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下山時に事故発生!どうして大怪我をしたのか謎解きしてみた。(2ページ目)

【ポイント1】時間がないから焦って行動した

道迷い

出典:PIXTA

山頂でゆっくり景色や山ごはんを楽しんだり、昼寝をしたりと過ごし方はさまざま。でも、ゆっくりしすぎて時間が遅くなっちゃった、なんて経験がある人も多いのではないでしょうか?

konami

編集部 生井

ズバリ言いますが、今回は時間管理が甘かったですね。それによって「早く下らなきゃ!」と焦りがでて、負の連鎖を生んでますよね。

osako

編集部 大迫

体力に自信はあるから、日暮れまでには下りられると思ったんだよな。

konami

編集部 生井

ちなみに、下りの分岐で地図&コンパスや登山用GPSアプリで、現在地や進む方角の確認しました?

osako

編集部 大迫

一度通ったから、わかると思ってやってない。道しるべもあったし。

下山の危険性

撮影:YAMA HACK編集部

konami

編集部 生井

取り乱しました。道具を持っていたのはもちろん素晴らしいですが、使わないと意味ないですよ。

osako

編集部 大迫

ぐぅ。(実際、道しるべを見落として迷っているし、おっしゃる通りです。)

konami

編集部 生井

(ぐぅの音はでるんだ)わかってくれてうれしいです。道具は使わないと意味がないのと、同じ道でも登りと下りでは見え方が結構違うので、初めて通るつもりでいたほうがいいですよ。

ネクスト登山のヒント

  1. 立てた計画どおり行動できるように、時間配分は気を配ろう
  2. 下りは勢いもつくので、道しるべを見落としがち
  3. 分岐が出たら地図やアプリで必ずチェック!ミスをしないことが下山の近道

【ポイント2】転んで怪我をした

登山 転倒

出典:PIXTA

転んで怪我をすると、最悪の場合行動不能に。同じコケるでも、登りでコケるのと下りでコケるのでは危険度が変わるんです。

osako

編集部 大迫

いやー、結構急いで下りてたから根っこに足をとられて、結構盛大に転んだんだよね。ちょっと、ひっかかっただけなのにゴロロゴロゴロ~って(笑)

konami

編集部 生井

ヘラヘラ笑ってますけど、怪我ですんでラッキーですよ?

そもそも、下りは疲れもでてきて集中力が切れやすいのはわかりますか?

osako

編集部 大迫

せやかて生井、登りのほうが汗もかくし疲れるやん!

konami

編集部 生井

確かに登りは疲れを感じやすいですね。でも、よく考えると疲れを感じる登りを終えて、そこからさらに行動しているから下りのほうが体も疲れているんですよ。

osako

編集部 大迫

だから、下山の時って足をひっかけたり、浮石を踏みやすくなるのか。

konami

編集部 生井

それもありますね。下山の時はエネルギー補給も忘れがちなので、疲れやエネルギー不足から集中力が切れたり、足が上がりにくくなったり、浮石を踏んでしまったり、それこそ道しるべを見落としてしまうなんてことも。

osako

編集部 大迫

下山の時も栄養補給したり、下山前にストレッチしたりして筋肉をほぐしたりするほうがいいね。

konami

編集部 生井

そうですね。それともう1つ注意したいのは、そもそも同じコケるにしても、下りのほうが大怪我につながりやすい、ってことなんです

下山でコケると大怪我になりやすい理由

転倒

撮影:YAMA HACK編集部

konami

編集部 生井

写真のとおり、登りだとコケても前に手をつくことができますけど、下りだと手をつくことができずに前に落ちやすくなるんです。

osako

編集部 大迫

当たり前だけど、考えると怖いな。下りは足への負担も大きくなるから、膝が痛くなったりもするしね。

がれ場

出典:PIXTA

konami

編集部 生井

単にコケて擦りむく、それくらいであれば良いですが、こんな岩場でコケると大怪我につながったり、コケた勢いで下に転落なんてことも少ないことではないんですよ。

ネクスト登山のヒント

  1. “疲れ”や”集中力切れ”は見えないところで進行する
  2. ストレッチや栄養補給で少しずつケアをしよ
  3. 下りでコケると大怪我につながりやすいので慎重に

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