グローブってあった方がいいの?
編:グローブって、やっぱりあった方がいいんでしょうか?
山﨑さん:そうですね。グローブには主に手の保護、日焼け防止、滑り防止といった役割があります。例えば転んじゃったときに手を付いて怪我しちゃうとか、結構あるんですよね。あとは山って手を洗える所が少ないので、あちこち掴んで手が汚れちゃったり、トレッキングポールのストラップが手首に擦れたり…。
編:確かに、登山中は枝とか岩とか無意識に色々触ってるかも。でも、それって軍手とかじゃダメなんですか?
山﨑さん:さっきの靴下の話と同じなんですが、手も身体の末端なのですごく汗をかく場所なんですね。そんな時、「濡れた状態にしない」というのが大事。汗をかいたらそれを逃がしてあげることが重要です。軍手って乾かないし、それによって冷えちゃうのでNGですね。肌に直接触れているものは、“すぐ乾く”のが基本です!
特にこれから暖かくなってくる時期だと、こういう薄手の通気性が良いものがおすすめ。グローブは絶対なきゃいけないというものではないんですが、素手だと何を触って登るかわからないので1つ持っておくと重宝しますよ。
その他、あると便利なグッズは?
山﨑さん:水筒なんかも山用のものが便利ですよ。ペットボトルだと、蓋を落としちゃってその後ずっと手に持って歩かなきゃいけなくなるケース、結構あります。そんな時はこういった蓋がくっついているものがおすすめ。本体も丈夫ですし、ナルゲンボトルなんかは登山者に根強い人気があります。
山﨑さん:あとは、男性は忘れがちなんですが日焼け対策も大事です! 1,000m標高が上がると紫外線は10%高くなると言われているので、サングラスやUVカットのリップクリームなんかも準備しておくといいですよ。特に唇は皮膚が弱いので、いつのまに日焼けしてしまって、あとで悲惨なことになります…。
あるとないとじゃ大違い!
意外と見落としがちな、登山の小物アイテムについてお伺いしてきました。要点をまとめると、
・ヘッドライトはレインウェアと同じくらい必須装備!
・日帰り登山は150ルーメンくらいのものがあればOK
・そのうち小屋泊をしたいなら、赤色灯付きヘッドライトを
・靴下は登山用が◎、軍手はNG
・日焼け対策も忘れずに!
以上がポイント。また、今回紹介したもの以外にも便利な登山グッズはたくさんあります。きっとお店で物色し始めると、楽しくなってアレもコレも欲しい!って思い始めてしまうので要注意!
登山のちょっとしたシーンでストレスを溜め込まないためには、小物使いがカギ。また、登山の回数を重ねる度に「ここでこういうアイテムがあったらいいな」というニーズが精査されていくはず! しっかりと準備をして、快適な登山を楽しんでくださいね。
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