3ヶ月前にはトレーニング開始!
この日帰り登山を行いながら、自ら登山計画書を作成し、行程や装備をチェックする習慣も身につけましょう。檢見﨑さん山に登るためのトレーニング登山を開始します。月に2回のペースで日帰り登山を計画して体力をつけていきましょう。まずは一定の間隔で休憩をとりながら、同じペースで歩き続けられるようになることを目指します。同時に登山靴の足慣らしも行いましょう。服装や装備に不備がないかもチェックしておきます。
2ヶ月前からは岩場での動きを
檢見﨑さん
体力がある程度ついて、登山靴が足に馴染んできたら次のステップです。1日の標高差1000m、歩行時間8時間程度のコースを計画し、実際に槍ヶ岳に必要な装備と同じ重量(水、行動食を含む7~10kg程度)を背負って歩いてみましょう。コースタイムで歩けるようになることを目指して、体力をつけていきます。
また、三点支持の動きを身に付けましょう。ボルダリングジムなどで学ぶのがおすすめです。室内だけではなく、乾徳山や八ヶ岳の赤岳などでも行い、下りの動きも身につけておきます。
1ヶ月前には高山での適応能力をチェック
檢見﨑さん
体力に自信がついたところで、標高2500m程度のピークを持つ山に一泊二日で登り、稜線の山小屋泊を経験しましょう。
コースタイム通りに歩けるか、高山病が出ないかなど、高山への適応能力も確認します。装備で足りないものなどをチェックして、槍ヶ岳登山に必要な自分なりの装備リストを作っておくと安心です。リストを作成したら必要無い装備を洗い出し、軽量化に努めます。
下準備に時間をかけて、安全に憧れの槍ヶ岳を登ろう!
槍ヶ岳は自分の登山レベルを理解し、不足している経験を補いながら準備をすることで安全に登ることができます。教えて貰ったステップアップリストを参考にしながら、憧れの槍ヶ岳への準備を始めましょう。
教えてくれた人 檢見﨑 誠さん
写真家、日本山岳ガイド協会公認山岳ガイド(登山ガイドステージⅡ)、アルパインクライミングガイド協会所属。Peak2Peak写真山岳ガイド事務所主催。
多くの山に登り写真を撮影。その写真はアウトドア雑誌のみならず、さまざまな媒体に掲載されている。