日和見感染とは
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病気など免疫力が低下しているとき、体内外の細菌が原因で感染症を引き起こすことを日和見感染といいます。健康なときは感染しないことから日和見(成り行きをうかがう)と呼ばれています。
日和見感染の原因となる菌は身の回りに存在します。外から体内に侵入する外因性と、体内に存在する内因性の菌があります。代表的な日和見菌を紹介します。
サイトメガロウイルス(サイトメガロウイルス肺炎)
サイトメガロウイルスは地球上のいたるところにあるウィルスで、日本では成人の半数以上が感染し免疫を持っています。免疫力が下がると肺炎につながることがあり注意が必要です。
緑膿菌(緑膿菌感染症)
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自然界に広く分布している菌で、水周りによく見られる日和見感染や院内感染の代表的な菌。肺炎や尿路感染症、敗血症などを引き起こします。
黄色ブドウ球菌(食中毒、肺炎など)
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髪の毛や皮膚、鼻の粘膜、傷などで比較的よく見られる菌。肺炎、敗血症などを引き起こします。
アスペルギルス(アスペルギルス症)
空気中やほこりの中などに存在しているカビ(真菌)のなかま。日常的にこの菌を吸い込んでいますが、健康な人であれば問題はありません。ですが、発症すると肺の中にカビの塊を形成する「肺アスペルギルス症」を引き起こします。