アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
そのダウンウェア洗わないと汚れてますよ!!

撮影:YAMA HACK編集部
写真は2年間、街やキャンプで着たダウンジャケットを洗った後のお湯。ハッキリと違いがわかるくらい、お湯が汚れています。

撮影:YAMA HACK編集部
汚れの正体は「皮脂」や「ホコリ」。特に袖や襟の部分は直接肌に触れやすいため、汚れが目立つ部分です。
秋冬のアウトドアシーンで欠かせないダウン製品。寒い時期は毎日のように着ているのに、洗濯したことがないという人もいるのではないでしょうか。
汚れ以外にも、影響がでる?

撮影:YAMA HACK編集部
ダウン製品の保温力は、ロフトと呼ばれる「膨らみ」によって維持されています。ダウンの膨らみ内に暖かい空気の層ができることにより、寒さからあなたを守ってくれます。
しかし汗や皮脂などの汚れによりダウンの膨らみが弱くなり、
結果的に保温力が下がってしまうことも。
ダウンウェアは自宅で洗えるって知ってる?

「ちょっと汚れてしまったかな?」と思っても、頻繁にクリーニングに出すとクリーニング代が気になってためらってしまう、という人も。しかし素材にもよりますが、ダウン製品は自宅で洗濯をすることができるんです!
クリーニングに出すと平均2,000円~3,000円。一方、自宅で洗濯をした場合、専用洗剤を用意して自分で洗う手間は増えますが、洗剤一本用意すれば何度も洗濯をすることができるので、
一回あたりは数百円程度。
ダウンウェアの洗濯はたったの3ステップ!
ダウン製品の洗濯は難しそうに思えるかもしれませんが、いくつかの注意事項を守れば大丈夫。簡単に洗濯することができるので、ぜひやってみてください。
基本的な手順は普通の洗濯物と同じ

ダウンウェアはデリケートな製品ですが、基本的には普通の衣類と同じ流れで洗濯可能。
【1】手洗い【2】すすぎ・脱水【3】乾燥 の順で行います。
洗濯前に必ず”洗えるか”チェックしよう

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洗濯を始める前に、必ず洗濯タグを確認しましょう。「洗濯機マーク」「手洗いマーク」などがあれば自分で洗濯できますが、
表示がない場合はクリーニングに出す必要があります。また、洗濯できない生地(レザーなど)が使われていないかも確認しましょう。
それでは実際の手順を見ていきます。
【1】手洗いは”優しく・すばやく”
通常の衣類と同様に、まず最初にダウンウェアについた汚れを落とします。中のダウンを傷めないように、洗濯機の「ドライ」モードなどで洗うこともできますが、基本的には手洗いがおすすめです。
今回は、お風呂の浴槽で手洗いをする方法で説明します。
ポイント
①”押す”ようにして手洗い
②ダウン専用の洗剤の使用をおすすめ
③長く洗えばいいというものではない。
①気になるところは事前に部分洗い

撮影:YAMA HACK編集部
襟や袖など特に汚れが気になるところがある場合は、事前にスポンジを使って、トントンと軽く叩くように洗って汚れを落としておきましょう。
②浴槽にぬるま湯をためる

撮影:YAMA HACK編集部
浴槽にお湯を貯めて洗います。適温は製品によって異なりますので、洗濯タグで確認してください。
通常の洗濯洗剤だとダウンの油分を奪ってしまい保温性が失われてしまうことがあるため、ダウン専用洗剤がおすすめ。今回はモンベルのO.Dダウンクリ-ナーを使用。
■モンベル O.Dダウンクリ-ナー
モンベル ダウンクリーナー③洗う時は優しく手洗い

撮影:YAMA HACK編集部
ダウンを傷めないように、やさしく手洗い。最初のうちは水に沈みにくいですが、少しずつ押し洗いをしながらお湯につけていきます。

撮影:YAMA HACK編集部
全体をお湯につけて、
20~30回程度やさしく押し洗いをします。しっかりと汚れを落としたい!と思うほど強く洗いがちですが、強すぎるとダウンが痛む原因に。痛んでしまうと膨らみが低下するので、”やさしく”を意識しましょう。

撮影:YAMA HACK編集部
洗濯の前後で比較すると、洗濯後はかなり水が汚れています。
実際汚れを目の当たりにすると「こんなにも汚れているものを着ていたのか・・・。」という悲しい気持ちになりました。
【2】”すすぎ”と”脱水”は丁寧に
ダウンウェアの汚れを綺麗に落としたら、次はすすぎと脱水。この工程を丁寧に行わないとダウンが膨らみにくくなったり、中の羽毛が偏ったりしてしまい保温性が低下してしまうので、注意が必要です。
ポイント
①洗剤が残らないように、すすぎは徹底的に
②絞るのはNG
④洗剤が残らないようにすすぎはしっかり

撮影:YAMA HACK編集部
貯めた水につけて優しく押したり、シャワーですすぎを行います。洗剤が残っていると、ダウンの膨らみが低下してしまうので、
完全に泡が出なくなるまでしっかりすすぐことが大切。
⑤脱水はタオルドライ

撮影:YAMA HACK編集部
しっかりと洗剤をすすいだら、
タオルの上に広げて吸水します。ダウンウェアを絞ると中綿が痛んだり偏ったりしてしまうので、タオルで優しく水分を拭き取ってあげましょう。
【3】乾燥で”ふわっと”仕上げよう
タオルで大まかな水分が取ったら、最後に干して乾かしていきます。しっかりと乾かして、ダウンのふんわり感を取り戻しましょう。
ポイント
①直射日光はさける
②乾燥機を使うとふっくら仕上がる
③テニスボールを使うのもおすすめ
⑥直射日光をさけ、風通しの良い場所に干す

撮影:YAMA HACK編集部(※撮影時は天候が曇りのため、ベランダで干していました。ダウン製品を干す際は、直射日光を避けられる場所を選んでください。)
干す時は、肩部に水分の重さが集中します。そのため、少しでも重さを分散できるように
太めのハンガーの使用がおすすめ。
乾燥が不十分だと劣化したり臭いが発生するので、しっかりと乾かしてください。
8割くらい乾いてきたら叩いて、ダウンをほぐしてあげましょう。羽毛同士が固まったまま乾いてしまうと、ふわっと広がりにくくなります。この時にドライヤーや布団乾燥機で温風を当てながらやるのもおすすめ。
⑦仕上げに乾燥機を使おう

撮影:YAMA HACK編集部
水分が滴りきった後や乾ききった後の仕上げとして、乾燥機を使うとダウンウェアがふっくら仕上がります。乾燥機を使う際は、変色をさけるため低中温で乾燥させてください。一気に長時間行わず、
10分~15分など少しずつ様子を見ながら行うのがおすすめ。また、乾燥機が使えるのかも確認が必要です。
乾燥中にファスナーと乾燥機が当たってファスナーが痛むこともあるので、気になる方は裏返しにして内側にファスナーがくるようにしてから、乾燥させてみてください。
また、
テニスボールを2~3個入れると、ウェアとぶつかって空気を含むのでよりふわっと仕上がります。
ダウンウェアはハンガーにかけておこう

ダウン製品を長期間保管する場合、
畳んだ状態で袋の中で保管するのはやめましょう。長時間圧縮された状態が続くと、ダウンが膨らみにくくなってしまいます。ホコリがかからないように不織布カバーをかけ、風通りのよい場所に吊して保管してください。また、湿気にも注意してください。
シーズン終わりにはダウンウェアを洗ってあげよう!

撮影:YAMA HACK編集部(選択後のダウンの方がしっかりと膨らんでいる)
寒い季節に大活躍のダウンウェアは、意外と汚れているんです。肌着のように毎回ではないにしても、シーズンが終わる頃には必ず洗ってあげましょう。
自分で洗うと愛着もわきますし、清潔でふわっとしたダウンジャケットを着る方が気持ちも良いものです。
どうしても手洗いが不安な場合は、近くのクリーニング屋さんに行って洗ってもらうのもOK。
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