ある日インスタに流れてきた、「ハイカー猫」とよき予感
2019年9月中旬、instagram(以下インスタ)に流れてきた「ひっそりとボトルショップ開けます」とハイカー猫がビールを掲げた画像。見れば「いいね!」を押してる人たちのアイコンは、登山・ハイク・ラン・ビールの数々。……これは何やら「よき予感」しかしない。
ということで、東京ウエストの下町・戸越銀座にできた「drifter’s stand(ドリフターズスタンド。通称ドリフ)へ行ってきました。
クラフトビールとガレージブランド。共通点は「クラフトマン」の思い
営業日はインスタ(@drifters_stand)で告知され、基本は水〜金曜の3日間のみ。営業時間は19〜22時。オーナーはタケミチさん・エミさん夫妻です。
ジャケ買いしたビールを角打ちスタイルで飲みます
賑やかな商店街の路地を1本入り、外階段で2階へ。
ドアを開けるとまず飛び込むのが、「おぉぉ!これはジャケ買いの世界!!」とアナログ世代は興奮してしまう、アートワークが際立つ缶ビールの数々。北米を中心としたクラフトビールが冷蔵庫に陳列されています。
それを買って持ち帰るもよし、抜栓料200円(うまい棒食べ放題付き)を払い、特製パイントグラスで角打ちとするもよし。「HAZY IPA系が多いですね。エントリーの方々にもクラフトビールの美味しさがわかりやすく伝わるビアスタイルだから」とタケミチさん。
ちなみに「角打ち」というのは、酒屋で買ったものをそのまま店内で立ち飲みするスタイルのこと。「さくっと1杯」もOKな気軽な飲みかたができるのです。
使っているからおすすめできる、ガレージブランドのギア
「自身が愛用しているブランドであることが前提なんです」と店内奥で販売されているギアは、旅用ポーチ[Ridge Mountain Gear]や「Gコ山」こと鹿ちゃんワッペンの[Great Cossy Mountain]、韓国のULシーンで注目の[CAYL]など、2人が長年のハイクライフの中で見つけてきたものばかり。
ビールもギアも作り手の意図まで伝えるという点で「遊び続けた経験(ULハイク、旅、ビール)のすべてが活かせてますね」と言います。その経験からの独自セレクトアイテムも特徴的。
ひとつはハイクでも日常でも出番が多いこと請け合いの[mikikurota]のビアコンテナ。ビールとギアという店のコアをしっかりつないだプロダクトです。
もうひとつは[and handwork]のトリップウォレット。旅先ではパスポートとカード、紙幣があればいいけど、パスポートウォレットは大きいし、ジャストサイズなものがないという悩みを解決してくれるもの。これを作っているはぎーさん(後述)もドリフの常連。
尾西の白飯とOD缶が並ぶ「ハイカーズコンビニ」
登山へ行く前日に「あ!OD缶がない!」と焦ったことはありませんか?
意外とアウトドアショップでしか売っていないOD缶とアルファ飯が置いているのは、ハイカー心がわかっている店主だからこそ。
最初は一見さん、今は常連さんが語る「ドリフが好きな理由」
取材日も1人また1人とふらっとお客さんがやってきました。ビールを選んで、狭い店の片隅に落ち着くと、「じゃあ乾杯しましょう!」とお隣さんから声がかかります。
実はドリフにやってくるのは、ほぼ全員ひとり客。今夜は3名のドリフファンにお店の魅力について聞きました。