映画『生きてこそ』とは

『生きてこそ』(原題:Alive)は、ピアズ・ポール・リード著作のウルグアイ空軍機571便遭難事故を題材にしたドキュメンタリー小説『生存者-アンデス山中の70日』を原作にした1993年公開のアメリカ映画です。

出典:PsiMovie.com
1972年10月13日、ウルグアイのステラ・マリス学園のラグビーチームとその家族や知人を乗せた乗員乗客45名のチャーター機がアンデス山脈に衝突・墜落してしまいます。厳寒の山脈で72日間生き残り、生還した16人の事実を元に、彼らがいかに生き残れたかをドラマチックに描いています。

墜落したときに生き残ったのは28名、彼らは水も食料もほとんど持ち合わせていませんでした。さらに通信機も故障し救助要請も不可能。捜索隊を寒さの中じっと待つしかありませんでした。下山も試みるものの人里から隔絶されたアンデス山中では装備も体力もなく失敗してしまいます。そして9日目には捜索が打ち切られたことをラジオで知ります…。
そんな極限状況で、彼らは一体どうやって生き残ったのか?そこには衝撃の事実があったのです。
『生きてこそ』の実話

生存者のひとりで遭難者の救出に大きな貢献を果たしたナンド・パラード氏が、映画の主役のモデルとなっています。生存の見込みなしと救助活動を打ち切られた事を知ったパラード氏は、仲間と共に極めて危険な道程を9日間歩きとおして、救助を呼ぶことに成功します。パラード氏が語るノンフィクションも書籍化されています。
ヴィンス・ラウス
翻訳:海津正彦
出版社:山と溪谷社
「事実は小説より奇なり」の真骨頂とも言える
’72年の「アンデス山脈での飛行機事故」の当事者が
’06年に書き、’09年に日本語に翻訳された本です。
筆者は、墜落現場を離れ救助を求めて5,000mの山を登ったその人です。
この事故は当時知っていました。
しかし彼らが死んだ仲間を食べて生き延びた事が生々しく、
詳しく知りたいとは思いませんでした。
しかし40年以上過ぎたので事実を知りたくて読みました。
極限状態でのリーダーの資質や、勇気、知恵なんかも含め感じる所が
たくさんありました。
ただ文字では書ききれない所もたくさんあるでしょうから、
映画も観たいと思いました。
出典: Amazon


実際の事故の流れについては、Wikipediaに詳しく綴られているので、興味のある方は下記のリンクからどうぞ。
<ウルグアイ空軍機571便遭難事故>
『生きてこそ』の本編について
本編はDVDとして発売されていますので、購入するかお近くのレンタルショップで探してみましょう!字幕:日本語/英語
販売元::パラマウント ジャパン
オープニングでいきなり飛行機が墜落し機体がバラバラになっていく所は見ていて鼓動が早くなる迫力です。
不時着したと思ったら雪に閉ざされた山頂で救助は来ない、息があった人間も次々死に、寒さに凍え飢えに襲われ”全滅”という言葉が頭をよぎる。若い学生達は生きるため知恵を出し合い、時には争い、必死で自然と絶望に立ち向かう、助かるために必要なものは・・・。
これが実話?!と疑う程の衝撃で愕然とします。この状況で自力で下山し仲間を救ったというのは驚くというか感動するというか、人間に秘められた生きる力は素晴らしいです。
出典: Amazon
人はどこまで“生”にしがみつけるのか

自分が同じ状況になった場合、はたしてどうするだろうか。この映画を観た人の多くがそう思うのではないでしょうか。極限状態で生き残るために必要なのは、体力だけではなく心の強さが大切であることがわかります。彼らある一線を越えることになりますが、最後まで人間性を失わなかったことに深い感銘を受けることでしょう。
“Alive” is the ultimate survival movie.
「生きてこそ」は究極のサバイバル映画。