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チェーンスパイク・軽アイゼン・多本爪アイゼン…どれを持って行けばいい?雪道状況別に最適シーンを解説!(3ページ目)

登山道シーン別おすすめアイテムはこれだ!

冬の冬の北八ヶ岳

撮影:washio daisuke(このシーンには、どのアイテムが最適?)

今回の雪山登山テストを通じて実感した、各アイテムの特性とそれに合った登山道コンディション。それぞれの総評をまとめてみました。

チェーンスパイク装着がおすすめのシーン

凍結した林道

撮影:washio daisuke(八ヶ岳・赤岳鉱泉に向かう北沢登山道の凍結した林道)

  • 平坦な登山道(林道や舗装路など本格的登山道へのアプローチ)
  • 積雪が少ないアイスバーン状の登山道や一部が凍結した登山道

チェーンスパイクは爪が短いため、雪面から地面や岩などが露出していても比較的ストレスなく歩行可能。雪が踏み固められてアイスバーン状になっている場所や、水たまりなど一部が凍結している場所でも、効果を発揮するでしょう。ただし傾斜のある場所には向いていません。

軽アイゼン装着がおすすめのシーン

入笠山山頂直下の登山道

撮影:washio daisuke(信州・入笠山山頂直下の登山道)

  • 傾斜が緩やかでフラットフッティングで登降可能な斜面
  • やわらかい雪で覆われた登山道

比較的緩やかでフラットフッティングでの登降が可能な斜面では、軽アイゼンがおすすめ。ただし爪が短くつま先とかかとは靴底が露出しているため、滑りやすいクラスト(凍結してツルツルになった)状態だと不安を感じます。またキックステップが必要な急斜面には不向きです。

多本爪アイゼン装着がおすすめのシーン

千畳敷カールの急斜面

撮影:washio daisuke(中央アルプス・千畳敷カールから乗越浄土への急斜面の登山道)

  • キックステップでの登降が必要な急斜面
  • クラスト(凍結してツルツルになった)状態の登山道

傾斜が急でキックステップでの登降やつま先をL字に開いてのトラバース時には多本爪アイゼンが必要。また凍結して爪が刺さりにくい場所でも力を発揮します。平らな道での利用も可能ですが、重くて爪が長いため、一歩を進めるのに快適とはいえません。

また爪を反対側の足や岩などに引っかけて、バランスを崩し転倒する事故事例も。状況に応じた正しい足の運び方や、多本爪アイゼンを着用して歩くための脚力を身に付けておくことが重要です。

登山道の傾斜やコンディションに合わせたアイゼン選びを

北横岳山頂から見る蓼科山

撮影:washio daisuke(北横岳山頂からの蓼科山)

今回の雪山登山テストや、筆者のこれまでの体験から……

  • 同じ山でも区間毎の傾斜により
  • 同じ区間でも積雪・凍結状況により

ベストなアイゼンは異なるといえます。

ただすべての道に合わせて、1つの山で複数種類を使い分ける必要はありません。雪道状況に応じたそれぞれのアイゼンの強みや弱みをしっかりと頭に入れた上で、自分が何を履くのかを選択することが重要なのです。

なにより事前に地図を見ながらルートの傾斜を把握し、SNSなど最新情報から積雪・凍結状況をキャッチすることが大切。安全&快適な雪山登山を楽しむために、登る山だけでなく、登山道のコンディションを考慮した上でアイゼンを選びましょう。

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