手軽に絶景を味わいたい!
登山者の間ではおなじみ、日本百名山。数々の日本の山を歩き続けた文豪・深田久弥が自らの体験をもとに、歴史と品格そしてオリジナリティを有する山を基準に選びました。標高1,500mを超える山々が多いだけに山頂付近は展望がよく、さまざまな山岳や街の景色が楽しめるなど絶景スポットとして抜群です。
山登りを楽しむ人の中には、「きつい登山は嫌だけれど、自然は好き」という人も多いもの。出来るだけツラい思いをせずに、気持ちのいい景色が見られたらいいですよね? 実はそんな百名山の中にも、手軽に絶景が楽しめる山はあるんです!
「しんどくない山」ってどんな山?
しんどくない山を選びたいときには、「標高差」をひとつの判断基準にしてみましょう。標高差とは、スタート地点である登山口と山頂との標高の差を意味していて、登りの厳しさの目安となるものです。当然、標高差があればあるほど登山はきつくなりますが、上級者クラスになると、あえて傾斜のきついコースを選ぶ人もいます。
では、「しんどくない標高差とはどのくらいか?」というと、一般的には標高差600m以下が初心者向きといわれています。ここで紹介する百名山はすべて600m以内の標高差なので、お手軽登山で絶景が楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
【地方別】標高差の少ないおすすめの山11座!
今回紹介する山は、ロープウェイやリフトなどを利用できる山が多く、山頂までのアプローチが比較的容易です。あまり体力に自信がない人でも、手軽に見晴らしのいい景色が楽しめますよ!
関東・甲信
【筑波山】
・標高差:37 m
・コース時間:5 分
男体山と女体山の2つの山頂を持つ筑波山は、観光地としても人気の山。筑波山ロープウェイ山頂駅からアクセスできるので移動もらくらくです。山頂からは、広大な関東平野の景色や筑波の山々を一望することができます。
【金峰山】
・標高差:239 m
・コース時間:150 分
金峰山は、山梨県と長野県の間に位置する山。日帰りもできる大弛峠から朝日岳へのコースは、比較的短い時間で山頂を目指すことができます。見晴らしのいい山頂は、瑞牆山や八ヶ岳の景色が広がる大パノラマです。
【那須岳】
・標高差:225 m
・コース時間:40 分
那須ロープウェイ山頂駅から頂上にいける那須岳。初級者にも登りやすい山は、秋になるとナナカマドなどが色鮮やかに染まり、紅葉の名スポットとしても人気を博します。迫力のある活火山と白い噴煙をあげる茶臼岳は必見です!