日焼け止め? そんなのいらないいらない!
登山の際、みなさんは日焼け止めを塗りますか? 女性の登山者がつばの広い帽子を被ったり、アームカバーをしたりと日焼け対策を行っているのはよく見かけますが、男性はなかなか馴染みがないのではないでしょうか。よく「何時間かおきにこまめに塗り直さなくてはいけない」なんて聞きますが、そもそも日焼け止めを塗る、という行為が習慣づいていないと、なかなかできませんよね。
侮るなかれ! 山の紫外線
しかし! 山の紫外線をナメてはいけません。今回は『日焼け対策』を怠ったらどうなるか、を実際に“サボっちゃった人たち”の事例で紹介していきます。写真を見たら、大丈夫だと思っていた人も「こうはなりたくない!」ときっと思うはず。
事例①洋服焼けがすごい
服をちょっとめくると、ごらんの白さ。
キレ~なTシャツ焼けです。
タンクトップを着てトレランをした人は、ご覧の通り。
しかし、まだこの辺りの洋服焼けは登山じゃなくても夏場によくあるケース。恐るべきは、その紫外線の強さなんです。
同じくトレランでショートパンツを履いていた人は、ご覧の通り足が真っ赤! タイツを履いているのかと思う程です。こうなってしまうと、シャワー時を想像なんてしたら…い、痛そうですよね。
事例②顔がやられたらこうなる
続いては、もっと深刻。帽子を被らないと、ダイレクトに顔に被害が! 頬の部分、そして鼻からまぶたまで(!)皮がむけてしまっています。顔を洗う時が痛そう…。
これは痛々しい…。どうやらサングラスはしていたようなのですが、頬から下がボロボロ。唇もむけてしまっています。
す、すごい! やはり面積の広い頬、高さのある鼻などがやられてしまっています。
なんでこんなに焼けるの?
写真は、登山用品店・石井山専ビックロ東口店に貼っていたもの。富士山で説明をしていますが、標高が1,000m程度で既に地上の10%も紫外線が強くなります。これが2,000mだと20%、3,000mだと30%もアップ。さらに、雪が残っているような場所だと照り返しでもっと紫外線が強くなります。山は、日焼け要因の宝庫なんです!
めんどくさがらずに対策を!
めんどくさがっていた方も、紹介した写真のようになってしまう前に対策をしましょう。下山してから、ヒリヒリして「痛い!」と言いながら過ごすことを考えると、間違ったことは言いません、できることはしておいた方が絶対にいいですよ! 山では、虫除けと日焼け止めが1つになっているものが便利です。

また、日焼けしてしまって結構辛いのが唇。唇は皮膚が薄いのたダメージを受けやすく、1日中ヒリヒリしているとかなりのストレスです。普段塗らない方も、山ではこまめにUVカット効果のあるリップクリームを塗りましょう。
日焼けは、やけどです!
日焼けは、『日光皮膚炎』というれっきとしたやけど。あとで苦しい目に遭わないように、しっかり対策をして登山を楽しんでくださいね!
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