【1】手洗いは”やさしく・すばやく”
通常の衣類と同様に、まず最初にダウンウェアについた汚れを落とします。中のダウンを傷めないように、洗濯機の「ドライ」モードなどで洗うこともできますが、基本的には手洗いがおすすめです。
そこで今回は、お風呂の浴槽で手洗いをする方法で説明します。
①気になるところは事前に部分洗い
襟や袖など特に汚れが気になるところがある場合は、事前にスポンジを使って、トントンと軽く叩くように洗って汚れを落としておきましょう。
②浴槽にぬるま湯をためる
浴槽にお湯を貯めて洗います。適温は製品によって異なりますので、洗濯タグで確認してください。
通常の洗濯洗剤だとダウンの油分を奪ってしまい保温性が失われてしまうことがあるため、ダウン専用洗剤がおすすめ。今回はモンベルの「O.Dメンテナンス ダウンクリ-ナーを使用しました。
③洗う時は優しく手洗い
ダウンを傷めないように、やさしく手洗い。最初のうちは水に沈みにくいですが、少しずつ押し洗いをしながらお湯につけていきます。
全体をお湯につけて、20~30回程度やさしく押し洗いをします。しっかりと汚れを落としたい!と思うほど強く洗いがちですが、強すぎるとダウンが痛む原因に。痛んでしまうと膨らみが低下するので、”やさしく”を意識してください。
洗濯の前後で比較すると、洗濯後はかなり水が汚れています。
実際汚れを目の当たりにすると「こんなにも汚れているものを着ていたのか・・・。」という悲しい気持ちになりました。
【2】”すすぎ”と”脱水”は丁寧に
ダウンウェアの汚れを綺麗に落としたら、次はすすぎと脱水。この工程を丁寧に行わないとダウンが膨らみにくくなったり、中の羽毛が偏ったりしてしまい保温性が低下してしまうので、注意が必要です。
④洗剤が残らないようにすすぎはしっかり
貯めた水につけて優しく押したり、シャワーですすぎを行います。洗剤が残っていると、ダウンの膨らみが低下してしまうので、完全に泡が出なくなるまでしっかりすすぐことが大切。
⑤脱水はタオルドライ
しっかりと洗剤をすすいだら、タオルの上に広げて吸水します。ダウンウェアを絞ると中綿が痛んだり偏ったりしてしまうので、タオルで優しく水分を拭き取ってあげましょう。
【3】乾燥で”ふわっと”仕上げよう
タオルで大まかな水分が取ったら、最後に干して乾かしていきます。しっかりと乾かして、ダウンのふんわり感を取り戻しましょう。
⑥直射日光をさけ、風通しの良い場所に干す
干す時は、肩部に水分の重さが集中します。そのため、少しでも重さを分散できるように太めのハンガーの使用がおすすめ。
乾燥が不十分だと劣化したり臭いが発生するので、しっかりと乾かしてください。
8割くらい乾いてきたら叩いて、ダウンをほぐしてあげましょう。羽毛同士が固まったまま乾いてしまうと、ふわっと広がりにくくなります。この時にドライヤーや布団乾燥機で温風を当てながらやるのもおすすめ。
⑦仕上げに乾燥機を使おう
水分が滴りきった後や乾ききった後の仕上げとして、乾燥機を使うとダウンウェアがふっくら仕上がります。乾燥機を使う際は、変色をさけるため低中温で乾燥させてください。一気に長時間行わず、10分~15分など少しずつ様子を見ながら行うのがおすすめ。また、乾燥機が使えるのかも確認が必要です。
乾燥中にファスナーと乾燥機が当たってファスナーが痛むこともあるので、気になる方は裏返しにして内側にファスナーがくるようにしてから、乾燥させてみてください。
また、テニスボールを2~3個入れると、ウェアとぶつかって空気を含むのでよりふわっと仕上がります。