツェルトのポール使用で使うときはちょっと注意

タープ

撮影:筆者

トレッキングポールを、ツェルトやタープ、ワンポールテントのポール替わりに使っている人もいると思います。実は、僕もその一人。
今までは伸縮式のトレッキングポールを使っていたので、66cm~130cmまで自由な長さで使うことができ、様々な設営形態に対応できていました。   このマイクロバリオカーボンASは110~130㎝。つまり、110cm以下には縮めることができません。状況によっては90cmなど低めに設定することもありますが、それができないという事。設営に使っている人は、そのあたりの制限を考慮しておく必要がありそうです。

1年使ってみて、おおむね満足

一年使ってみて

撮影:筆者

元々、一番の必須条件だった「コンパクト性」に関しては合格。頭上を気にしながら危険箇所を通過することも無くなりました。
また、グリップの使いやすさやサイズ変更の容易さは、さすが<レキ>という感じで、とても使いやすいことも気に入ってます。折りたたんだ時の処理に考えるところもありましたが、大きな欠点も無く、購入して正解だったなと思わせる一品でした。

マイクロバリオカーボン 全ラインナップ

レキ

撮影:筆者

<レキ>にはその他にも、カーボン製で折りたたみ式のトレッキングポールがラインナップされています。

Black Series マイクロバリオカーボン|とにかく軽いものが欲しいならこれ

僕が購入した「マイクロバリオカーボンAS」は、一番下のシャフトだけはアルミ。
しかし、このBlack Seriesは、全シャフトがカーボンで、ロックする機構がシンプルな「コア・ロッキングデバイス」を採用することにより、約100g軽量。しかも上から下まで真っ黒でシブイ。ちょっと高価になりますが、とにかく軽いものが欲しいならこれがおすすめです。
ただし、アンチショックシステムはありません。

レキ ブラックシリーズ マイクロバリオ カーボン(ペア) 1300382

カラーとサイズ190ブラック全1色
110~130㎝(収納時40㎝) ※スタッフサック付き
重量約408g(組)
直径18/16/14㎜ カーボン
グリップエルゴンサーモロング
メーカー希望小売価格\27,500 (税込)

マイクロバリオカーボン レディー AS|女性や小柄な男性向け

マイクロバリオカーボンASの女性や小柄な男性向けモデル。使用時サイズを10cm短くし、グリップが細めのエルゴンサーモロングコンパクトを採用しています。

カラーとサイズ110ホワイト 全1色
100~120㎝(収納時40㎝) ※スタッフサック付き
重量約488g(組)
直径18/16㎜ カーボン 14㎜ アルミ
グリップエルゴンサーモロングコンパクト
メーカー希望小売価格\23,100 (税込)

マイクロバリオカーボン|アンチショックシステムが必要ない人に

マイクロバリオカーボンとの違いは、アンチショックシステムが無いことと、一番下のシャフトもカーボンということ。その分軽量で価格も少し抑えられています。

カラーとサイズ660ブルー 全1色
110-130cm(収納時40cm) ※スタッフサック付き
重量約480g(組)
直径18/16/14㎜ カーボン
グリップエルゴンサーモロング
メーカー希望小売価格\22,000 (税込)

マイクロバリオカーボンレディー|女性向け アンチショックシステムが必要ない人に

マイクロバリオカーボン レディー ASとの違いは、マイクロバリオカーボンと同じです。

カラーとサイズ670ネイビー 全1色
100-120cm(収納時40cm) ※スタッフサック付き
重量約460g(組)
直径18/16/14mm カーボン
グリップエルゴンサーモロングコンパクト
メーカー希望小売価格\22,000 (税込)

マイクロバリオ TA コンパクト|女性や小柄な男性向け 低価格なモデル

唯一、シャフト素材にカーボンを使用しておらず、収納サイズが最も小さなモデル。そのため、少し重くなりますが、最も低コスト。女性や小柄な男性で、低価格なモデルが欲しい人へ。

カラーとサイズ100グレー 全1色
100~120㎝(収納時38㎝) ※スタッフサック付き
重量約534g(組)
直径18/16/14㎜ アルミ
グリップエルゴンサーモロングコンパクト
メーカー希望小売価格\19,250 (税込)

マイクロバリオカーボンASならどこへでも行ける

マイクロバリオカーボンAS まとめ

撮影:筆者

今まで、鉄道や飛行機などで遠方の山に行く場合、トレッキングポールをどうするかいつも悩みの種でした。特に、飛行機の場合、カバーをしてもバックパックの外に出したまま手荷物預かりはちょっと心配。
でも、マイクロバリオカーボンASならバックパックの中に収納できますのでそんな心配は無し。マイクロバリオカーボンASならどこへでも行ける、そんな気持ちにさせるトレッキングポールです。

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