涼やかな高原にある八島湿原は植物の宝庫だった!
標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
1,640m | 長野県諏訪郡下諏訪町 | ★~★★ | ★ |
※霧ヶ峰の3つの湿原
八島ヶ原湿原、車山湿原、踊場湿原。その中でも八島ヶ原湿原が一番広い。
八島ヶ原湿原はなんと12,000歳!今も成長中
八島ヶ原湿原は、湿原の中ではお年寄りの部類に入る12,000歳。なのに、泥炭の堆積物が1年で1mm成長しているそうです。日本の高層湿原の南限で、国の天然記念物に指定されているほど貴重な湿原です。
たくさんの植物と湿原が織りなす美しさ
12,000年かけて湿原を形作ってきた泥炭層(※)は尾瀬より深い8.05m。その特異な湿地がたくさんの植物を育んでいます。貴重なコケをはじめとし、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなどの亜高山植物の宝庫。「天空の箱庭」とも称される美しい風景は、新海誠監督の映画『君の名は。』でも描写されたと言われています。
※泥炭層
低温の湿地で、植物の遺骸が分解されずに堆積した層。堆積物が地面の高さ以上になると八島ヶ原湿原や尾瀬のように「高層湿原」と呼ばれます。高層湿原は栄養が少ないためミズゴケが多く、背の高い植物が少ないため、貴重な高山植物が育ちやすくなります。
1周の散策が1時間30分。周りの山と周遊も楽しめる
1周は約1時間30分。散策にはちょうど良い距離です。ここを起点に周りの山へも登山可能で、男女倉山(おめくらやま 標高1,776m)や、蝶々深山(ちょうちょうみやま 標高1,836m)、そして霧ヶ峰の最高峰、車山(くるまやま 標高1,924m)などを周遊でき、霧ヶ峰を満喫することができます。
マイカー乗り入れ可能。抜群のアクセスしやすさ
八島湿原は、観光道路「信州ビーナスライン」沿い。マイカーでのアクセスが非常に便利で、湿原のすぐそばに駐車場があります。また、その駐車場にバス停があるので公共交通機関でもアクセスが簡単です。
八島湿原はいつ頃が一番いいの?
八島湿原は1年中楽しめます。その中でも、一番の季節は高山植物が咲き乱れる春から夏。草紅葉とススキの秋も人気です。冬のスノーシュートレッキングもオススメ。駐車場は冬も乗り入れ可能です。
お花がいっぱい!冬は雪の散策路|八島湿原1周コース
- 【体力レベル】★☆☆☆☆
- 日帰り
- コース距離:約3.8km
- コースタイム:約1時間40分
- 【技術的難易度】★☆☆☆☆
- ・歩きやすい靴と動きやすい服装が必要
八島湿原駐車場・バス停(30分)→奥霧小屋(休業中)(25分)→諏訪神社(45分)→八島湿原駐車場・バス停
八島ヶ原湿原の自然を楽しむ散策コース。湿原の周囲を歩くだけなのでほとんど起伏がなく、気軽に歩けます。春や夏はたくさんの草花、秋はススキと草紅葉、冬はスノーシュートレッキングを楽しむこともできます。