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リーダー不在の「グループ登山」はNG? 安全に登山をするための方法を考えてみた(3ページ目)

【3】トラブル発生!こんな時どうする?

状況変化
撮影:筆者(霧も出て雨も降ってきた……さあ、どうする?)

メンバーがバテてしまった

そのまま計画通りに歩き続けた場合、その日の最終目的地(山小屋や下山口など)に着けるのかどうか早めに考え、どうするかみんなで相談しましょう。

着けないかもしれないと思ったら、引き返す、エスケープルートを使う、目的地を変更するなどしましょう。

ケガをしたり、病気になってしまった

まずは落ち着きましょう。そして、自力で対応できるのかどうかまずは判断しましょう。自力で対応できない時は、どの程度の助けが必要なのかも含めて考えます。

通りがかりの登山者に手伝ってもらえば何とかなりそうなのか、それとも山小屋や警察に救助要請をしなければならないのか。判断に迷ったら、より重大なケガや病気と考えて、大事をとった判断を下しましょう

いちばん不安で心細いのは、ケガや病気をした人。常に誰かが必ずついて介助してあげましょう。もし余裕があれば、いつどんな症状が現れてどうなったか、どんな対応をしたか、メモをとっておくと救助隊や病院に引き継ぐときの参考になります。

天気が悪くなってきた

山の天気は麓と違って変わりやすいです。「予報をちゃんと確認したのに!」と思いますが、そういうものだと割り切りましょう。

例えば、雷が鳴ってきたというのであればすぐに避難しなければなりませんが、夏の夕方の雷ならば1時間もすれば通り過ぎるでしょう。また、霧雨が降ってきたくらいなら、降り続くとしても、濡れないようにさえすれば、心細いかもしれませんがリスクは低いでしょう。

大事なのは、その変化が命に関わるものなのかどうか、長く続くのかどうかを落ち着いて判断するということです。

リーダーシップだけでなくメンバーシップも大事

登山はチームワーク
出典:PIXTA

他の人に遠慮して自分の不調や意見を言わない声の大きい人に流されるなどはリーダーのいる山行でも大きなリスクです。誰もが積極的に参加しやすい雰囲気を作りましょう。

何か言えずにいる人はいないか、トイレに行きたい人はいないか、調子の悪い人はいないか、気遣いを大切にしましょう。誰かひとりの不調はパーティ全体の一大事に繋がりかねないことをくれぐれもお忘れなく。また危険な行為や強引な判断などの注意すべきことはお互いに注意するのも大事です。

メンバーそれぞれも積極的に目的地やルート選び、計画立案や装備の準備、現場での行動に関わる。リーダーがいない登山では「メンバーシップ」が非常に大切なのです。

ひとりひとりが「自立した登山者」を目指そう

雪山と筆者たち
撮影:筆者

長いこといろんなことを書いてきましたが、一言でまとめると、リーダーの有無に関わらず、「自立した登山者」を目指しましょう!ということです。

「自立した登山者」とは、準備から下山までの判断を自分で下し、不慮の事態が起きても基本的には自分で対処できる人のこと。もっと分かりやすくいえば、自信を持って単独行できる人のことです。これができるメンバーがグループにひとりでもいないと、何かあったときに生死に関わってきます。

自分にできていないことがあっても、たいていの場合は何事もなく下山でき、何か起こるまで自分に何が欠けていたのかに気づく機会がほとんどない、という特徴が登山にはあります。

でも何かが起こってからでは遅いのです。自分に何が足りないかをまずは知り、少しずつ身につけていきましょう。身につけた分だけ山の世界は広がってさらに楽しめるようになりますよ。

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